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川西町長だより

平成24年5月15日 感動のひとときを

 季節は山笑う春となりました。私の最も好きな季節です。好天が続き、コシアブラ、タラの芽など山菜も一気に葉が開き、あまり口にすることができませんでした。皆さんはいかがだったでしょうか。
 先月29日から三期目がスタートしました。当日は県縦断駅伝の最終日、地元南陽東置賜チームの応援が初仕事。昭和30年に第1回大会が開催されて以来、悲願の初優勝を勝ち取りました。わがチームの誇りは、唯一57回の大会すべてでタスキをつないできたことです。これまでの先輩方のご苦労に感謝しながら、新たな時代の幕開けを感じました。
 「川西夏まつり」実行委員会が発足しました。長い間続いてきた花笠パレードや奉賛獅子踊りが平成16年を最後に休止となりました。多くの町民、事業者の皆さんの協力により、盛大に開催されてきましたが、17年以降実行委員会の立ち上げや財政的な課題があり、実施できませんでした。この間多くの方から、開催要望が出され、獅子踊りの皆さんからもたくさんの方に見て欲しいとの思いをいただいてきました。町は開催に向け、20年から検討を進め、22年には町民の皆さんと川西のまつり検討委員会を開き、祭りの意義や実施のための課題を検討し、報告書をまとめていただきました。
 報告書では祭りの歴史、祭りが果たす役割、継続できなかった課題などを分析すること、祭りの核となる伝統文化を継承できるものとすること、成功させるために力を合わること、そして楽しく集うことにより郷土愛を育み人材育成につながるものとすること、経済効果や交流人口の拡大、町の活性化などなど考え合わせ、実施に当たっては「是非過去の反省と評価に学び、新たな町の伝統をつくるという発想に立たなければなりません」とまとめていただきました。これを受け、23年度、祭りの実施に向け、各地区、学校、神社関係、青年組織や各種団体の皆さんと懇談会を開催し、24年度の開催を確認してきました。
 開催日は8月5日(日)、震災への復興の願いを込め、子供から高齢者の方まで、町民みんなが参加し、楽しめるものにしていきます。我こそはと思われる方は、是非奮ってご参加ください。お祭りが来るのが楽しみだった子供のころを思い出します。子供たちに良い思い出をつくって欲しいな。

平成24年4月15日 希望に満ちた新年度

残雪が残り、4月を迎えてもまだ冬着がはなせない不順な天候が続きます。先日の爆弾低気圧が通過した際には、台風並みの強風によって、町内でも大きな被害となりました。被災された皆さんにお見舞い申し上げます。今後復旧に向けた相談を受け付けてまいります。
 さて、3月4月は卒業式、入学式、組織の見直し、人事異動と別れや出会いの季節です。季節の変わり目と重なり様々な思いが交錯します。
 3月末、東沢へき地保育所、吉島・中郡幼稚園の1所2園が閉園しました。それぞれ農繁期の託児所から始まり、地区の方から長年ご支援いただき運営されてきただけに、複雑な思いが交錯しました。私は吉島幼稚園の閉園式に出席しましたが、「別れは出会いの始まり、閉園は終わりではなく、新たな旅たちの時」との園長の挨拶に、今まで以上に充実した子育て環境にしていかなければと、改めて決意しました。そして(昨日)9日、美郷幼稚園が開園式を迎え、元気な子供たちとともに新たな歩みが始まりました。友達が倍に増え、元気もりもりの活気に満ちた幼稚園となることを期待しています。地域の皆さんには、変わらぬご支援をよろしくお願いします。また美女木げんき保育園が開園し、7月には小児科の開業、病児保育所開所が予定され、町全体で子育てを盛り立てていきたいと思います。
 昨年から取り組んでいる「地域おこし協力隊」4名の辞令を交付しました。昨年は、2名の隊員が一生懸命地域づくりに取り組んでくれました。見ず知らずの地での活動は大変な苦労だったと思いますが、受け入れる町側としても良い経験を積むことができました。今年度はその経験を生かし、5名体制で各地区の要請に応えていきたいと思います。隊員は国際経験もあり、それぞれ能力が高く、特に情報発信力に長けており、町に新たな息吹を吹き込んでくれるものと期待しています。
 新年度、新たに船出された方々に、はなむけの言葉を贈ります。
 夢なき者に理想なし
 理想なき者に計画なし
 計画なき者に実行なし
 実行なき者に成功なし
 故に、夢なき者に成功なし
    吉田松陰
 夢の実現に向け頑張ってまいりましょう。

平成24年3月15日 3・11 鎮魂の思いを新たに

 今年の豪雪も終わりを告げ、春作業の準備が始まります。融雪剤や被害施設への補助を実施しますのでご相談ください。例年にない大雪です。気を許さず事故のない作業を心掛けましょう。
 「新しい明日をみんなで創ろう大槌」、児童代表が力強く決意表明した大槌町東日本大震災慰霊祭に参列しました。一年前と同じように雪が散らつく寒空の中、会場のふれあい運動公園に大型テントが張られ、千五百人が参列し、厳粛に挙行されました。
 開式後、死亡届が受理された七七八名の犠牲者の名前が読み上げられました。高齢者の方が多数を占める中、0歳・2歳・5歳と年齢が一桁の幼児の名も呼ばれ、胸が締めつけられました。一瞬にして命や暮らしを破壊した大災害を実感させられました。そして未だ四七五名の方が行方不明のままです。
 政府主催の追悼式が会場の大型スクリーンに映され、午後二時四六分、町防災無線のサイレンに合わせ、黙とうが捧げられました。
 碇川豊町長は式辞で、「この誰もが経験したことのない未曾有の大災害に、絶望や言いようのない悔しさを感じたが、その心の癒されない情況の中で、多くの町民が話し合い、まとめた復興基本計画を、町民との協働の力で進めていきたい。そして、この大災害を風化させないため、鎮魂の森を育て語り継いでいく」と述べられました。
 小学生代表からは、「仮設教室だけどみんなで楽しく勉強しています。少しずつ町にも賑わいが戻ってきました。全国から支援をいただき人のつながりの大切さを学びました。いつの日か全国の皆さんに復興の報せを届けたい」と発表がありました。大槌町を支援した全国の関係者が来賓として参列しました。
 町中からガレキは撤去されただけで、復興には至っていません。多くの困難が目の前に広がっていますが、できる限りの支援を続けたいと思います。今回も、玉庭小学校児童会の皆さんが大槌町のためにと、おこづかいや炭の売上金を集めた義援金を届けてきました。大災害を忘れないためにも私たちにできることは、被災地の状況をしっかりと見つめ、自分たちにできることは何かを考えていくことだと思います。被災地からは、「私たちのことを忘れないでほしい」と強くつながりを求められています。

平成24年2月15日 オリンピックへの夢をのせて

 今朝(9日)南陽警察署から酒気帯び運転により消防職員を現行犯逮捕したとの一報が入りました。本当に残念で悔しい限りです。町の名誉を傷つけてしまい町民の皆さんに心からお詫び申し上げます。早急に事件全容を把握し、厳正な処分を科すとともに、職員の綱紀粛正と一日も早い信頼回復に全力を挙げてまいります。誠に申し訳ございませんでした。
 今年も豪雪となりました。1日当たりの量はさほどでもないのですが、12月以来ずっと降り続き、昨年を超える積雪となりました。山間部では何回も屋根の雪下ろし作業に追われています。除雪中の事故や農業施設の被害も拡大し、町民生活を守るため豪雪対策本部を設置しました。道路除雪、雪下ろし支援等昨年同様の対策を実施してまいります。今しばらく降雪が続きます。これ以上事故が増えないよう、除雪作業には十分注意してください。
 ところで今年は7月にロンドンオリンピックが開催されますが、今その出場権を懸け各競技の最終予選が行われています。べにばな国体以来、町が力を入れてきたホッケー競技において、町民初のオリンピック選手誕生が期待されています。玉庭出身の小野知則君です。彼は、平成15年置農を卒業、天理大を経て、現在社会人のクラブチーム名古屋フラーテルに所属、ホッケー一筋に頑張ってきました。インターハイ、インカレの活躍が認められ全日本代表サムライジャパンの中心選手として数々の国際大会で活躍してきました。北京オリンピック最終予選では涙を飲んだものの、その雪辱を期し4月岐阜県で開催される最終予選で、たった1枚の切符獲得を目指しています。小野君は小柄ながら、豊富な運動量とトップスピードが持ち味です。スポーツマンらしく性格も素直で後輩の面倒見も良く人気選手に成長しました。何としても悲願の五輪出場を果たしてほしいものです。町民の皆さんにも力強い応援をよろしくお願いします。
 ホッケー競技は人工芝コートが会場となります。町では様々検討を重ねてきましたが、国体開催から20年の今年、人工芝のホッケー場を整備します。ホッケーだけでなく、ゲートボールやグランドゴルフなど多目的な利用ができるよう整備する予定です。町民の健康増進はもとより、このホッケー場から小野選手に続く選手がたくさん育つことを期待しています。

平成24年1月15日 町民の皆さんと力を合わせて、前へ

 明けましておめでとうございます。年末からのクリスマス寒波、低温、降雪が続き除雪に追われるなど、今年も昨年に続き自然災害と向き合うことになるのかなと覚悟しています。町民の皆様におかれましては、この厳しい冬の到来ではありますが、健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。昨年中は激動の一年でありましたが、町勢発展のため温かなご支援をいただき心より感謝申し上げます。皆様の今年のご健勝をお祈り申し上げます。

【大震災を教訓として】

 昨年は日本列島が自然災害に見舞われた一年でした。豪雪と異常低温、東日本大震災と巨大津波、台風や集中豪雨、酷暑など記録に残る災害が次々と襲来しました。併せて原発事故が国民生活を破壊しました。それぞれの災害はまだ癒えることなく今年も引き続き復興へ向けた取り組みが求められています。
 福島からの避難者の皆さんから、「こんなに大きなつららを見たことがない」とびっくりされました。福島では雪が降っても屋根に雪が残ることはなく、つららはできないそうです。初めての雪国生活は大変だろうと思いますが、「放射能より良いです」の返答に胸がつまりました。川西町に避難されている50名の方をはじめ、県内には1万3000名の方が避難生活をされており、今後ともできる限りの支援を継続してまいります。
 一方、震災発生時には、多くの町民の皆さんから温かな善意をたくさん寄せていただきました。「羽越水害の時、全国の皆さんに助けてもらったから」と40年も前のことを思い出され義援金を寄せて頂いた時は目頭が熱くなりました。さらに、全国川西会議の各自治体からも市民、町民、各団体から多くのご厚情を寄せて頂きました。その一つ一つの思いやりが、被災者の皆さんへ届けられました。
 川西町では、井上ひさし先生をご縁に、町長をはじめ40名の職員が殉職するなど壊滅的被害を受けた岩手県大槌町へ支援しました。大槌町は1万5000人の人口の一割が死亡、行方不明となり、町の大半が津波と火災に破壊され見る影もない惨状でした。大槌町にとって喫緊の課題となっていた選挙執行のため、町から職員3名を派遣するなど、物心両面で支援を実施しました。大槌町は新町長の元、復興計画を樹立、新たなまちづくりをスタートさせました。今後も交流や支援を継続していきたいと考えています。
 「錆は鉄をくさらせ 悲哀は人をくさらせる」という井上先生の色紙があります。あの大惨劇を風化させず語り継ぐことは大切ですが、深い悲しみを癒す復興の足取りを速めなければ報われません。私も協力していきたいと考えています。

【実行の年に】

 第4次川西町総合計画後期基本計画がスタートしました。協働のまちづくり(地域づくり)、6次産業化推進、交流基盤確立のプロジェクトを立ち上げ、それぞれの戦略を練り上げています。この3つのプロジェクトはそれぞれ独立するものではなく、相互に連携補完し合い、相乗効果を高めることが求められます。そのため役場内に担当部署は配置していますが、役場全体のバックアップ体制を敷きながら検討を進めてきました。24年度はそれを具体的に進め、町の活性化を目指してまいります。成功のカギは町民参画です。例えば6次産業化で直売所を建設した時、そこに並ぶ農産物や商品は役場では作れません。少量でも多品目の品揃えが必要です。工芸品や特産品も開発しなければなりません。これらは何も特別なことではなく、今ある暮らしの中で十分対応できるものです。畑仕事や山菜採りの得意な人、料理、漬物作りの得意な人など、皆さんの持てる力を発揮していただきたいと思います。新たな事業に挑戦する方にも支援します。このように、町民総参加の取り組みが必要です。そして川西町が町内外から認知される、川西ブランド確立を目標にしてまいります。
 これらプロジェクトと合わせ、子育て支援、若者の活動を支援していきます。小松小学校の改築、認可保育所や病児保育所の開所、認可外保育所や保護者支援、中学生までの医療費無料化など今後とも子育て応援をしてまいります。婚活応援や若者が活動しやすい環境づくりにも力を入れてまいります。
 今後とも国、県の動向を見極めながら川西町らしい発展を目指してまいります。

