ホーム > トピックス > 川西町長だより

川西町長だより

平成28年1月15日 「向上心と挑戦を目標に」 〜新年のごあいさつ〜

 新年明けましておめでとうございます。年末年始は穏やかな天候に恵まれ、皆様健やかに新年を迎えられ心よりお喜び申し上げます。積雪ゼロを記録、ふきのとうが頭を出したり梅の花が咲いたなどびっくりする知らせが届き、これから大丈夫だろうかと心配になります。12年前の申年も雪が少なかったようですが、このように気温の高い日が続くのは記憶にありません。除雪は助かりますが、異常な天候が動植物や消費経済に悪影響を与えないか危惧され、今後の天候が気にかかります。
 仕事始め早々加藤俊一議長と吉村知事を表敬訪問し、引き続き県のご支援をお願いしました。

◆60周年ありがとう

 昨年は、昭和30年1町5ヶ村により川西町が誕生し60周年を迎えました。記念式典をはじめ各種行事が開催され、それぞれ当初目標を上回る成果を上げることができました。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
 二年間議論を重ねた第5次川西町総合計画「かわにし未来ビジョン」と地方創生法に基づく「川西町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。共通する課題は「人口減少」の克服と町の活性化です。第4次総合計画で取り組んできた「地域活性化・6次産業化推進・交流人口拡大」を土台に、町の持つ資源を最大限活かし、魅力あるまちづくりを目指す内容となっています。新たに「共創」をキーワードに町民の皆様と「夢と愛を未来につなぐまち」を共に創ってまいります。
 玉庭小学校体育館改築、犬川、中郡、東沢各小学校体育館耐震化整備、6次産業化の拠点となる「森のマルシェ」建設やパークゴルフ場用地取得など多くの関係者の皆様のご協力により推進できました。また浴浴センターまどかは4月のリニューアルオープン以来、役職員の懸命な努力によりお客様の満足度を高め大盛況で、ダリヤ園初の6万人の入場者と合わせ大変明るい話題でした。
 昨年を振り返ると統一地方選挙など様々な出来事がありましたが、充実した一年となりました。皆様のまちづくりへのご協力に心から感謝申し上げます。

◆前に

 「前に」は私の好きな言葉です。どんな困難なことがあっても、未来を信じ一歩でも前進したい、町を発展させたいという思いは変わりません。年頭に当たり町職員に対し、町民の幸せと町発展を実現するために「一人一人が向上心を持って業務を遂行すること」それを実現するため自己満足を打破する「挑戦する気持ちを持ち続けること」と訓示しました。人間は学習能力が高いため過去に経験したことを優先し、「大丈夫だろう」と安易な判断に縛られ、結果として前例踏襲主義に陥り期待された成果を上げられないばかりか、人間的成長や能力向上も図られず大きな損失となります。5年前の東日本大震災の最大の被害は大津波がもたらしましたが、その多くの被災者が「大丈夫だと思っていた」という証言を教訓としなければなりません。常に町民の目線に立ち、皆様の期待に応えるため日々研鑽し努力しなければなりません。これが「共創」の原点だと考えます。
 4月から「かわにし未来ビジョン」がスタートします。「ひとづくり・ちいきづくり・しごとづくり」の目標に沿って事業が展開されます。国道113号や287号のバイパス整備に合わせ公立置賜病院周辺の土地利用や役場庁舎のあり方を含め小松地内の活性化について議論を進めてまいります。また「森のマルシェ」オープンを通じ農業の新たな振興と6次化を推進してまいります。農業者だけでなく多くの皆様のチャレンジを期待しております。地域経済の活性化と町民の健康づくりを図るパークゴルフ場、道路や圃場整備など継続して進めてまいります。ひとづくりやしごとづくりを戦略的に進めるため、生涯学習の充実や企業支援・誘致の推進体制など、これからの10年を見据えた役場組織の改革に取り組みます。
 また置賜圏域内の川西町の地理的条件を生かし、他市町との連携を大切にまちづくりを進めてまいります。

