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平成23年4月 子どもたちに救われました

 新年度を迎え、いつもの年なら春の光を浴び、希望を持って晴れ晴れとしたスタートを切る時期なのに、私の心の奥底にある深い悲しみは消えず、先の見通しが立たないのが実感です。「3・11」この日を境に、私達の生活は全く違う世界に入りました。幸い、町は地震による直接的な被害は小さかったものの、あの甚大な津波被害、原子力発電所の事故と今共に生きていることを考えると、未来への不安を感じざるを得ません。そんな小さな不安が、日本全体に蔓延しています。その典型が自粛ブームです。犠牲や被害にあわれた方々への慰霊の気持ちは忘れてはなりませんが、このつらく悲しい現実を乗り越え、新たな希望の社会を創っていくことを私達生を受けている者には託されています。そのためには、雪が消えれば田畑を耕し種をまき収穫を喜ぶ。仕事を持つものは汗水を惜しまず働く。巡り変わる自然を喜び感謝する。そんな当たり前の生活を早く取り戻すことだと思います。
 私は今ほど人の幸せとは何だろうと考えたことはありません。今起こっていることは、自然の脅威がもたらしたものですが、一方は私達が信じてきた社会の進歩や発展によってもたされたつらく悲しい現実です。私が訪ねた被災地の現場は静寂、無音の世界でした。津波によって総てが失われ、まずは道路だけでも確保しようとする行為だけでした。そして見えない放射能の心配はいまだに払拭できません。
 しかしこの厳しい状況の中で私は一筋の希望を感じています。この困難を乗り越えようと助け合いの輪が広がっていることです。多くの町民の皆さんや全国川西会議の皆さんからも温かい思いやりや励ましをたくさんいただいてきました。ボランティア活動も広がりました。人間しか持たない共感や絆が必ず復興させる力になると信じています。本当にありがとうございました。
 5日に誕生日を迎えた優宇クン、ちょっと遅れたけれど先月誕生日だった梓恩クンの誕生会が農改センターで開かれました。また卒園式や卒業式をすることができなかった子も参加し、その節目をみんなでお祝いしました。手作りのホットケーキや皆さんからいただいたミカンやお菓子が並べられ楽しい誕生会になりました。
 町で避難生活をおくる子供たちのささやかなお誕生会でしたが、私は子供たちの笑顔に救われました。どんなにつらくとも子どもたちの未来を閉ざしてはならないと固く誓いました。長期戦になりますが力を合わせ頑張りましょう。
 がんばろう東北。がんばろう日本。

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