【飛躍を誓って】

 今年の干支は壬辰(みずのえたつ)、昇り竜に例えられるように、世の中が好転して欲しいと願いにも力が入ります。壬は人と横線は懐妊を表すそうです。辰は春先の季節で芽生え、生気がみなぎる時だそうです。植物が繁茂し、水に恵まれ豊作が期待されます。今年はそんな良い年にしていきたいものです。ただし、辰は干支で唯一架空の生物、その事を自覚して健康に十分留意し元気に頑張ってまいりましょう。
 今年は昨年に引き続き、震災復興、原発事故収束、経済雇用対策、円高や金融財政対策、消費税やTPP交渉、沖縄基地問題など日本の将来を左右する課題が山積しています。しっかりとした議論を通じ誤りのない方針を確立していかなければなりません。ダーウィンは進化論に『強いものが生き残るのではない。賢いものが生き残るのではない。変化に対応できたものが生き残るのだ』と記しています。時代の変化に臆することなく、積極果敢に挑戦するとともに、昨年を象徴した「絆」の文字を忘れることなく、より豊かな地域づくりを発展させ誇りある川西町を建設してまいります。「明るく、楽しく、元気良く」を信条に今年もどうぞよろしくお願いします。

平成23年12月15日 大変な一年でした

 「一文字じゃ言い表せぬ年もあり」(朝日川柳)、今年は余りにも大きな出来事が多く、「あっ」という間に一年が終ろうとしています。皆さんも同じ様に感じられているのではないでしょうか。
 1月は5年ぶりの大豪雪、毎日除雪に追われました。2月には屋根からの落雪で尊い人命が奪われ、3・11の大震災。この世の無常を強く感じました。その後の原発事故も含め、この大惨事を私たちは教訓として決して忘れてはなりません。9カ月が過ぎてまだ事故の収束、復興へ向けた歩みは遅いものの確実に前進しています。犠牲者への鎮魂、家族や地域の絆、そして希望や感謝が語られ、たくさんの感動が胸に刻まれました。また町民の皆さん、全国川西会議の皆さんには心温まる善意を寄せていただき有難うございました。今後とも皆さんと力を合わせ支援を続けていきたいと思います。
 春先から雪解けが遅く、不純な天候が続き農作業も大幅に遅れました。集中豪雨、猛暑、台風と自然災害が続き、米をはじめ農作物にも打撃を与えました。震災以降の物資不足、新幹線不通、放射能の拡散など地域経済へ及ぼした影響は甚大です。7月には汚染稲藁問題が米沢牛産地を直撃し、生産者の苦悩が広がりました。秋にはTPP問題が国論を二分し、情報が十分開示されない中で参加表明が出されました。国内法より国際協定が優越することになれば、農業のみならず日本らしさが失われないか危惧します。例えば医薬品の説明書や公共工事の入札も英語表記が義務付けられ、市場開放が求められると言われています。今後もっと情報が提供され本質的な議論を深めていくことが大切です。置農の3P賞受賞、川中開校、統一選挙、なでしこジャパンの活躍、野田総理誕生など明るい話題もたくさんありましたが、脱兎のごとく過ぎていきました。
 先日井上ひさし先生の次の一文に出会いました。
『毎日、何度となく、「万事において、ひるむな」と自分に声をかけながらなんとか生きているわたし』(井上ひさしの読書眼鏡より)
 先生の内面を垣間見た感じがしました。喜びより辛かったことの方が多かったような今年ですが、先生の「ひるむな」の励ましを力に新しい年に挑戦してまいりましょう。

平成23年11月15日 研修をいかして

 立冬が過ぎ、4時半には日が沈み、子供たちの下校、買い物の時間帯にはもう外は真っ暗です。事故のないように年末に向けて気を引き締めてまいりましょう。
 趣向を凝らした芸術文化祭、各地区秋祭りが盛大に開催されました。新米の搗きたて餅がふるまわれ、収穫の喜びを分かち合いました。今年は放射能の風評や景気の低迷が米沢牛を直撃。価格が暴落する厳しい状況を打破しようとJA農政対策協議会が、米沢牛の焼き肉を提供し、安全でおいしい肉をたくさんのみなさんに食べていただきました。まだまだ厳しい情勢ですが、これからの需要期に向け価格回復を期待するとともに、消費拡大に向け応援していきたいと思います。
 先月町村会で、木材資源の活用とバイオマス、6次産業に取り組む先進地研修のため、岡山県と広島県に出張してきました。岡山県真庭市は、面積の8割が森林で、古くから「美作檜」が有名な木材の集積地として発展してきました。森林組合、製材所、市民や市が協議を重ね、平成15年まちづくりに木質資源を活用する「バイオマス宣言」を採択、18年「真庭市バイオマス利活用計画」を策定、バイオマス産業の活性化、コミュニティーの活性化、循環型社会の形成、二酸化炭素放出の抑制の視点で、木質を利用した発電、冷温ボイラーやストーブ、化学製品の開発など多面的に取り組まれていました。また山に捨てられていた残材活用による環境整備、大学と連携した人材育成などバイオマスを活用したまちづくりが観光商品として生かされていました。川西町は新エネルギービジョンの中で、利用可能な資源として雪や太陽光とともに木質の活用を検討していますので参考になりました。
 広島県世羅町は、高校駅伝で活躍する世羅高校が有名です。平成10年「世羅高原6次産業推進協議会」を設立、フルーツや花の観光農園、直売農園や産直市場、集落法人、加工グループなど6次産業をめざす生産者のネットワークを結成、直売所やレストラン、ワイナリーが併設された拠点施設「夢高原市場」の運営、研修会、イベントなど活発な活動が展開されています。世羅高校も会員となり、特産の世羅梨を使ったスポーツ飲料を開発販売していました。「元気を売りますせら夢高原、元気を買いにせら夢高原」を合言葉に63団体の農業者が連携し、「町中が農村公園」を目指して活動が展開され、年間130万人の人が訪れています。現在町では6次産業化推進計画を練っており、研修成果を実践に生かしていきたいと思います。 
 まちづくりは人材育成が鍵、さまざまな研修を準備していますので、積極的な参加を期待しています。

平成23年10月15日 多忙な秋となりました

 米の取り入れも最終盤を迎えました。春先の雪解け遅れ以来、不順な天候が続き、そして原発事故の影響よる出来秋が心配されましたが、放射能は検出されず安心して出荷できます。ただ品質は良好なものの、厳しかった残暑のせいか、つや姫やコシヒカリの収量が伸びてないとのことで気候に左右される農業の難しさを感じます。苦労を重ねた米です、感謝しながらいただきたいと思います。
 愛をテーマにした今年のダリヤ園入場者が増加しています。この連休中も連日にぎわい、九日には過去最高の三千八百人が入場、駐車場、園内どこも満杯でした。特に今年は宮城県、福島県からのお客様が増加しています。初めて来られた方々はダリアの花にびっくりされています。十日には川西産新品種の命名発表会を行いました。岐阜県の加納さんは「ひなたぼっこ」福島県の加藤さんには「マケテタマルカ」栃木県の星さんからは「フォーリンラブ」とそれぞれダリアの特徴を良くとらえた素晴らしい名前をいただきました。「マケテタマルカ」は現在大変苦労されている福島の思いが、「フォーリンラブ」には今年のテーマにぴったりです。ぜひ新品種をご覧ください。またダリヤ園名物が増えました。紅大豆ソフトが行列ができるほど大好評です。町は所得向上を目指し六次産業プロジェクトをスタートしましたが、消費者に喜ばれる、お金を出してもらえる商品開発が大事だということを身をもって知ることができました。今後一層知恵を絞ってまいります。
 九月、十月、十一月と毎週土、日曜日行事が続きます。様々な講演会も川西町を発展させるため企画されています。参加費無料の事業は、国県の支援など様々工夫しながら事業化しています。町報が月一回の発行で、情報が町民の皆さんに伝わっていないのではないかと、いつも反省しています。また、もっとたくさんお伝えしたくて折り込みチラシや回覧板などが増えています。ぜひ町報などのお知らせを良くお読みいただき、たくさんの人に行事に参加していただきたいと思います。よろしくお願いします。

平成23年9月15日 一歩前に

 残暑厳しい11日、第14回ダリヤカップマウンテンバイク大会がダリヤ園周辺を会場に開催されました。補助輪が必要な子どもの部から本格的なエキスパートの部まで川西町の秋を満喫していました。暑い中、毎週末コース整備や運営に頑張っていただいた実行委員会の皆さんお疲れ様でした。家族で参加されている選手が増え、真剣な中にも笑いの絶えない雰囲気でした。
 同日、第48回のダリヤ祭川柳大会が中央公民館で開催されました。昭和39年大光院で開催されて以来、川西町川柳倶楽部が主催し、回を重ねてきました。県大会も兼ね、力作揃いでした。両大会ともこの川西町を会場に県内外の交流の輪が広がっていることを感じます。被災地の福島県、宮城県等からも多数参加され、思い出に残る大会となりました。大会運営された皆さんの努力に心から感謝申し上げます。参加者の皆さんの満足した顔を拝見し、苦労は多いと思いますが、ぜひ来年以降も続けてほしいと思います。町民の皆さんもスポーツや文化活動に最適な時期です。上手・下手だけではなく、新たな可能性に挑戦する秋にしてみませんか。
 先月末から各自治会単位で「ふれあいトーク」を開いています。今まで各地区センター単位でまちづくり座談会を実施してきましたが、もっと身近にまちづくりの課題を話し合いたいと思い、公民館単位で開催しています。「町内の放射能の影響は」「役場の耐震は大丈夫か」「二中校舎の活用方法はどう考えているのか」「町道に危険な箇所がある、整備してほしい」等意見要望をたくさんいただいています。
 私は、まちづくりを進めるためには女子サッカーのなでしこジャパンのように、町の課題や目標を共有し、町民と役場が連携し力を合わせること、つまり町全体の総力戦と考えています。人口減少や産業振興など目の前の課題を克服し、町を発展させるためにも、同じ目線に立つ話し合いがまちづくりの第一歩だと思っています。
 どなたでも発言しやすいようにざっくばらんな雰囲気で開催されていますので、常日頃感じていらっしゃることをどしどし出していただきたいと思います。いただいたご意見要望については、これからのまちづくりに生かしてまいります。これから忙しい時期になりますが、たくさんの皆さんの参加をお待ちしています。

平成23年8月15日 素晴らしいポスターができました

 大震災で犠牲になられた皆さんの新盆を迎えました。今年は東北各地の夏祭りも「鎮魂と復興」の文字が刻み込まれています。被災者の皆さんの深い悲しみが時間とともに癒されるのを願いつつ、この大災害を風化させてはならないと強く思います。
 岩手県大槌町に派遣した三名の職員が無事任務を終了し元気に帰ってきました。泊るところも商店もない中、住民サービスの最も基礎となる戸籍事務、喫緊の課題である選挙事務を担ってきました。町長、町議員選挙、県知事、県議会選挙と重大な選挙が間近に迫り、全くゼロからの困難な任務でした。ようやく28日には選挙が実施され、新町長、議会議員が誕生し、どこに役場や学校を建設するかなど復興に向けた取り組みが本格化するものと期待されます。今後とも復興への支援を考えていきたいと思います。
 先月放射性セシウムに汚染された稲わらを餌とした牛肉からセシウムが検出され、一気に牛肉の安全が大問題になりました。町内でも宮城県から稲わらを購入した農家の放射能検査を実施、管理の徹底を図りました。そして市場を休止し、対策を協議してきました。米沢牛のブランドを守るため、放射能検査を全頭実施し、安全が確認されたものしか出荷しません。3日には市場も再開しホッとしたところですが、今後とも風評被害など見えない放射能との戦いに気を許さず対応してまいります。
 ダリヤ園が開園しました。今年のダリヤ園のポスターが好評です。愛や絆をテーマに東北芸工大の学生さんの制作です。若々しい、上品な仕上がりです。ダリアも天候不順や暑さに負けず頑張っています。先日「ボケは防げる、治せる」講演会があり大変勉強になりました。脳には運動脳、仕事・学習に対応する左脳、趣味・遊びなど感動する右脳があり、この三つの脳をコントロールする前頭葉を活性化するとボケを治すことができるとのことでした。この前頭葉を刺激するのが、きれいなものを見る、友達と楽しむ、夢中になれる趣味を持つ、毎日の散歩など右脳、運動脳を刺激する事だそうです。ダリヤ園に足を運び、きれいな花と運動をお楽しみください。