◆2分の3成人式を

 今年は丙申です。丙は万物が成り明らかに輝く形を表し、申は稲妻を表すと共に神そのものを意味したともいわれ、「丙申」は成熟して固まる年と言われます。猿は神の使いと言われたりしますが、故事ではあまり良く言われません。一方災いが去るとか、縁と同じ発音で語呂合わせで使われます。縁結びの年とも言えます。
 総合戦略の事業として、成人式から10年後の30歳を記念し、2回目の成人式を計画しています。就職や結婚、社会活動など色々な経験を通してこの10年で大きく成長した皆様を招き、同級会のようにワイワイと楽しい企画です。一人一人が成長を認め合い、絆を大切に改めてこれからの人生を考えてみようと思います。記念すべき第1回目の2分の3成人式の対象は、平成18年成人式の昭和60年4月2日から61年4月1日生まれの皆様です。これから内容を検討しますがご協力よろしくお願いします。
 今後とも町民の皆様の声を大切に「町民が主役」のまちづくりを進めてまいりますので、ご支援ご協力をよろしくお願いします。
 結びに皆様の益々のご多幸ご健勝をお祈り申し上げ新年のご挨拶とします。

平成27年12月15日 良い年をお迎えください

 今年一年を振り返る時期となりました。未年の今年は、羊が群れて進むように景気が上昇し良い年と予想されましたが、皆さんはいかがだったでしょうか?
 町は60周年記念の年で活気に満ちた一年でした。9月の記念式典、国際ダリアサミットをはじめ、各種イベントが多彩に繰り広げられました。その一つ一つで、多くの町民の皆さんにご協力いただき、川西町の素晴らしさを強くアピールすることができました。ダリヤ園6万人入園は、記録に残る嬉しい話題でした。締めくくりの女性議会も真剣な熱い議論の場となりました。これから完成する校歌集が楽しみです。
 川西版地方創生の総合戦略がまとまりました。25年後の人口予測を1万2千人とし、それを達成するため人口の社会的増減をゼロにするための計画です。町の現状を分析し、地域経済の活性化、移住・定住、女性が活躍する町、生涯現役の4基本目標と公立置賜総合病院周辺の積極的な土地開発により人口減少の克服を目指してまいります。それぞれ分野別に数値目標が設定されており、PDCAサイクルによって検証します。
 例を挙げると、地域経済活性化の[農業所得の向上戦略]の具体的施策として、攻めの農業の展開で▼消費者ニーズに応える「売れる米づくり」を推進しますとありましたが、消費者ニーズとは何か、売れる米づくりで農家所得はどうなるのか議論しました。日本経済新聞によると、TPPの締結をにらみ岐阜県では「しきゆたか」という多収穫の新品種によって経費削減を図り、一キロ百円のコメを生産し輸入米に対抗しようとしています。一方青森県は「青天の霹靂」新潟県は「新之助」2年後に岩手県の高級ブランド米がデビューするなど「高級米と低コストの多収穫米」の二極分化が進むことが予想され、川西の戦略が問われます。最終的に▼生産、品質管理をより一層向上させ、消費者ニーズを捉えた付加価値の高い米づくりを推進しますと修正しました。このように戦略は立てましたが、これらを実行するためには、今まで以上の議論が必要です。重たい宿題をたくさん背負いましたが、コツコツと一つずつ実績を積み上げていきたいと思います。ご協力をよろしくお願いします。
 残りわずか、慌しい歳末ですが、事故などに十分気を付けられ良い年をお迎えください。
 今年一年本当にありがとうございました。

