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平成22年10月 米価の下落に負けない

<米価の下落に負けない>
 山形県産米期待の星「つや姫」の販売がスタートしました。コシヒカリを超えるおいしいコメの使命を受け、県の総力を挙げ十数年にわたって地道な品種育成を重ね、高品質・良食味を兼ね備えた素晴らしいコメが誕生しました。私も新米をいただきましたが、ごはん一粒一粒がつやつやと輝き、香り豊かにしっかりとした歯ごたえを感じました、噛みしめるほどにおいしさが引き出されます。農業振興の起爆剤になって欲しいものです。
 さて、米価下落が農家を直撃しました。はえぬき9000円、コシヒカリ1万500円の概算金が示され、昨年比3300円から2500円の値下げで、予想外の米価です。春先からの異常気象、連日の猛暑を乗り越えてきた生産者にとって一番の喜びの時に、冷水を掛けられた気分で怒りがふつふつと湧き上がります。このような状況を踏まえ、議会、農業委員会、生産者団体から要請書をいただきましたが、私自身できる限りの行動を起こしていきたいと思います。
 20年前の米価の半分以下になった原因を考えてみました。一番大きな原因はこの20年間でコメの消費量が大幅に減少したこと。 
 21年産米の在庫が今月末35万トンを抱え、これに本年産米が作況101、過剰作付4万ヘクタールによって、来年同期の在庫が80万トンに拡大するだろうと見込まれ、大幅なコメ余り現象が発生したこと。政府は今年から戸別所得補償政策を導入し農家へ10アール当たり1万5000円を支援し生産調整の実効性を上げるとしたものの、過剰作付は解決しなかったことなどが挙げられます。まじめに転作に取り組み米価の安定と戸別補償による経営の安定を期待していた農家にとって本当に悔しい状況です。大幅な米価下落に対し県、JA等が連携し緊急融資など支援策が示されましたが当面の措置といえます。
 私は過剰米の棚上げ備蓄を政府が実施し、コメの需給バランスを取ることが最も有効な措置と考えますが、これを行えば米価が上昇し転作へ協力しない人も恩恵を得ることになります。抜本的な解決を図るには、戸別補償の額を大幅に増額し、生産調整をした方が得だということをはっきり示すことだと思います。中途半端な形でスタートしたためこのような結果を招いた責任と考えます。また生産調整は来年さらに拡大するかもしれません。三割を超えて作付制限しなければならない状況は変わりませんので、農家経営を守るためにも園芸、畜産をはじめとした複合化をより一層進めていかなければなりません。今年の猛暑は果樹も花卉も大打撃を受けましたが、この試練を乗り越え産地化を図っていかなければ所得の向上は見込めません。今後の展望を拓くためにも、水田の畑地化、園芸施設の導入など支援策を強化してまいります。農家にとって最悪の年を迎えましたが、この苦境を乗り越えるために頑張りましょう。

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