平成23年7月15日 暑さに負けず頑張ろう

 「あれはゴーヤですか」役場前のプランターに植えられた植物を尋ねられます。今年植えられたものは「朝顔」で少しでも涼しく過ごせるよう「緑のカーテン」作戦に取り組んでいます。
 梅雨明け宣言を前にして、連日暑い日が続きます。35度を超える猛暑日、そして寝苦しい熱帯夜。昨年に引き続き今年も猛暑になるのか心配されます。
 合わせて今年は、震災の影響による節電が求められています。原子力発電を始め発電施設が震災で破壊され、電力の供給不足が予想されるため、全国的に節電に取り組むこととなりました。特に夏場は、エアコンの使用がピークを迎える午後1時から3時頃にかけての最大ピークを15%削減することを目標にしています。町も県の節電対策実施要綱に基づき、町・町民・事業者それぞれの立場で工夫しながら節電に取り組んでいます。色々検討してまいりましたが、電気を上手に使うことに限ります。冷蔵庫の詰め込みすぎ、洗濯機や炊飯など消費電力の大きいものは、夜や早朝などに分散、エアコンも窓のカーテンなどを引いて使用するなど効率を上げる。少し控えて自然の涼風を取り入れるなど、節電を我慢とするのではなく、「節電は体にも財布にも良い」ものと前向きに取り組んでいきたいものです。丁度20年前位の生活が15%カットの状況と言われます。その時と大きく変わってしまったのが、パソコンと携帯電話。この利用も時間をずらして使用しましょう。一番効果的なのは、コンセントを手まめに抜くこと。一人一人の心がけが大きな成果となります。ご協力をよろしくお願いします。くれぐれも暑さを我慢するのではなく、エアコン等も上手にお使いください。
 中学校の地区総体が開催され、川西中の生徒の活躍が目立ちました。真新しいユニフォームが映え、全力プレーを見せてくれました。新生川中一期生の活躍に胸が熱くなりました。これから県大会が置賜地区を会場に開催されます。県大会にコマを進めた選手へ、町民の皆さんの熱いご声援をよろしくお願いします。
 頑張れ川中!

平成23年6月15日 震災から三カ月、私たちにできること

緑の映える季節となり、美しい田園風景に心地よい風が吹き渡り、牡丹、アヤメ、ヒメサユリと野にも山にも花々が咲き自然を満喫できる良い季節です。下小松古墳群、内山沢と楽しく散策できますのでお楽しみください。
 震災から三カ月、アッと言う間に時間は過ぎ去りましたが、先の見えない状況が続いています。特に放射能問題が収束せず、見えない恐怖に不安が広がっています。町も放射線測定器を導入し、監視していきます。県は影響を心配する声が多いことから、「放射線と健康」の講演会を催します。6月29日置賜総合文化センター、7月5日タスパークホテル、どちらも夕方6時から、山大医学部の根本建二教授(放射線腫瘍学)のお話です。誰でも聴講できます。
 さて今月3日、中郡小学校の児童の皆さんから岩手県大槌町吉里吉里小学校の皆さんへ届けてくださいと、義援金と1年生から6年生まで全員のメッセージを預かりました。中郡小学校では大震災を経験し、「自分達ができることはなんだろう」と一生懸命考え、少しでも役に立ちたいとの思いから、「アルミ缶回収や、お小遣いを出し合い義援金を集めよう」と話し合い、井上ひさし先生とのご縁がある大槌町に送ることを決めたそうです。
 井上先生は学生時代の一時期、釜石市で過ごされていますが、その時国立療養所に勤務し、隣町の大槌町を回り医療費の徴収員として働きました。大槌には人形劇ひょっこりひょうたん島にそっくりの島が港の側に浮かんでいます。また小説「吉里吉里人」の最後に出てくるのは大槌吉里吉里の人です。井上先生にとって大槌は、生まれ育った川西町と同様に大事な町でした。
 豊かな海の恵みを得、江戸時代から三陸の漁業基地として栄えてきた大槌町も大津波が情け容赦なく襲い、死者、行方不明者数が町民の一割を超える大惨事に見舞われました。私は井上先生が取り持つ縁の地として、四月にお見舞いと支援を申し出てきました。
 大槌町から支援要請があり、職員3名を2カ月間派遣することとし、6日に出発しました。困難な業務になりますが、一日も早い復興を果たすため頑張ってきてほしいと思っています。中郡小から託された温かい思いやりもしっかり届けました。

平成23年5月15日 あたりまえの事を大切に

 待ちに待った桜も一気に開花し、土砂降りの雨に花は散りましたが新緑が映える季節を迎えました。こごみ、タラの芽、こしあぶら、ウド、ワラビと山菜の美味しい季節となりました。苦み、渋みは季節の変わり目に合わせた新陳代謝に必要な栄養素、先人の知恵は素晴らしいものです。くきたちやアスパラも甘みがあって本当に美味しい。私が一番好きなウコギも食べごろです。
 豪雪で果樹は大きな被害を受けました。何回も除雪をしたものの棚の上に1メートルも雪が積もり、ぶどう棚を押しつぶしてしまいました。サクランボやラフランスも枝折れが発生しています。しかしこんな困難な中でも「津波でやられた人たちから見ればまだ恵まれてっぺ。樹は生きてんだものなんとかしんなねべ。」と元気な声に励まされて、懸命に棚起し作業が行われています。果樹は良いものを生産するために何年も労力をつぎ込まなければなりません。その手塩にかけた大事な樹が力強く復活してほしいと願っています。
 三日、成人式が挙行されました。成人者代表、煖エ泰之さんの「このたびの大震災に学び、新成人として何ができるか考え成長していきたい」との答辞に感動しました。現に災害支援の任務に就いている方もおり、立派な新成人へエールを送りました。
 五日、小松駅を舞台にこどもフェスタとひょっこりひょうたん島ラリーが開催されました。参加者は八百人、街中散策と出店で盛り上がりました。若者たちの紅大豆カレー、福島県から避難されている皆さんが手作りした「しみてん」が振る舞われ、美味しくいただきました。置農生、小松幼稚園、AKEMIさんにも協力いただきました。ひょうたん島の縁で、岩手県大槌町への義援金の呼びかけも行われました。実行委員の皆さんご苦労様でした。
 大震災を経験し、改めて日々平々凡々でも毎日があたりまえに過ぎていくことの大切さを感じます。毎日の忙しさの中に、大切なものを失っていないか見つめ直して見る事も大事だなと思います。
 今年は豪雪と春先の低温ですべてが遅れ気味です。ゆとりを持って、交通安全、農作業安全を心がけてください。

平成23年4月15日 子どもたちに救われました

 新年度を迎え、いつもの年なら春の光を浴び、希望を持って晴れ晴れとしたスタートを切る時期なのに、私の心の奥底にある深い悲しみは消えず、先の見通しが立たないのが実感です。「3・11」この日を境に、私達の生活は全く違う世界に入りました。幸い、町は地震による直接的な被害は小さかったものの、あの甚大な津波被害、原子力発電所の事故と今共に生きていることを考えると、未来への不安を感じざるを得ません。そんな小さな不安が、日本全体に蔓延しています。その典型が自粛ブームです。犠牲や被害にあわれた方々への慰霊の気持ちは忘れてはなりませんが、このつらく悲しい現実を乗り越え、新たな希望の社会を創っていくことを私達生を受けている者には託されています。そのためには、雪が消えれば田畑を耕し種をまき収穫を喜ぶ。仕事を持つものは汗水を惜しまず働く。巡り変わる自然を喜び感謝する。そんな当たり前の生活を早く取り戻すことだと思います。
 私は今ほど人の幸せとは何だろうと考えたことはありません。今起こっていることは、自然の脅威がもたらしたものですが、一方は私達が信じてきた社会の進歩や発展によってもたされたつらく悲しい現実です。私が訪ねた被災地の現場は静寂、無音の世界でした。津波によって総てが失われ、まずは道路だけでも確保しようとする行為だけでした。そして見えない放射能の心配はいまだに払拭できません。
 しかしこの厳しい状況の中で私は一筋の希望を感じています。この困難を乗り越えようと助け合いの輪が広がっていることです。多くの町民の皆さんや全国川西会議の皆さんからも温かい思いやりや励ましをたくさんいただいてきました。ボランティア活動も広がりました。人間しか持たない共感や絆が必ず復興させる力になると信じています。本当にありがとうございました。
 5日に誕生日を迎えた優宇クン、ちょっと遅れたけれど先月誕生日だった梓恩クンの誕生会が農改センターで開かれました。また卒園式や卒業式をすることができなかった子も参加し、その節目をみんなでお祝いしました。手作りのホットケーキや皆さんからいただいたミカンやお菓子が並べられ楽しい誕生会になりました。
 町で避難生活をおくる子供たちのささやかなお誕生会でしたが、私は子供たちの笑顔に救われました。どんなにつらくとも子どもたちの未来を閉ざしてはならないと固く誓いました。長期戦になりますが力を合わせ頑張りましょう。
 がんばろう東北。がんばろう日本。

平成23年3月15日 新年度に向けて

 陽ざしも伸び、ようやく春の兆しを感じます。3日は置賜農高の卒業式、16日は中学校、18日は小学校の卒業式です。児童生徒の皆さんの成長を心から喜びあいたいと思います。卒業式は旅立つ別れが胸を締めつけ目頭を熱くします。特に今年は、それぞれの中学校が閉校を控え、思い出深い感動的な卒業式になることでしょう。この感激をいつまでも忘れないでください。
 さて来月、新生川西中学校が開校します。少子化の中で17年度から様々な議論を重ね、23年度開校を目標に準備を進めてきました。中学課程の目標に沿い、生徒の学習機会を広げ、豊かな人間関係を通じ幅広い社会性を身に付け、時代を担う有為な人材育成を目指しています。
 この開校に向けて、教育山形「さんさん」プランへの取り組みが大きな課題でした。これは少人数の学級編成によりどの子にも行き届いた教育を実施するため、国の基準である一学級40人定員を33人まで減らす県の独自施策です。平成17年度から中学一年生まで実施されてきましたが、吉村県政が誕生して枠が拡大され、23年度からは小中学校全学年で取り組まれるものです。プランは67人以上児童生徒がいる場合国基準の2クラスから3クラス編成の少人数学級にするか、2クラスのままで教師を増員しきめ細かな指導をするか、現場の判断に任されてきました。町は統合と枠拡大が重なり、プランに対する国の支援策がないため、県に対し教室の増設や統合という特殊事情への配慮を強く要望してきました。しかし対応が進展しない中、現在の二中の一年生40人、二年生38人の生徒が統合によってプランの恩恵を受けられること、また玉庭中生の状況を考えればできるだけ少人数学級のメリットを活かすべきと判断し、プランの完全実施に向け特別教室の改造や教室の増設など施設整備に取り組む事にしました。ぎりぎりの判断となってしまい多くの皆さんへご心配をお掛けしたことをお詫び申し上げます。私は教育こそが国を創る礎(いしずえ)と考えています。今後とも肝に銘じ一層の教育の充実を図ってまいります。
 開校、入学式を迎えますが、生徒の皆さんの元気な声がこだまし、活気ある学校生活を送ってほしいと願っています。