平成27年11月15日 医療を守るために

 文化祭、町民表彰式典が終了し、冬支度の最盛期となりました。現在県内の交通死亡事故に歯止めがきかず危機感を持って交通安全に取り組んでいます。ライトの早めの点灯、ハイビームを使い前方を注意する、「自動車は便利だけど凶器になる」を忘れず、安全運転に努めてください。
 西川町を舞台にした映画「いしゃ先生」が完成、原作者のあべ美佳さんや永江二朗監督が来庁されました。映画は昭和10年、無医村で貧しく医療に恵まれない現西川町の大井沢村で、村長の娘で新米医師の周子先生が「3年だけお前の人生を俺にくれ」という親の願いを受け入れ、貧困や偏見など幾重もの困難を乗り越え、生涯を地域医療に捧げた物語です。設備も交通機関もなく大雪の中「命を守る」ためにたった一人で奮闘する姿は、医療の原点を考えさせられます。そして「いしゃ先生は神様だ」と誰もから慕われ52歳の生涯を終えます。原作を読みぜひ映画を見たいと思います。
 今月から置賜病院組合の管理者を務めることになりました。開院から15年を迎えた公立病院と各サテライト施設が機能する医療システムは、日本の地域医療のモデルとして評価されてきましたが、人口減少、高齢化が進行し新たな課題も抱えています。地方では慢性的な医師、看護師不足が続いており、病院組合でも大きな課題です。「置病はすぐ退院させる」と言われますが、基幹となる公立病院の高度医療機能を最大限発揮するために、退院後の受け皿として、介護施設や開業医の先生と連携した総合的な支援体制が必要です。また基幹病院、長井、南陽、川西の各サテライト施設の改修等も今後の課題です。「置賜には県立病院がない」という住民の強い要望が実り、県と二市二町が議論を尽くして取り組んできたこの病院組合をさらに発展させるため頑張っていきたいと思います。
 看護師は日勤(8時30分〜17時15分)準夜(16時30分〜1時15分)夜勤(0時30分〜9時15分)の三交代勤務で、真冬の夜中の通勤を想像してください。医師も勤務終了後もオンコール体制で待機しています。このような厳しい条件で医療を守るには、地域の皆さんの理解や支援が必要です。「一人でも多くの命を守りたい」という願いを実現するため、先生方がこの置賜の地で思う存分力が発揮できるようご協力をよろしくお願いします。

平成27年10月15日 豊かな人と人とのつながりを

 町誕生60周年を記念し様々な事業が取り組まれています。マウンテンバイク大会、夏まつりと被災者との交流、校歌・園歌のCD録音、NHK公開放送、小松地区おまつり広場、国際ダリアサミット、全国ユニバーサルホッケー大会、まちづくりフェスタ、そして11月には音楽見本市、女性議会が開催されます。
 ダリアサミットでは、メキシコ大使館アレハンドロ・バサーニェス書記官から「ダリアはメキシコの国花、アステカ帝国の時代から神聖な花として親しまれてきた。女性の髪飾りや食用としても重用されてきた」と報告されました。ダリアは原産のメキシコからヨーロッパに渡り、インド(天竺)から江戸時代末期に日本に伝わり、広められました。今回日本各地のダリア園、生産者、市場関係者がダリアの魅力を再確認し、そして川西からブラジルサンパウロに渡りダリア園が運営され、世界を結ぶ花として世界ダリア園宣言を確認しました。今回の開催を通じ、ダリアにおける川西町の位置づけが明確になり、一層ダリアの振興に期待が寄せられ、その使命に応えていきたいと思います。
 今月4日開催された「まちづくりフェスタ」も有意義でした。置農生や芸工大生の若者からのまちづくりアイディアコンペ、東京大学大学院牧野篤教授の講演や討議が行われました。高校生の町を元気にする発表は地域とのかかわりを意識し、牧野先生のお話はまちづくりに示唆に富むものでした。
 「地域の社会関係資本(人と人のつながり)、豊かなコミュニティーの形成が子供の学力を高め、財政負担の低下、生活満足度を高め、健康寿命を長くし、安心度を高め、市場経済を活発化する。よい教育をする学校・地域には人が集まる。よい教育とは21世紀型スキルを学ぶこと」「21世紀型スキルがなぜ必要か、アメリカの小学校入学生の65パーセントは、大学卒業後、今ない仕事に就いていると言われ、そのための能力を身に着けなければならない」
 学校の魅力化は町にとって大切な視点であり、人と人とのつながりの中で課題解決を学ぶことは学校と地域双方にとって有意義なことです。逆にコミュニティーが壊れた地域は、治安、健康、教育、経済そして財政負担すべてが劣化します。改めて、地域力を考えさせられました。