平成23年2月15日 ボランティア作業に感謝

 今冬は5年ぶりの豪雪に見舞われました。1月は連日降雪が続き道路は雪の壁、住宅は3回4回と屋根の雪下ろしに追われました。最後は雪の置場もないほど降り積もり、本当に大変な冬となりました。
 町は1月18日に豪雪対策本部を設置し、道路をはじめ住民生活に直結する安全対策に全力を挙げるとともに、高齢者の皆さんの見守りや支援を行ってきました。特に民生委員や自治会役員の皆さんには大変な中、本当にありがとうございました。
 道路除雪費も1月だけで8千万円を執行しました。作業員の皆さんには毎日朝2時に起き、3時から出動、7時半完了を目標に作業していただきました。除雪後、雪が降り続いたり、雪の追っ付けようのない中で必死に頑張っていただきました。自分の家の除雪や雪下ろしもままならない中、懸命に作業にあたっていただいたオペレーターの皆さんには心から感謝を申し上げます。
 豪雪に対応するため道路除雪費6千万円をはじめ、総額約1億円の補正予算を組み今後の対策を強化したところです。また、高齢者等への除雪支援の増額や新規事業としてボランティアに取り組んでいただいた団体へ謝礼を支給する制度を盛り込みました。
 豪雪は災害と位置付け、地域の皆さんに自主的に取り組んでいただいている助け合い活動に感謝するものです。煩わしい制約を設けず、なるべく使い勝手の良いものにしたいと緊急に取り組みましたので、是非活用していただきたいと思います。
 6日の日曜日、犬川地区では第一中学校生徒を含む70名の方々が、12世帯の除雪ボランティア作業に取り組まれました。また同日中郡地区でも第二中学校生徒を含む170名の皆さんが、22世帯の除雪作業に汗を流されました。私も一緒に作業をしましたが、皆さん真剣に取り組んでいました。特に犬川地区では、重機も出動しスカッときれいに除雪され、集団の力、地域力を強く感じました。前日は大塚地区でも取り組まれ、1月末には玉庭中学校の生徒の皆さんにもボランティア作業を実施いただきました。この他にも数えたらきりの無いほどの助け合いがあったものと思います。そんな一つ一つの結びつきが生きることの原点になっているのだと思います。皆さん本当にありがとうございました。
 町では今回の豪雪を教訓に、道路除雪のあり方、小松地区を中心とした住宅密集地での雪対策、ボランティア作業等町民の皆さんとの協働による生活防衛、高齢者への支援など課題を整理し検討してまいります。併せて役場の危機管理体制の強化も図っていきます。町民の皆さんにご意見をいただく機会も作ってまいりますので、今後ともよろしくお願いします。
 立春が過ぎ天候も回復し雪もだんだん消えてきました。日ざしも伸び、春の足音が聞こえてきます。苦労したことが雪解けとともに消えて無くならないようにしっかりと検証してまいります。

平成23年1月15日 飛躍を目指して 地域再生から地域発展へ

 明けましておめでとうございます。穏やかな天候にも恵まれ皆様には清々しい新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。昨年中は町発展のためにご支援ご協力をいただき心より感謝申し上げます。
 昨年一年を表す漢字は「暑」でした。あの8月の暑さは正に酷暑、猛暑でした。昨年は暑さだけでなく、小雪暖冬、春先の異常低温、梅雨時の集中豪雨、秋の長雨と気候変動の大きな一年でした。また落雷、熊の異常出没と予期せぬ出来事に振り回されました。これら異常気象は農作物の生育不良や品質低下を招き農家経済に大きな打撃を与えました。そんな中、本格デビューした期待の新品種つや姫が最高品質を証明し、今後のブランド化への期待を膨らませました。
昨年4月、川西町発展のため多大なご貢献を賜りました井上ひさし先生がご逝去されました。資料も準備されまだ書きたいことがたくさんあると話されていたとお聞きし、先生の無念さを想うと返す返すも残念でなりません。心からご冥福をお祈りします。
 一方経済は回復傾向にあると言われ、国のエコカー減税やエコポイント制度導入により需要を掘り起こしたと思われます。また町商工会が実施したプレミアム商品券による消費拡大も成果を上げたものと思われます。しかし回復したといわれる景気もリーマンショック前までには至っておらず今後の動向も不透明で力強い歩みには程遠いものでした。このように昨年は変化の激しい一年で、私たちの記憶に残る年となりました。
 参議院選挙以降政治状況も一層混沌とし、町政運営も困難な時代が続きますが、皆さんと力を合わせ町の発展を目指してまいりますので、今年も引き続きご支援賜りますようよろしくお願いします。

<発展をめざして>

 昨年は町のビジョンを示す各種計画策定に労力を集中しました。合わせて若者の活動支援、新たな交流の展開をめざすやまがた里の暮らし大学校の開設と町発展の道筋をつける事業を展開してまいりました。
 川西町の課題は人口減少と少子高齢化です。この重い命題は全国のどの町や村でも抱える課題となっており、解決は容易ではありませんが、逃げたりあきらめたりすることなく取り組んでいきたいと思います。その中心に据えられる計画が第4次川西町総合計画で、22年度までの前期計画を検証し、この4月からの後期5カ年計画をまとめました。総合計画は町の総ての事業を網羅し町民生活を守るものとなっています。その上で町の課題である家族力や地域の助け合いの低下、町民所得の低迷、まちづくりの担い手不足を克服するため、「地域づくり活性化プロジェクト」「六次産業化推進プロジェクト」「交流基盤確立プロジェクト」を主要プロジェクトに位置付けました。
 これらプロジェクトは相互に連携し、地域力の向上、産業振興による所得の向上、多様な交流を通じた人材育成や担い手の確保を図り、人口減少を食い止めるとともに町の活力を高め発展をめざすものです。今後役場の推進体制を整備し類似事業の見直し再編を進めるとともに分かりやすく情報や資料を提供し、町・町民・事業者が互いに連携し、事業を進めてまいります。特にこの5年間は人材の育成支援に重点的に取り組み、まちづくりの仕掛け人を増やしていきたいと考えています。

<三つ自慢できることを>

 イギリスでは常に地域づくりを語るときには、pride of place (地域に誇りを)が語られると言われます。この譬え(たと)は川西町のまちづくりにも共通していると想います。この町が好きだ、この町に住み続けたいと強く思い抱く人が増えなければ町の発展は叶いません。
 九州阿蘇市での商店街活性化の報告を読みました。阿蘇山には年間千九百万人の観光客が訪れますが、10年前このほとんどの観光客は阿蘇市を通過し、商店街に地元の人も足を止めず廃(すた)れる一方だったそうです。このままでは商店街がなくなってしまうという危機感(・・・)から新たなチャレンジが始まりました。   
 「どうすれば観光客が来てくれるのか」から「どうすれば来た人が30分商店街で過ごせるのか」と発想を転換、「自慢を三つ以上言える自分になりなさい」と互いに問いかけ、身の周りにある地域資源の掘り起こしに磨きをかけてきました。今では阿蘇観光の拠点となり、さらに広域的な取り組みに発展しています。魅力的な店づくりと居心地の良い空間が加わり「買う、食べる、楽しむ、ゆっくり過ごす」と滞在時間を長くしています。リーダーは「地域を好きな人が増えれば自ずと地域は良くなり、地域を守ることになる」と伝えています。
 川西町内でも各地域資源を生かすいろいろな実践が重ねられてきました。これらをさらに積み上げ町全体の魅力や発信力を高めていかなくてはなりません。後期計画の3主要プロジェクトはそれを具体化し、「今日の暮らしを豊かにし、より良き明日を作る」ためのものです。改めて町民の皆さんと力を合わせ町の発展を目指してまいりますのでよろしくお願い申し上げます。

<今年は大正百年>

 1912年明治四五年から大正元年が誕生し百年を迎えました。今年百歳を迎えられた明治、大正生まれの八名の皆さんに町からお祝いをさせていただきました。心からお喜びを申し上げます。
 新年早々置賜農業高校が山形新聞主催の3P賞受賞の明るいニュースが報道されました。置農の活躍は枚挙に遑(いとま)がないほど数多く、そのどれもが町や地域との関わりを大事にされており町への貢献も大変優れています。学校全体が表彰されることになりこれ以上の喜びはありません。本当におめでとうございました。
 天候も穏やかに幸先の良い新年を迎えることができました。今後川西町の発展を目指し積極的な町政運営を図ってまいりたいと考えております。道路・教育施設などの社会資本の整備だけでなく、将来につながる子育て支援、交流拡大、また新たな視点での広域連携に取り組んでまいります。そしてこれらを進める上で最も大切なことは町民の皆さんとの対話です。
 このことを肝に銘じ、皆様のご多幸を祈念申し上げ新年のご挨拶とします。今年一年よろしくお願いします。

平成22年12月15日 未来へはばたけ

<未来へはばたけ>

 今年も残りわずかとなりました。天候も社会の動きも波瀾万丈の一年でした。喜怒哀楽すべてを飲み込み、上手に整理し、新しい年を迎えたいものです。今年一年、町民の皆さんのご支援に心から感謝申し上げます。
 「地球的に考え、地域的に行動を」は環境問題を考える大きな視点ですが、私は物事の捉え方、判断する基準としていつも意識しています。時代が変化しても通用するのか、世界の共通理解を得ることができるのか、と問いかけながらこの町が抱える課題を考えてきました。私自身の力量不足もあり、まだまだ不十分ですが、「地球的な視点」で町を発展させていきたいと考えています。「地球的視点」を獲得するためには、さまざまな人との出会いや交流が大切だと考えています。人との出会い、発見は、学問による知識以上に人間的成長を促します。
 NHKドラマ「坂の上の雲」は明治政府開明期、鎖国社会から西洋列強と対等な関係を築くための日本人の苦悩をリアルに映し、私たち視聴者を惹きつけています。志を抱く数多くの青年が身も心も鍛え、そして果敢に列強国に渡り苦労しながら学び、国家建設に邁進する姿は、現代にあっては新鮮にすら感じられます。そして青年たちの視野を開いた海外での経験が、日本の発展に大きな役割を果たしました。閉塞した状況を打開するには、外に打って出る勇気も必要なのではと考えさせられます。私も今年度、ニュージーランドとオーストラリアを訪問し、両国の社会保障制度等を調査・勉強し、視野を拡げてきました。
 町は来年度以降、若者の海外研修を実施したいと考えています。仲間と議論しながら自ら研修目的や行程を作り実行し、その経験を町づくりに生かして欲しいと思います。私は中学生や高校生も研修に参加できないか検討したいと思います。幕末アメリカに渡ったジョン万次郎も14歳でした。「百聞は一見にしかず」、世界を知ることは、私たち自身を知ることであり、足元の町を考えることにつながります。是非チャレンジして欲しいと思います。
 これからもできるだけ多くの皆さんとまちづくりの夢を語り合って行きたいと思います。良い年をお迎えください。

平成22年11月15日 にぎやかな秋です

<にぎやかな秋です>
 秋が深まり、一雨ごとに冬が駆足でやってきます。今年も除雪車45台で町道264キロメートルの除雪計画を立てました。ここ2年間暖冬気味でしたが「猛暑の年は雪が多い」と先輩からお聞きし、気を引き締め準備してまいります。
 猛暑が直撃したダリヤ園、「天地人」効果も過ぎ、入園者が伸び悩んでいましたが、懸命な努力で花も復活、今年も入園者5万人を突破することができました。特に2回、3回とリピーターとなって入園していただいた方が多数いらっしゃいました。切花生産も大変な苦労の連続でしたが、10月はフル出荷、東京で開催されたキャンペーンでも大好評でした。さらに、ダリアが持つ可能性を感じています。
 威風堂々とした本間喜一先生の胸像が町長室に飾られています。生前の面影をほうふつとさせる素晴らしい作品です。顔を合わすたびに励まされます。佐藤元彦愛知大学学長から町と大学の連携を一層深めたいとの申し入れをいただきました。今後、本間先生の功績を顕彰するとともに、新たなまちづくりを展開するため協議してまいります。
 11月3日、文化の日に町民表彰と芸術文化祭が開催されました。町発展のためにご貢献いただいた3名の方々、また本町の芸術文化振興のために精進を重ねておられる皆さんに心から敬意と感謝を申し上げます。反省会で「プラザの舞台に立つとみんな若返る」という言葉が印象的でした。
 現在町は、来年度以降のまちづくり計画を作っています。アドバイザーをお招きし、シンポジウム、各地区座談会、各種団体との意見交換、さらにハガキで皆さんの生の声をいただくなどご協力いただきました。本当にありがとうございました。計画作りも最終段階に入り、「地域づくり・所得向上・交流」をテーマに川西町の発展を目指してまいります。今後ともご協力よろしくお願いします。
 今月27日、フレンドリープラザの井上ひさし先生展示コーナーが開館します。先生の足跡を辿り、先生がいつも話されていた「本を生かす」をモチーフに、先生の作品を手に取って読める図書館機能を十二分に発揮した展示場としました。そして「本の樹」に象徴されるみんなで創り上げる、情報や人が行き交う場として発展させていきたいと思います。ぜひご来館ください。私も先生の作品をもう一度読み返し、本の樹に並べて貰おうと思っています。改めて読み直してみると、また新しい発見があって楽しいものです。