平成27年9月15日 町誕生60周年を祝して

 6日、県知事(代理)、鈴木憲和・近藤洋介両衆議院議員、町田市やネットかわにし、さらに近隣市町長などご来賓の皆様、町内外の各組織団体の皆様など540名のご出席をいただき、町誕生60周年記念式典を開催しました。
 当日は天候にも恵まれ、ダリアが一層華やぐ会場で厳粛に挙行されました。
 最初に長年町の発展にご貢献いただいた功労者表彰と「未来の川西町」作文コンクールの表彰を行いました。
 私は、「この60年間、絶えず時代の変化に適応し今日の川西町を築いてこられた先人のご尽力や関係団体のご支援に感謝します。現在地方の人口減少や高齢化、東京への一極集中を打破するため、国は今年を地方創生元年と位置づけ、地方の創意工夫や底力が試される中、地域や私たち住民の10年、20年先を見据えた覚悟が求められています。町にはバードが絶賛した田園風景、豊かな食文化、ダリヤ園、遅筆堂文庫、置農など数多くの宝があり、この宝を磨き、変化を恐れず誰もが経験したことのないこの世界を、式典を契機に、時代を切り開くパイオニアとして活力に満ちたまちづくりに挑戦してまいります。ノーベル物理学賞を受賞したデニス・ガボールは、『未来を予測する最も良い方法は、未来を創り出すことにある』と述べています。その気概を持って町の発展を期してまいります。」と式辞を述べました。
 加藤俊一議長の挨拶、5名の来賓の方より温かい励ましの祝辞をいただきました。受賞者挨拶と優秀作文を披露していただきました。
 アトラクションは、フレンドリープラザのイベントから誕生した、高校2年生と小学6年生の音楽ユニット「サファリーパークDuo」が演奏してくれました。知的障害を抱える姉のトランペットと弟の小学生とは思えない指捌きのピアノとの合奏は、楽しく大いに観客を魅了しました。大好評でした。
 記念式典は無事終了しましたが、今月末には「国際ダリアサミットinかわにし」、11月の「川西町女性議会」など記念行事が続きます。ぜひ声かけいただき、多数の皆さんのご来場をお待ちしています。

平成27年8月15日 協働から共創へ

 「感動連発」の夏祭りご協力ありがとうございました。そして家族がそろい皆さん良いお盆をお迎えのことと思います。今年は戦後70年の節目を迎えました。先の大戦において本町出身者937名(満州事変を含む)が祖国や家族の安寧を願いながら戦没されました。言葉に表すことのできない数多くの犠牲の上に、今日の平和な日本が築かれたことに感謝し心静かにご冥福を祈り、不戦の誓いを新たにしたいと思います。
 さて先月から各地区に出向き総合計画や地方創生に対しご意見をいただいています。町から現状の課題を踏まえまちづくりのテーマ「夢と愛を未来につなぐまち」と三つの基本目標「集まるまち・楽しいまち・挑戦するまち」を推進する15本の矢を説明しています。具体的肉付けはこれからになりますが、いただいた貴重なご意見をしっかり生かしていきます。
 今年度終了する第四次総合計画では、「協働のまちづくり」をまちづくりの手法として進めてきました。当初は意味が理解できないとの声もいただきましたが、10年が経過し町民や事業者の皆さんと役場が連携して取り組むまちづくりは大きな成果を生み出しています。7地区ともそれぞれが地域の将来を見据え事業を展開し、高く評価されています。次の課題は事業を継続するため、まちづくりを担う人材の育成支援にあると思います。
 第五次計画では「協働から共創のまちづくり」へ発展していきたいと思います。人口減少や高齢化が進んでも元気な町を創るには、老若男女すべての町民が共に能力を発揮し、まちづくりに参加協力することが必要です。子供たちが参加する活動は町を元気にします。地方創生には教育力が大事で、置農と一層連携を図っていかなければなりません。若いお母さんがもう一人子供を産もうと思うのは、困ったときに支えてくれる地域の支え合いだそうです。一方地域が元気になるには経済的裏付けが必要です。ある商店街では、ブドウジュースからワインを仕込みその収益でまちづくり活動を推進するなど全国には様々な実践があります。皆さんが持っている地域の宝を活用し、ぜひ来春オープンする森のマルシェで稼ぎましょう。
 参加者から「何でも良いから日本一を目指しては」と提言いただきました。そんな高い志を持って取り組んでまいりたいと思います。