平成22年10月15日 米価の下落に負けない

<米価の下落に負けない>
 山形県産米期待の星「つや姫」の販売がスタートしました。コシヒカリを超えるおいしいコメの使命を受け、県の総力を挙げ十数年にわたって地道な品種育成を重ね、高品質・良食味を兼ね備えた素晴らしいコメが誕生しました。私も新米をいただきましたが、ごはん一粒一粒がつやつやと輝き、香り豊かにしっかりとした歯ごたえを感じました、噛みしめるほどにおいしさが引き出されます。農業振興の起爆剤になって欲しいものです。
 さて、米価下落が農家を直撃しました。はえぬき9000円、コシヒカリ1万500円の概算金が示され、昨年比3300円から2500円の値下げで、予想外の米価です。春先からの異常気象、連日の猛暑を乗り越えてきた生産者にとって一番の喜びの時に、冷水を掛けられた気分で怒りがふつふつと湧き上がります。このような状況を踏まえ、議会、農業委員会、生産者団体から要請書をいただきましたが、私自身できる限りの行動を起こしていきたいと思います。
 20年前の米価の半分以下になった原因を考えてみました。一番大きな原因はこの20年間でコメの消費量が大幅に減少したこと。 
 21年産米の在庫が今月末35万トンを抱え、これに本年産米が作況101、過剰作付4万ヘクタールによって、来年同期の在庫が80万トンに拡大するだろうと見込まれ、大幅なコメ余り現象が発生したこと。政府は今年から戸別所得補償政策を導入し農家へ10アール当たり1万5000円を支援し生産調整の実効性を上げるとしたものの、過剰作付は解決しなかったことなどが挙げられます。まじめに転作に取り組み米価の安定と戸別補償による経営の安定を期待していた農家にとって本当に悔しい状況です。大幅な米価下落に対し県、JA等が連携し緊急融資など支援策が示されましたが当面の措置といえます。
 私は過剰米の棚上げ備蓄を政府が実施し、コメの需給バランスを取ることが最も有効な措置と考えますが、これを行えば米価が上昇し転作へ協力しない人も恩恵を得ることになります。抜本的な解決を図るには、戸別補償の額を大幅に増額し、生産調整をした方が得だということをはっきり示すことだと思います。中途半端な形でスタートしたためこのような結果を招いた責任と考えます。また生産調整は来年さらに拡大するかもしれません。三割を超えて作付制限しなければならない状況は変わりませんので、農家経営を守るためにも園芸、畜産をはじめとした複合化をより一層進めていかなければなりません。今年の猛暑は果樹も花卉も大打撃を受けましたが、この試練を乗り越え産地化を図っていかなければ所得の向上は見込めません。今後の展望を拓くためにも、水田の畑地化、園芸施設の導入など支援策を強化してまいります。農家にとって最悪の年を迎えましたが、この苦境を乗り越えるために頑張りましょう。

平成22年9月15日 先人の功績をまちづくりへ

<先人の功績をまちづくりへ>
 「暑い暑い」夏でした。救急車で搬送される方も出るなど、記録的な暑さとなりました。この暑さがダリアを直撃。特に雨が降らず、夜温が高いなど過酷な条件が重なり、さらに強い日差しが花を日焼けさせるなど、今まで経験したことがない状況が続きました。全国的にも、ダリア栽培は苦戦しています。
 ようやく秋風が吹き渡り、朝晩涼しくなり、ダリアも回復し、花もきれいになってきました。苦労を重ね頑張ってきたダリヤ園をぜひご覧ください。
 さて先月15日、井上ひさし先生追悼公演とトークショーがありました。当日は吉村知事も鑑賞し、県民栄誉賞が贈られました。小中高生もたくさん鑑賞してくれ、先生に喜んでいただけたのかなと思っています。
 奥さんのユリさんといろいろな話をし、改めて先生の遺志をしっかり引き継ぎ、寄贈いただいた蔵書をまちづくりに活かすことを約束しました。ユリさんからは、鎌倉の自宅にまだたくさんの本があり、手元に残しておきたいものを除き、総て町へ寄贈したいとの思いを伝えていただき、感激しました。今後とも責任を持って守っていきたいと思います。
 28日には、玉庭出身で愛知大学を創設された本間喜一先生を讃える、大学主催の展示会に出席しました。大学から先生の胸像と先生の足跡をまとめた本を町へ寄贈いただきました。先生は戦前、中国上海で東亜同文書院大学学長を務め、終戦直後の混乱した中、いち早く愛知大学を創設された偉人です。戦後初代の最高裁判所事務総長も務められました。「知を愛する」をモットーに創立された愛知大学は、国内有数の法科系大学として歩んできましたが、先生はその先頭に立って指導されました。先生の愛情あふれる指導に感動しました。
 さらにイザベラ・バードの旅行記を「日本奥地紀行」として翻訳された上小松出身の高梨健吉先生のご功績やふるさとへの温かい思いも大切にしていかなければなりません。先生からはバードの書いた原書をはじめ、関連する蔵書を寄贈いただいています。
 また戦後の復興期、特に青年団運動に大きな影響を与えた寒河江善秋さんや、米づくりに心血を注いだ篤農家である片倉権次郎さん、寒河江欣一さん、大木善吉さん、他にも活躍された方がたくさんおられますが、まちづくりの中に先人・偉人の方々のご功績をしっかり位置づけ、川西町の発展に結び付けていきたいと思います。是非皆さんからの情報の提供をお待ちしています。

平成22年8月15日 ダリヤかダリアか

<ダリヤかダリアか>
 梅雨明け以降、猛暑・酷暑が続きます。今年は暖冬、春先からの低温、長雨集中豪雨、そして連日の猛暑と極端な天候に体の準備が追い付かず、疲れが増しています。健康管理に十分注意し、乗り切ってまいりましょう。
 さて8月1日、川西ダリヤ園が開園50周年を迎えました。県を始め、ダリアを通じ友好関係を築いてきた町田市や秋田市など多数の関係者の皆さんの出席をいただき、盛大な開園式となりました。恒例となったおきたまシンフォニック・サウンドクラブの演奏、小松幼稚園児による和太鼓演奏に加え、町芸術文化協会の舞踊団体が一堂に会し、川西音頭を華やかに踊っていただきました。また特別ゲストとして、玉庭で合宿した川崎市の芸術村あすなろの子ども達と川西町子ども演劇教室の皆さんの合唱と語り、置農演劇部のダンスが披露されました。出演者の皆さんに心から感謝申し上げます。
 ダリアの開花については、若干遅れ気味ですが、暑さに負けず元気に咲いています。今年は50周年を記念し、毎週末イベントが続きます。また案内看板を設置し、ダリアに関する情報をこまめに提供しています。二度、三度と足を運んでいただき、ダリヤ園を応援してください。
 川西ダリヤ園は、長年のダリア栽培愛好者の皆さんの運動によって、昭和35年9月21日に誕生しました。当時の町報を見ると、「町民待望の」「町民の熱意によって」と町民の皆さんの熱気が伝わってきます。
 日本初の観光ダリア園のオープン以来、先人の皆さんの努力によって今日では、「ダリアの町川西」と言われるまで発展してきました。
 私は今後の展開を考えた時、ダリヤ園の名称をダリア園へ変更していく必要があると思います。現在町はダリヤ園と花としてのダリアを使い分けています。インターネットでダリヤを検索すると、すべてダリアの項目に変わります。唯一川西ダリヤ園のみがダリヤの名称を使用している状況です。ダリアは長年親しまれ、地域特性が表れている良い面もありますが、英語表記は「Dahlia」、生花生産はダリアで出荷しており、50年の節目を迎えた今、名実共に日本一に進化させていく意味でも、ダリアに統一したほうが良いのではないかと考えます。平成11年の新ダリヤ園開園の時にも大きな論争となりましたが、改めて将来を見据えて問題提起したいと思います。名称変更するには、条例改正や予算など議会や町民の皆さんのご理解が必要です。世界に発信するためにもダリアに統一すべきと考えますが、皆さんいかがでしょうか。

平成22年7月15日 激動する時代の中で

<激動する時代の中で>
 7月11日、第22回参議院議員選挙が実施されました。昨年9月に政権交代が実現し、民主党中心の与党にとって初めて国民の審判を仰ぐ選挙となりました。この間「政治主導」「事業仕分け」と政治を国民に身近な話題として情報を提供し、関心を集めてきました。
 一方で米軍基地問題、政治とカネの問題、さらに消費税引き上げに端を発した負担と給付のあり方と、この国の未来やカタチを問う大事な選挙でした。
 結果は、与党に厳しく、衆参の多数が異なるネジレ現象となりました。この状況を受け、私は国会の論戦が活発になることを期待します。テレビで事業仕分けの様子を見ていて、強権的だなと感じました。大きな改革をするためには強い決意が必要です。しかし一方では、全体を見据え、弱者への思いやりや優しさもなくてはなりません。テレビに映しだされたのは、ほんの一部に過ぎませんが、だからこそ事実を正確に判断するためにも、丁寧な議論が大切だと感じてきました。昨秋私達市町村の陳情・要望活動はすべてストップしてしまいました。今後新たな枠組みで論戦が活発化するとは思いますが、ぜひ地方や様々な立場の声に耳を傾けて欲しいと願っています。もう一つ、この4年間で5人もの首相が交替しました。世界的に混乱する時代だからこそ、国力を高めるために政局の安定化を望みます。
 7月は社会を明るくする強化月間です。今年で60回目を迎えました。犯罪を防ぐことは最も重要ですが、犯罪や非行に走った人たちの立ち直りを支える地域社会を作っていくことも大切です。保護司や更生保護女性会の皆さんの献身的な活動に感謝申し上げます。6日には皆さんと一中生、置農生も合流して、街頭啓発活動を実施しました。今後とも犯罪の無い明るいまちづくりにご協力ください。
 7日、米沢地区人権擁護委員連絡協議会主催の「人権七夕」作成を小松幼稚園の園児の皆さんと行いました。子どもたちにとって「人権」という言葉は難しいので、人権をいのちと置き換え、「いのちを大切にすることだよ」と話しました。一人ひとりすべてがかけがえのないいのち、大切に守り育てていかなければなりません。そして年1回の七夕の季節だけでなく、日々の生活の中で、人権を守るための行動を自覚して参りましょう。

平成22年6月15日 「知の巨人」井上ひさし先生

<「知の巨人」井上ひさし先生>
「自分の作品をお読みいただくこと、劇場に足をお運びいただくことができますのなら幸せです。」と言葉を残し、井上ひさし先生が旅立たれて早2か月が過ぎました。
 今もって先生のご逝去を惜しむ声、ご功績に対する賛辞が寄せられております。フレンドリープラザで記帳された方も千人を超えましたが、その8割は町外の方々です。プラザ、遅筆堂文庫を遠くから訪ねて来られる方も絶えません。先生の生家や縁のある所への問い合わせもたくさんあり、先生の生誕地として「町もしっかりしなさい。」とのご意見も多数寄せられております。改めて先生の偉大さを痛感しています。
 これらを踏まえ町議会のご理解をいただきながら、先生の追悼事業を計画しています。
 フレンドリープラザ内に先生のご功績を紹介する展示コーナーを整備します。先生の経歴、作品、数々の受賞歴など足跡を展示するとともに、これまでのこまつ座のポスターを掲示します。目玉は「本の樹」。先生が執筆された本を全国からそれぞれの思いを込めたメッセージとともに送っていただき、あの円柱の柱に本棚を設置し納めていきます。本を通じて川西町と井上ひさしファンがつながっていければと思います。11月オープンを目指します。
 また常々先生が話されていた「子供たちに良いものを見せてほしい」とのご遺志に沿い、小中学生の皆さんに、こまつ座「父と暮せば」観劇を招待したいと考えています。公演終了後、出演者の方から先生との思い出を語っていただくトークショーもお願いしています。8月15日の予定です。このほか、講演会の開催、遅筆堂文庫のパンフレット作製など計画しています。突然のご逝去でしたので当面の手立てとして実施し、今後先生の思いをまちづくりに生かすため、ご遺族の皆さんと十分話し合いながら、来年度以降構想をしっかり検討してまいります。
 なお、今月号の町報から先生と親交のあった方々にご登場いただき、先生との思い出を語っていただきます。どんなことでも結構です。是非たくさんの方に参加していただきたいと思います。ご連絡をお持ちしています。