平成27年7月15日 地方創生に挑戦する

 先月ゲリラ的な豪雨で降雹被害が発生しました。置賜では二年連続で災害が発生、近年は局地的に雨や雪が集中して降ります。災害の少ない川西町も例外ではありません。「自分の命は自分が守る」が基本です。「いざ」という時に備え、連絡先や懐中電灯、食料や水など最低限の準備を心がけてください。これからの梅雨末期や台風シーズンが要注意です。よろしくお願いします。 
 現在第五次総合計画とまち・ひと・しごと創生法に係わる総合戦略を議論しています。現在進行する人口減少、若者定着が共通課題となっています。町の人口は、昭和30年からずっと減り続け、特に平成のバブル経済破たん以降の「失われた20年」の長い低迷期が、拍車をかけています。昭和40から50年代に企業誘致で地方分散が進んだ製造業などが、競争力低下を理由に海外へ移転、働く場が失われました。地方公務員や事務系職場は行革やコンピューター導入により雇用が縮小、公共事業が縮減され建設土木の分野もリストラが進みました。さらに米価が半減する中規模拡大で頑張ってきましたが、農業の受け皿も縮小しました。地元の働く場が失われ、高校を卒業すると進学就職のため県外に転出し戻ってこれないのが現状です。一方長寿社会となり、医療・福祉分野の需要は伸び、貴重な雇用が生み出されています。このような過去を振り返り、懇談会では「現在国が進める大規模化、集約化の農業を進めては益々人口が減る。農政に反対する姿勢も必要では」との意見も出されました。特に女性の働く場の減少が少子化の大きな要因となっています。
 このように困難な時代ですが、課題を克服するため企業誘致や土地開発など戦略を計画しています。また町に住み続ける理由は、働く場や物質的豊かさだけではなく、人生を謳歌できる喜びが必要です。幸い町には誇りある文化や精神風土があり、一緒に汗を流し、苦しみも喜びも分かち合える豊かな人間関係が守られています。この宝を世代、地域を越え拡大することが町発展の要だと考えます。まさに「人が人を呼ぶ」流れを創る、『「仕事を作り人を育て未来を語れる」地域みがき』が求められています。未来に挑戦するまちづくりへご意見をお待ちしています。

平成27年6月15日 町の評価は町民が決める

 夏祭りのポスターが完成し実行委員会の活動に力が入ってきました。昨年は悪天候の中、花火打ち上げを中止するなど大変でした。
 今年のテーマは「感動連発」町誕生60周年にふさわしい町民参加の催しにします。一緒に「川西音頭」を踊りましょう。西大塚八幡神社の獅子舞は迫力満点、小松豊年獅子踊は町の代表です。犬川小学校の和太鼓、川西中学校吹奏楽演奏、かわいいダンスパフォーマンス、お楽しみの花火は、2年分の思いが打ち上がります。花火購入の皆さん、地権者の皆さんご協力有難うございます。川西マルシェ、露店の出店も祭りを盛り上げます。こども広場、防犯や交通整理、清掃などたくさんの方に協力いただきます。力を合わせ今年こそ夜空に大輪の花火を咲かせましょう。
 うれしいニュースをいただきました。新幹線車内で無料配布される雑誌「トランヴェール」7月号に川西町が紹介されます。特集「そうだ、健康なら山形だ。」の表紙を川西産の豆が飾ります。昨年11月NHKテレビで「豆の町」が全国放送され注目を集めました。町では在来種の紅大豆の商品化に力を入れてきましたが、やまがた里の暮らし推進機構が町内で生産される豆を調査したところ30種類の豆が生産されていました。白、黒、青、赤、茶、まだらと色や形、大きさも多種多様「パンダ、とら、ウズラ、おかめ」と名前もインパクトがあります。「嫁に来たとき実家から持たされた」とずっと守ってきた話など、推進機構では一つ一つの豆の持つ由来や調理法などの記録、料理研究、装飾など新たな可能性にチャレンジするマメリエの活動を支援し豆の町をPRしています。特集では豆料理をメインに、山菜など山の幸が紹介され暮らしの豊かさが伝わる内容です。現在豆は健康志向の中で注目され、特に在来種は貴重品となっています。「こんな豆あるよ」という方ぜひ教えてください。
 「町には何にもないね」とよく言われ残念な思いをします。しかしそれは評価のものさしの問題だと私は思います。視点や基準を変えると色々なものが見えてきます。外と比べて評価するだけでなく、町の中に一歩踏み出し、大切なものを見つけ出しその宝を磨き合うことがまちづくりではないでしょうか。夏祭りや豆の中にも楽しいことがいっぱい詰まっています。