平成22年5月15日 コツコツとみんなのために

<コツコツとみんなのために>
 ようやくよい季節となりました。遅れていた農作業も急ピッチ、安全運転を心掛けてください。今年は凶作の予想も、不順な天候に負けない栽培管理が求められます。また政権交代により農政も大転換。戸惑うことばかりですが、”農は国の基”は不変、誇りを持って頑張りましょう。
 初めて玉庭立岩の石割桜を見せていただきました。立岩の雄姿をバックに、オオヤマザクラのピンクが映え見事でした。管理している伊藤健一さん(上和合)は、昭和42年の羽越水害で田畑や農道が押し流されて以来、コツコツと復旧整備を続けてこられました。今後は散策路、山野草園の整備を図りながら立岩高原ロードの魅力を高めたいと意欲的に話されています。伊藤さんの地道な取り組みに敬意を申し上げるとともに、立岩の魅力を発信したいと思います。
 先月自治会長会議を開催、今年度の事業予算の説明、自治会長業務のお願い、質疑を行いました。建設的なご意見をいただきありがとうございました。
 自治会長さんから、各種会費の徴収について事業内容や会計報告を添えること、さらに募金については強制されるものではないとの発言がありました。
 私は、各団体の活動が町民に伝わるよう努力する。さらに募金はあくまで自主的なものであり、その多くの使途は町や町民のために還元されていると答えました。しかし、募金については町全体の目標が設定され、それが各事業の活動費に算入されているため制度化されているように見えます。
 住民の助け合いによって始められた募金活動が形骸化することのないよう検討してまいります。高齢世帯の負担軽減、空き家対策、未加入世帯対策など、現代的課題が山積みしており、自治会長さんには過重なご負担をお掛けしますが、今後ともよろしくお願いします。
 紅大豆が宇宙に飛び立ちます。もちろん川西産。地球を回る宇宙ステーションの中で科学実験され、秋にはまた町に帰ってきます。今回の実験を通じて子どもたちに宇宙や科学に興味を持ってもらい、さらに自給率の低い国産大豆への関心を高めることが目的です。たった20粒ですが、紅大豆が宇宙でどんな旅をしてくるのか今から楽しみです。紅大豆が新たな可能性を切り拓いてほしいと願っています。

平成22年4月15日 井上ひさし先生を悼む

<井上ひさし先生を悼む>
 11日早朝、記者の「井上ひさしさんが亡くなられたようなのですが、町長には連絡ありませんか」との問い合わせに「えっ」と絶句しました。3月号の町報でお知らせしたように、また元気な姿を見せていただけるものと確信していましたので、突然の訃報はまったく予想もできませんでした。「置賜は地球の中心」といつも地方や農業で暮らす私たちを、強くそして思いやりを持って励まされてきました。さらに、遅筆堂文庫を核とするフレンドリープラザが、国内でも有数の文化施設として発展してきたのも先生のご功績のたまものです。私は今後とも先生のご意思をまちづくりに生かしてまいります。先生に心から感謝申し上げるとともにご冥福をお祈り申し上げます。

<初心に帰って>
 辞令交付式、入学式を終え、新年度がスタートしました。小学校へ124名、中学校へ135名が入学。それぞれ初々しさと希望に満ちた入学式でした。特に3校の中学校は今年が最後の入学式となり、感慨深いものがありました。新しい旅立ちに戸惑うことも多いと思いますが、自分の可能性を信じて頑張ってほしいと思います。 
 一方、人事異動の時期でもあります。役場も3分の1が異動しましたので、早く町民の皆さんに仕事と顔を覚えていただきたいと思います。私は「異動を通じて組織の活性化と職員個々が自らの能力開発に努め、役場の総合力を高めたい」と訓示しました。新しい環境に悩むことは新人もベテランも同じです。それを乗り越えるすべは経験者の方が長けています。しかし、今は変化の大きい時代です。常に「初心に帰る」姿勢を持ち続け、職務に精励してほしいと指導しています。

<第二次集中改革プランを作りました>
 集中改革プランとは、町の行政・財政運営の5年間の改善計画で、平成17年度総務省が義務化、数値目標を定め、ホームページ、町報等で公表することとしています。21年度が最終年度でしたが、私が町長に就任した当時、「三位一体改革」(国の地方交付税の大幅な削減、補助金の一般財源化と併せて、国から地方への財源移譲)が進められました。自主財源が乏しく、交付税への依存度の高い本町にとっては打撃が大きく、すべての事業を「0ベース」で見直し、5年間で10億円の歳出削減や収入増を目標にプランを作成しました。その結果、5年間で16億円の実績効果を上げることができました。町民、各団体、そして役場全体が懸命に取り組んだ成果であり、ようやく危機的状況からは脱出できたものと考えます。皆さんのご協力に感謝申し上げます。
 計画期間が終了し、国から新たな指導はありませんが、町独自の行政改革計画として、第2次集中改革プラン(平成22年度〜26年度)を策定しました。
 プランでは、引き続き改革に取り組み、一層の財政健全化を目指すとともに、「行政サービスの質的向上」を図るため、施設の利活用、職員研修の充実、協働のまちづくりを推進してまいります。町民の皆さんに町政運営を評価いただく、町政「通信簿」をつけていただこうと考えています。

<小松小学校の耐震結果が出ました>
 阪神淡路や中越の大震災を経験し、地震列島で暮らす私たちの安全を守るため、国は公共施設の耐震化を求めています。特に昭和56年の建築基準法改正以前に建築された建物については、耐震診断を実施し、その結果を受け速やかに対応しなければなりません。
 本町の小中学校で該当する小松小学校は、昭和43年から45年に完成し、平成5・6年に大規模改修は実施されたものの、建物本体の耐震性までは補強されていません。
 今回耐震診断を実施した結果、文部科学省が震度6強の地震に耐える性能を示す、0.7以上の耐震指標に対し、0.13から0.39の数値結果が示されました。この結果を受け、安全対策に万全を期すとともに、できるだけ早く整備するよう町と教育委員会で検討を開始しました。築40年が経過していること、また今後の小学校の学区の在り方なども検討要素に含め、単なる耐震補強の検討だけでなく、全面的な改築も含め将来の町の教育環境整備の観点で検討しています。できるだけ早く計画をしてまいりますので、ご理解をお願いします。

平成22年3月15日 井上先生はすごい

3月は卒業シーズン、寂しさはあるものの、新たな旅立ちであり、卒業生の皆さんには夢を持って挑戦してほしいと思います。このたび置賜農高にいきいき顕彰を贈呈しましたが、今までの活躍にふさわしい心に残る卒業式でした。彼らの今後の活躍を期待しエールを贈りました。
 先月、帝国ホテルで開催された第17回読売演劇大賞贈賞式に出席してきました。この演劇大賞は舞台芸術への活力を願い、一年間国内で上演されたすべての演劇から、作品、男優、女優、演出家、スタッフの5部門と新人を対象とした杉村春子賞の中から選考されます。今回の受賞者は、大賞・作品賞に「ヘンリー六世」(新国立劇場)、最優秀男優賞市村正親さん、最優秀女優賞鳳蘭さん、最優秀演出家賞鵜山仁さん、最優秀スタッフ賞小曽根真さん、杉村春子賞浦井健治さんでした。それぞれ優秀賞も表彰され、会場はテレビや映画で活躍される俳優さんが会場にあふれ、華やかな贈賞式でした。受賞者のあいさつがそれぞれ個性がよく表れ大変楽しいものでした。ミーハーの私にとっては芸能界の空気に触れただけでも大満足でした。
 さて今回、長年にわたり演劇界に多大な貢献、もしくは優れた企画をしてきた個人、団体に贈られる芸術栄誉賞が井上ひさし先生に贈られました。井上先生のご功績は、この半世紀にわたり奇想天外な発想、観客を取り込む笑いや音楽の導入など今日の演劇界では当たり前のように思われている手法を切り開いてきたことです。私は昨年上演された「ムサシ」「組曲虐殺」の新作を始め、それぞれの作品が社会の矛盾や問題をえぐり出し、社会へメッセージを届けていることが素晴らしいと思います。また今回スタッフ賞を受賞した小曽根さんは「組曲虐殺」の作品で、演出家賞の鵜山さんはこまつ座の演出でも活躍されており、優秀賞の中にも井上先生と関係する方が多数おられ、井上先生の影響力を改めて実感しました。
 先生は昨秋以来体調をくずされ、現在体力の回復に向け療養されているとお伺いしました。奥様ユリさんのお話ですと7月に新作を発表したいと準備に入られたとのことで、一日も早い回復を願うとともに新作の発表が今から楽しみです。
 名誉町民である井上ひさし先生のご活躍を皆さんと一緒に願ってまいります。

平成22年2月15日 行政も!住民も!

先月、高崎経済大学櫻井常矢准教授を招いて、「住民と行政の協働による地域づくり」をテーマに研修会を開催しました。櫻井さんは、各地の市町村の政策アドバイザーを担うとともに、新たな住民主体となる地域づくりを進めるための指導・研究に取り組まれています。山形県のアドバイザーも務めています。町が進める地域づくりの課題を整理していただきました。
 「川西町の協働のまちづくり課の名称はおかしい。協働はまちづくりの手段で、協働のまちづくりは存在しません。あえて言うなら協働によるまちづくりでしょう。」
 冒頭からご指摘いただきました。
 今、日本は人口減少、高齢社会に直面し、川西町など過疎化が進む地方は、本来は家庭や地域で解決してきた課題が社会問題として表面化してきました。例えば、除雪や交通問題、空き家対策、災害時の安全確保など。一方、役場も職員の減少や予算の削減などで、「かゆい所に手が届くような」経営には限界があります。
 この今日的な課題に対応するため、「行政も変わる・住民も変わる」必要があります。この役場も住民もという視点が大切です。一方通行ではありません。協働は、住民力と行政力の合体です。その相互の力を高めることが重要です。そして地域づくりは各々の役割を果たしながら、私たちの「暮らし」を守ることです。
 協働の地域づくりを進めるためには、「何のために」「将来どんな地域にしたいのか」という(1)目的をはっきりさせること。従来の様々な組織を見直し(2)横のつながりをつくること。みんなが納得できる(3)話し合いの文化を根付かせることが大事です。
 「物事を決定する会議はたくさんあるけれど、いろいろな思いを出し合う話し合いは少ない。結論は出なくても、みんなが分かり合える話し合いを作っていくべきです。」
 迫力ある櫻井さんの指導によって、私の頭の中もかなり整理されました。
 私はモデル先進地をまねるのではなく、試行錯誤を繰り返しながら、時間がかかっても誇りを持って暮らせる川西町らしさを発揮したまちづくりを目指しています。当然そのために役場の役割・意識も変わっていかなければなりません。もう一度、「行政も住民も」を意識しながら皆さんとの対話を大切に、まちづくりを進化させてまいります。

平成22年1月15日 新年のごあいさつ 確かな未来のために

新年明けましておめでとうございます。皆様には清々しい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
 昨年は引き続き厳しい経済・雇用情勢でありましたが、町は公共事業や緊急雇用対策など国県と連動し積極的な事業展開を図りました。町民の皆さんや事業者の皆さんのご協力に心から感謝申し上げます。年が明けてもまだ先行き不透明で厳しい環境が続いていますが、今年も町民の暮らしを守るため全力を尽くしてまいりますので、変わらぬご協力よろしくお願い申し上げます。