平成27年5月15日 新幹線のように全力で

 桜の季節も過ぎ、夏の陽光の中で成人式を開催、172名の新成人の門出を祝いました。アトラクションも大変盛り上がり、素晴らしい成人式でした。全日本で活躍する高橋健太郎君も出席してくれ、注目の人でした。新成人一人ひとりの夢が叶うことを願っています。
 先月募集された株式会社かわにし森のマルシェ出資に多数の応募をいただきました。来年オープンする町のアンテナショップを運営する株式会社への増資をお願いするもので、川西町に住所を有し一株三万円の出資協力をいただくものです。株で一儲けしようということではなく、「森のマルシェ」が楽しく賑やかな施設として末永く皆さんに可愛がっていただけるようサポーターになっていただこうというのが今回の趣旨です。二百名の皆さんに賛同いただき有難うございました。そして町民の皆さんの関心の高さを感じることができ本当にうれしく思います。会社スタッフも充実、これから建設と運営、品ぞろえの充実に向けた生産者への技術指導など進めてまいりますので積極的な参加をよろしくお願いします。
 皆さんは時速三百キロで走る新幹線がなぜ速く走れるか知っていますか。車体をアルミ製にして軽量化する、空気抵抗の少ないボディー、線路はカーブをなくし直線に、継ぎ目のないレールが使用されています。他にも踏切がない、信号機の集中制御など研究開発された最高技術が詰まっていますが、特筆すべきことがあります。それは日本の新幹線は全ての車輪が回転して進んでいるということです。つまり蒸気機関車のように先頭車両だけが牽引して前に進むのではなく、新幹線全車両の車輪がモーターで回って高速運転しているのです。私はこの話に大変感動しました。一つ一つの車輪がエネルギーを伝え前進しているのです。今回の会社への応援やまちづくりも同じように思います。一人ひとりが新幹線の車輪のようにしっかり回って川西町発展のために自覚と覚悟をもって最善を尽くす。町民も役場も同じ認識に立ちそれぞれの力を発揮することが求められています。出資いただいた状況からこのことを強く感じました。有難うございました。