百歳万歳!町の宝物
 「あなたは幾変転した、明治、大正、昭和、平成の四代を力強く生き抜かれ、社会に貢献され、本年めでたく百歳を迎えられました。心からお祝いを申し上げます。」 
 年明け早々、百歳(明治44年生)を迎えられた皆さんにお祝いをお届けしました。今年は過去最多の10名の皆さんにお届けでき、本当にうれしく思いました。温かいご家族と元気に暮らされている皆さんとお会いでき、私自身が勇気や元気をたくさんいただくことができました。川西町は今年町誕生55周年を迎えましたが、この誇りある町建設に尽力された多くの先人の方々に改めて感謝申し上げます。私は、百歳を迎えられた皆さんの若い頃の話を伺い、現在の社会とは次元の違う「生きること」の厳しさを感じました。まだ米坂線も電気もない時代を生き抜かれた皆さんの穏やかな眼差しに、いつの時代も生きることは苦労の連続であり、逃げずに前へ進む勇気が必要なのだと教えられました。「一人の古老は一つの図書館と同じだ」とアフリカには言い伝えがあるそうです。私たちは、この混迷する時代だからこそ未来を見据えるために、足元にある先人の知恵や歴史を見つめ直す必要があります。

2009年は「変革」の年
 昨年は歴史に刻まれる年となりました。国民は変化を求め国政も県政も「政権交代」が実現し新たな時代が始まりました。私は戦後一貫して求めてきた経済成長路線の転換点を迎えたと考えます。言い換えればアメリカ型の大量生産・大量消費に象徴されるモノの豊かさを求める時代から、命の大切さや地球環境を守る時代を迎えたと思います。そして、今までは効率性や経済性で切り捨てられてきた地方は、新たな視点で輝きを増す時代になるのではないかと考えます。
 本町においても昨年は大きな一年でした。特に4月、地域づくりの拠点として各地区交流センターが始動しました。センターは人と人のつながりを基軸に、産業、福祉、子育て、教育、安全安心など地域の暮らしをまもる拠点をめざしています。発足にあたり多くの皆さんにご協力をいただきました。町民が主役の誇りある郷土建設に、今後とも協働の力で取り組んでまいります。また町内の情報格差を解消するため、高度情報基盤を整備しました。今後はこの基盤を生かした町情報の発信と人材育成に力を入れてまいります。産業面では、地域資源を活用した産業振興を推進しました。川西の顔となる米、米沢牛、ダリヤ、紅大豆など魅力はたくさんあります。この魅力を磨くとともに販売を強化するため、情報発信力を高める必要があります。若い人たちの活躍も目を見張りました。置賜農高には明るい話題をたくさん提供していただきましたし、「置農ブランド」も確立されてきました。この他書き切れませんが多くの皆さんがまちづくりに参加いただき、「川西らしさ」が町内外に発信されました。

10年先のために
 今年は川西町にとって重要な年です。町誕生55周年の節目を迎えるとともに将来の川西町のあるべき姿を描くビジョンを策定します。人口減少、高齢化など様々な課題を抱えながら10年先のために各種計画づくりに取り組んでいきます。    平成18年にスタートした第4次川西町総合計画の5か年の前期計画が今年終了しますので、その点検評価を加えながら23年度からの後期基本計画を今年取りまとめてまいります。併せて環境基本計画と男女共同参画基本計画も策定します。これらは町の進路を示す総合発展計画ですので川西町の未来を見据え、社会変化に対応するとともに町民の願いが実現できるよう検討していきます。そして一番重要なのは町民の皆さんの考えや意見をどう汲み上げ反映させていくかです。町民すべての英知を結集するため今年は座談会や組織との各種会議を開催し、より多くの皆さんの参画の機会を設定してまいりますのでご協力よろしくお願いいたします。
 さらに町の10年間の土地利用を示す川西町国土利用計画や都市計画、川西町農業振興計画の策定にも着手してまいります。
 町の人口が昨年1,8000人を割りました。高齢化も一層進展しています。グローバル化、情報化、技術革新と国内外ともに変化が激しく、先の読めない現代社会の中で、最後に求められるのは、人と人との信頼、安全な暮らし、そして次世代を育てることです。それを持続するために豊かな生活を実現する産業の振興に全力を尽くします。今後とも経済(産業振興)、交流、環境、健康、教育(子育て)の5つのKをキーワードに、安心して住み続けられるまちづくりを進めてまいります。

種を播く人、木を植える人
 私は孫の代のため木を植え手入れをする人の話を聞き感動しました。目まぐるしい現代社会の中で私たちは、目の前の結果ばかりを追い求め10年先、100 年先の未来へ思いを馳せてこなかったのではないでしょうか。日々の生活に追われる者にとって夢物語のような話ですが、しかしこんな時代だからこそ一人ひとりの夢を語り合うことが大切です。
 土地のある人は一本でも実のなる木を植えてみませんか。5年後10年後の価値を生み出すために。事業者や企業の皆さん、厳しい環境ですが新製品を開発するために優秀な人材を育ててください。将来必ず社会的価値を高める人材として力を発揮してもらえるでしょう 。
 今年は庚寅、何かを始めれば長続きのする年です。町民の皆さん一人ひとりの新たな挑戦をご期待申し上げ新年のあいさつとします。今年一年元気に頑張りましょう。

平成21年12月15日 平成維新が歴史に刻まれました

今年も残りわずかとなりました。初雪は早かったものの、過ごしやすい冬入りとなりました。冬至を迎えれば冬半ば、いつ雪が降っても大丈夫で、除雪体制は準備OKです。
 新型インフルエンザワクチンの小学校低学年の集団接種を行いました。10月・11月と拡大したインフルエンザも少し落ち着いてきました。手洗いやうがいの予防や無理をしないことが一番、体調がすぐれないときは、早めに医療機関を受診しましょう。ほかのワクチン接種も前倒しして進めていきます。
 さて今年の世相を表す流行語大賞が「政権交代」に決まりました。鳩山首相の祖父鳩山一郎氏らが昭和30年に自民党を結党し、政権運営を担って以来、長期政権が続いてきただけに、感慨深いものがあります。
 鳩山首相が唱える「友愛政治」とは、個々の人々の尊厳を守り認め合う「自立と共生の原理」として、行き過ぎた市場原理主義の修正を目指しています。さらに「国が地方に優越する上下関係から、対等の立場で対話していける新たなパートナーシップ関係への根本的な転換(所信表明演説)と訴えています。
 私はこの国民の暮らしや住民に身近な市町村を大切にしていくとの政治姿勢に期待しています。事業仕分けなどがクローズアップされていますが、やっと議論が始まったばかり。今後の具体的取り組みを見守っていきたいと思います。そして、経済対策をはじめ、人口減少や少子化、食料・農業問題、環境問題等々、新たな日本の設計図づくりに私たちも地方から声を出していきたいと思います。すぐに答えが出ない問題ばかりですが、国民に見える方法で、そしてより多くの声を聞く姿勢で進めてほしいと思います。
 今年一年、町民の皆さんにはまちづくりにご協力いただきありがとうございました。いつも紹介しきれないほど、本当にたくさんの団体や町民の方々にお世話になりました。まだまだ厳しい経済雇用状況は続きますが、“Yes we can.”勇気をもって一歩を踏み出しましょう。希望に満ちた、良い新年をお迎えください。本当にありがとうございました。

平成21年11月15日 地方の良さを磨くために

各地区でにぎやかに収穫感謝祭が開催されました。町の芸術文化祭も、日ごろの練習成果が発揮され、素晴らしい内容でした。
 東沢では、やんちゃ留学の同窓会が同時開催され、町田市との交流の絆が一層深まりました。吉島では、東北大学の学生と二中生のよさこい踊りが披露されました。各地区ともそれぞれ趣向を凝らし、地区の特長が現れていました。
 私は各地区でのあいさつの中で、地域資源を生かし、経済力を高め地域が発展する仕組みを作っていただきたいと話しました。今年は不景気や異常気象で苦労の多い1年でしたが、この逆境をはね返す知恵や力を蓄え、常に新たなものを作り出すチャレンジ精神で乗り越えたいと思います。
 11月4日、上京し、新過疎法制定促進大会に参加してきました。昭和30年代以降、日本は急激な経済成長により、農山村部から都市部への人口流出が進み過疎問題が表面化しました。都市との格差を是正し、農山村部においても豊かな暮らしを実現するため、道路や施設などの整備、雇用増大などを図る過疎法が昭和45年から10か年の時限立法として4回制定されてきました。川西町も平成2年から11年までの期間を除き、過疎地の指定を受け、各種事業に取り組んできました。
 私は過疎地域をめざしている訳ではありませんが、自主財源の乏しい本町にとって、最も有利な財政支援がある過疎法の指定に向け運動しています。
 この10年を振り返っても、補助金を含む総事業30億円のうち、過疎対策事業債(町の債金)22億円に対し17億円が地方交付税として交付されています。つまり、町の純粋な持ち出しが6分の1で済み、事業を進めることができました。現在取り組んでいる高度情報化推進事業も過疎事業の対象です。
 過疎地域は人口の減少が続きながらも、中央へ優秀な人材を送り出してきました。また水、食糧の供給や二酸化炭素の吸収機能など多面的な価値を持っています。しかし、40年前と比べれば人と人とのつながり、医療や福祉、公共交通への対応など新たなソフト事業への支援も求められています。過去過疎法は、国会で議員立法により全会一致で制定されてきましたが、新政権となりまったく予断の許さない状況となっています。今、新たな過疎法制定をめざす正念場を迎えていますが、制定に向けての運動に精一杯取り組んでいきます。

平成21年10月15日 火坂雅志氏を迎えます

大河ドラマ天地人もいよいよ佳境に入り、この置賜が舞台に登場しました。関ヶ原の戦いが終わり、徳川氏の天下統一、江戸時代の幕開けが現在の激動する日本政治に重なり合います。私は兼続に倣う訳ではないのですが、政治理念として義を重んじつつ、新たな政治状況の中で町民や町発展のため行動していかなければならないと考えます。政権が代わり不透明なことが多いのですが、町の課題解決のため事業を精査し、国や県に積極的に提案していくことが求められています。兼続の上杉藩を守り再興させる苦闘は現代にも通じています。今後ますます、天地人から目が離せません。
 さて今月25日、天地人の原作者火坂雅志さんを迎え、天地人が伝える「人間の生き方、義や愛」について語っていただきます。以前にも紹介しましたが、火坂さんは小松の町中を歩き風情を楽しむとともに、地酒や羊羹を大変気に入っていただきました。特に物語にも登場し中小松で没したと言われる兼続の弟与七、大国実頼に大変心を動かされ創作意欲を持たれています。私たちが知らない実頼像に迫ってほしいものです。さらに掬粋巧芸館に収蔵されている前田慶次の甲冑にも強く関心を持たれています。火坂さんには天地人と川西町についてたっぷり語っていただくようお願いしています。
 秋の終わりを迎えダリヤの花を惜しみつつ、ドラマがどのように展開されていくのか皆さんと一緒に楽しみたいと思います。
 先日残念ながら交通死亡事故が発生しました。尊い命が失われたことに心からお悔やみ申し上げるとともに、再発防止を誓いました。これから夕暮れが早くなります。子どもや高齢者に優しい運転を心がけましょう。
 また秋の火災予防週間が始まります。今年は10件の火災が発生しています。これから火を使う機会が増えます。貴重な財産を守るためお互い十分気をつけましょう。火災警報器の設置が義務化されましたが、町の危険物安全協会から設置済みのシールをいただきました。ありがとうございました。シールご希望の方は連絡をください。

平成21年9月15日 入園券 埋もれていませんか

稲刈り目前となり良い季節を迎えました。心配された作柄も、農家の皆さんの懸命な努力で持ち直してきました。おいしい新米が楽しみです。
 今年は「天地人」ブームにあやかりダリヤ園の入園目標を10万人としました。例年は5万人ですからかなり高い目標です。8月は好調に入園者が増加しており、これからが本番、大いに期待しています。
 そこで皆さんにお願いです。町民の方には観光協会会員として、一世帯8枚の入園券(全部で約4万人分)を配布していますが、あまり利用されていません。昨年は9,000人の入園がありましたが、いつもは6,000人分程しか利用されていません。全国に誇るダリヤ園として評価をいただいているのに、寂しい数字です。
「いつも見でっからいいべや」と言わず、ダリヤを楽しんでいただき、「ダリヤっていい花だよ」と皆さんから全国に発信して欲しいのです。来年50周年を迎えるダリヤ園は、日本で初めての観光ダリヤ園として注目を集めてきました。天候に左右されながらも、3か月間きれいな花を咲かせ続けることは並大抵の苦労ではありません。年々ダリヤの栽培面積を増やし、観光ボランティアや切り花販売など、たくさんの協力をいただき、観光スポットとして魅力を高めています。こんな進化をするダリヤ園をぜひ応援してください。
 これから町は、第4次総合計画の後期計画の策定作業に入ります。総選挙の結果を受け、新政権がどんな政策を打ち出すのか注視しながらも、町の課題を洗い出し、それを克服するための基本計画を作るものです。これを取りまとめるにあたって、町民の皆さんのご意見をいただく機会を作っていきます。座談会をはじめ、町への投書などいろいろ考えます。さらに町の情報が皆さんにより良く届くよう工夫しなければなりません。「町は町民のためのもの」を第一義に進めてまいりますので、ご協力よろしくお願いします。

平成21年8月15日 対策本部を設置します

「草の香りが地球を感じた」。138日間の国際宇宙ステーションの任務を終え、無事帰還した若田光一さんの第一声でした。世界中の英知を結集し、人類の希望を託す夢のような科学技術を駆使しても、生身の人間にとって地球ほどやさしく、安心して受け入れられる空間はないことを物語っています。
 人類の歴史がいくら進歩しても、地球上で起こる天変地異は私たちの常識を覆くつがえします。ゲリラ豪雨や竜巻は他人事ではありません。7月初め、玉庭を襲った雷雨は、樹齢50年を超える大杉をなぎ倒し、自然の猛威を感じました。
 今年の天候は異常です。今冬は記録的な少雪でした。さらに4月から6月にかけて少雨が続きました。そして7月に入り一転して長雨が続き、梅雨明け宣言のないまま夏が終わりそうです。
 「困ったな。ソバの種播まきができねえ」
 「畑さ入らんにぇくて、播きものさんにぇ」
と農作物への影響が拡大しています。
 7月24日、県はイネの葉いもち病注意報を発令。特に置賜地区の発生率が高いと、防除の徹底を呼びかけました。長雨・日照不足が続き、一層被害の拡大が予想されますので、圃場を見回り、管理に万全を期してほしいものです。転作の大豆も湿害が発生しており、マメシンクイガの発生も予想されています。大変な状況ですが、排水対策、さらに防除に努めてください。町は、農作物の対策本部を設置します。
 このような天候不順は、他にもいろいろな影響が出ることが予想されます。夏物商品の消費は伸び悩み、景気の足を引っ張るのではと心配されます。また、熱中症になりやすいので、水分補給を心がけ体調管理に努めてください。平成5年の大冷害の時は、真夏に布団を掛けて寝たことを思い出しますが、今年は寝苦しい夜が続きます。
 私たちが経験したことのないことが頻発しています。災害が発生してからでは後手に回りますので、「何か変だな」と異常を察知したら、役場の方へお知らせください。
 皮肉にもダリヤは順調に生育し、きれいな花を咲かせています。冷涼で適当な湿り気はダリヤに適しているようです。しかし、このように降雨が続けば、花持ちも悪く、ウイルス被害も心配です。入園者も少なくなります。
 稲の穂が出そろった水田を見まわし、一日も早い天候回復を願って止みません。

平成21年7月15日 オンリーワンの町を目指して

「合併に区切りがついて良かったな」
「大変だけど、みんなで頑張っていくべ」
 と、たくさんの方から合併問題に対する思いをいただきました。
 現在の合併特例法が来年3月で区切りを迎える中、私の合併問題に対する考え方を示したいと思ってきましたが、1月から町民の皆さんの署名活動が始まり、その活動を見守りながら、議会の中では意思表示はしたものの、多くは伝わらないまま過ぎてしまいました。今までの経過については、特集記事の中で整理しましたのでお読みください。
 町長に就任して5年、この間町政運営において、「市町村合併問題」は大きな課題でした。国は地方分権の受け皿づくりを掲げ合併を推進してきましたが、実態は「合併すれば得、しなければ損」という路線でした。国の財政再建方針の下、いわゆる三位一体改革で地方交付税が大幅に削減される一方、合併による有利な特例債の発行や交付税の算定替えを10年間配慮するなど、地方財政悪化の中で選択を迫るものでした。この10年間で、全国の市町村数は3232から1760と半分近くに減りました。特に財政問題が遍迫し、旧合併特例法の期限切れが迫る平成16年度は611、平成17年度は700の市町村が合併によりなくなりました。川西町においても、地方交付税がピーク時に比べ3割も減少し将来展望が見えない中、合併も選択肢として模索されてきました。
 一方で川西町は置賜の真ん中に位置し、5市町と隣接する有利な地理的条件にあります。そして公立置賜総合病院、国道113号・287号と社会資本の充実によって、その存在意義は高まると考えます。また町民生活は、ひとつの町で自己完結することなく、広域化しておりその対応が求められています。私は将来の置賜のあるべき姿を構想し、その構想に向かい相互連携を重ねていく実践の積み重ねの中で、様々な課題を克服していかなければならないと考えます。管内の各首長さんとも意見交換しましたが、「総論賛成・各論反対」が強く、合併は成就しませんでした。今は将来に向けて、エネルギーを蓄える時です。そのためにも地域の課題を自らの手で解決する住民主権のまちづくり、地域資源を生かした産業創造、しっかりとした行財政経営に努めていかなければなりません。
 誰よりもこの町を愛し、誇りに満ちた活気あるまちづくりに全力を尽くしてまいります。

平成21年6月15日 川西は、私の原点(ふるさと)です

「今年も咲きました」と東沢の伊藤佐久さんからきれいなかきつばた、玉庭の鈴木さくさんからひめさゆりをいただき、早速役場に飾らせていただきました。品のある麗しい花々に心が和み、すがすがしい気持ちになりました。ありがとうございました。
 先日、東沢春まつりに参加。単なる交流会ではなく、いつも趣向を凝らし、研修会や地域全体で親睦をはかる企画で感心します。今年の研修会は、東沢地区出身で世田谷区議会議員の小泉たま子さんの講演。「同級生もいるからやりにくい」とのことでしたが、80万区民の議員活動、さらに海外渡航25か国と65歳になられてもなおパワーあふれる行動力に、私も元気をたくさんいただきましたのでご紹介します。
 小泉さんの活動の原点は子どもたちの健全育成。40年前、自分の子育てが一段落し、「地域を変えよう」と一人でリヤカーを引き廃品回収を行い、その利益で子ども会を組織し、活動を広めてきました。今でもリヤカーを使っての廃品回収は、大事な親子行事とし続けられています。その視線は、アジアの子供たちへの支援。活動は常にボランティア、物資提供ではなく、自立支援を目指しています。
 「放置自転車を整備してラオスなどに送ったけど、パンクすれば使えない。それより、全部解体して部品として送り、彼らが自ら組み立て、修理できるような技術を身につけるようにしなくては。」
 「私の原点は東沢。たった15年間だけど、子供の時の経験は永遠に私から消えることはない。この素晴らしいふるさとがあるから今の自分がいる。ないものねだりではなく、あるもの探しでせっせと磨いてほしい。」
 「そのエネルギーを他人に頼ってはダメ。自分の力で『自家発電』でやらなくては。源は歌。大きな声で歌うと元気がわいてきます。」
 最後にみんなで「ふるさと」を大きな声で歌いあげました。
 活動の中では、他者を批判しないことなど、指導者としての包容力の大切さを感じ、本当に元気のわく内容でした。
 小泉さんには、ダリヤ園への樹木提供や東沢小学校小泉文庫の創設など、温かいご支援をいただいています。今後もお元気で、ますますのご活躍を。

平成21年5月15日 町を元気に!

連日好天が続き、農作業もはかどりました。田植えも始まり、町の誇りとする田園風景が一層輝きを増します。農家の期待を背負い来年秋デビューする新品種「つや姫」(山形97号)も作付されます。今年は県全体で60ヘクタールの予定で、置賜では14ヘクタールが作付されます。本町には、14戸の農家が8ヘクタール作付しますが、実に県内の1割以上も占めることになります。特別栽培米の扱いなど条件はあるものの、長年米づくりを真剣に取り組んできた成果によって、配分枠が確保されました。土づくりにしっかり取り組み、窒素(ちっそ)投入を抑え、米の特性を引き出すことが肝心です。つや姫は、香り・つや・食感に優れ、はえぬきやコシヒカリとは一味違う食味を持ち、山形米のイメージが強化されます。胸につや姫のロゴを付けたモンテディオ山形の活躍も鍵を握ります。頑張れ、モンテ。
 ダリヤの球根販売「スプリングフェア」、「こまつ市」が昨年以上ににぎやかに開催されました。
 ダリヤの種類はどこよりも豊富で、一般的な価格よりずっと安く、芽出しされ安心して買える球根販売は本当に好評でした。県内はもとより、遠く新潟、福島の方もおられました。併せて「かわにし花づくり銀行」が100名の会員でスタートしました。ダリヤなど庭先で花を楽しみながら、来年に向け増殖し拡大することによって、美しい感動するまちづくりの第一歩にしていきます。中小松の佐々木好美さんからは、実生から育てたしゃくなげの苗を銀行に提供いただきました。「実生からだと、花が咲くのに10年かかるので、あと5〜6年育てないと」と話されましたが、会員の皆さんの地道な努力を期待しています。
 こまつ市では試食がたくさんあり、おなかいっぱいになりました。置農生も出店し、華やかになりました。まだ農産物が少ないので、売り切れ続出でした。月1回の取り組みですが、もっと多くの皆さんの出店、来店を期待しています。
 最後に、先月「交通死亡事故ゼロ」2か年を達成しました。ご協力に感謝するとともに、犠牲者を出さない、事故を起こさない取り組みを強化します。ハンドルを握ればいつも危険と隣合わせ、油断しない、すきを見せない大人の運転を心がけましょう。来年1月17日を迎えると1000日達成です。目標に向かって安全運転をよろしくお願いします。

平成21年4月15日 引き出しをたくさん持て!

新年度が始まり、入学式、辞令交付式、各団体の総会と慌ただしく過ぎています。吉島小学校の入学式に出席しましたが、とても華やかな雰囲気で、かわいい一年生に出会い私の気持ちもリフレッシュしました。二年生の皆さんの成長も素晴らしい。
 置賜農業高等学校の入学式にも出席。昨今の目覚ましい活躍で、今年は本校120名、分校20名の大量の生徒が入学しました。手塚校長先生の式辞がとても印象に残りました。「二兎を追って二兎を得よ」「対話力を身につけよ」と呼びかけ、勉学と+(プラス)α(アルファ)の目標に挑戦し実現すること、そして現在の情報化の時代にあって、自分の気持ちを伝える言葉や相手を理解する力を磨いていこうと話されました。無限の可能性を持つ彼らが、3年後どんな成長を遂げるのか本当に楽しみです。
 さて、4月1日、役場は5名の新採職員を迎えました。辞令を交付し、先輩の前であいさつをし役場職員としてのスタートを切りました。私は「分からないことを自覚して、一生懸命努力することが大事だ」と話しましたが、これから日々勉強です。
 早速、組織・業務・接遇など役場全般にわたる研修を実施しました。私も一コマ、町職員としての心構えを伝えました。特に「役場職員は情報が命である」と指導しました。国や県の動向にアンテナを張ることはもちろん、町民の皆さんが満足度の高いサービスを享受できるための情報収集は、私たちの生命線です。どこに、誰が、どんな気持ちで生活されているのか、道路の状況は、農作業の進み具合は、病院の患者さんの動向はと次々と情報が求められます。新人には、「引き出しをたくさん持ちなさい」と話しました。さまざまな分野の引き出しに、情報を出し入れしながら上手に活用できる能力を磨いていかなければなりません。このことは、新人のみならず全職員が心がけることです。この5年間役場改革に取り組んできましたが、さらに信頼される役場に進化するため、町民の皆さんの叱咤激励をよろしくお願いします。

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