平成27年4月15日 吉里吉里忌にご参加ください

 3月末、町田市のさくら祭りに参加、町田市の皆さんや友好団体の沖縄市、長野県川上村、東京都大島町の皆さんと交流してきました。東京は暖かく上野公園など桜は満開でうらやましく感じましたが、4月に入り山形でも桜の便りが聞かれるようになりました。足取りは遅いものの、もうすぐ良い季節がやってきます。新年度に入り新たなスタートを切られた皆さん、明るく元気に頑張ってまいりましょう。
 5年前の4月9日、井上ひさし先生が亡くなられました。前年の秋から体調を崩され療養中でしたが、回復され元気な先生にお会いできることを願っておりましたので、本当にショックでした。体調も考えず、新生川西中学校の校歌制作を依頼したことも恥ずかしい限りでした。先生のご功績を顕彰するため、フレンドリープラザ内に展示室を整備、さらに「本を生かす」ため始まった遅筆堂文庫生活者大学校を毎年開催してきました。フレンドリープラザ、遅筆堂文庫は県内のみならず、全国の皆さんに高く評価され、川西町の魅力となっています。
 亡くなられて1年後、東日本大震災が発生し存命なら先生はどんなメッセージを残されただろうと、出版社の皆さんを中心に偲ぶ会を始められ、先生が生まれ、遅筆堂文庫がある川西町で「吉里吉里忌」を開催する運びとなりました。実行委員会やご遺族の意思を尊重しながら、中学生や菜の花座なども出演するにぎやかで楽しい企画ですので、お楽しみください。
 皆さんは先生の作品を読んでいますか。亡くなられてからも単行本が刊行され、5月上映開始の「駆込み女と駆出し男」は「東慶寺花だより」が原作です。私のお勧めは「一分ノ一」(上下)、1分の1の地図を製作するところから物語が始まり、敗戦により日本が連合国に4分割され、その統一のため米沢から東京へ向かう物語です。先生のエンターテイメントがちりばめられ、本当に面白い作品です。40年前に書かれた「吉里吉里人」を読み直してみて全く色あせず、現在町の課題となっている地方創生の答えが、示されているように思います。長編が多いので根気が必要ですが、先生が遺された思いを語り合ってみませんか。どうぞ「吉里吉里忌」に足をお運びください。

平成27年3月15日 旅立ちの季節を迎え

 3月は卒業式、送別会の季節です。3日置賜農業高校の卒業式に出席しました。進路も決まった126名の皆さんが思い出の一杯つまった学舎を旅立ちました。私は祝辞で「飯豊分校に入学された皆さんが、分校の閉校を経ながら無事卒業されることを嬉しく思います。」と述べ、井上ひさし先生が残された、川西一中、二中、釜石小学校の校歌を贐の言葉に贈りました。これからの人生に期待や不安はありますが、高い出席率が示す「素直で真面目」を自信に、志を高く頑張ってください。これから中学校、小学校、幼児施設とそれぞれ卒業式を迎えますが、元気に飛び立ってほしいと思います。
 4日から町議員皆さんの今期の任期最後となる3月町議会定例会が始まりました。5日には5議員から一般質問をいただきました。防災対策、除雪対策、都市計画、土地利用、観光政策、介護保険、6次施設、学区再編、総合計画、羽前小松駅、子育て支援、公共施設再編整備など、まちづくりの重要課題について建設的なご意見をいただきました。私も緊張感を持ちながら答弁しましたが、政策的な考えや決意を披露する場ともなりました。今期で勇退される先輩議員から、「町長室のドアを開放し、開かれた町政運営に取り組む初心を忘れないこと、体調管理を怠らないように」とエールをいただき感激しました。川西町議会は、2月に全国町村議会議長会から議会活動に対し特別表彰、議会広報コンクールで栄えある全国最優秀賞の受賞と素晴らしい活躍をされています。特に議会広報は議員自身の手で編集発行、内容も他を圧倒する評価を得たとのことでした。心からお祝い申し上げます。
 今月末、役場勤続35年から42年の職員10名が退職します。業務に精通し指導力を発揮してきた職員を大量に送り出すことは、町にとって大きな損失となりますが、これまで残された成果を引き継ぎ、さらに充実したまちづくりを進めてまいります。長い間ご苦労様でした。今後は健康に留意し、培った経験をまちづくりに発揮いただくなど、第二の人生を有意義に過ごされることを期待しています。
 雪解けも進み、ようやく豪雪から解放される季節となりましたが、節の変わり目どなた様もお体をご自愛ください。

平成27年2月15日 所得向上が使命です

 立春が過ぎたのに、寒離れの厳しい冬嵐に見舞われましたが、確実に季節は巡り陽の光に春の訪れを感じます。本当に長い冬ですね。除雪費も2億円とこれからの降雪で最高額を更新することになります。各地区で除雪ボランティアに取り組んでいただきました。ありがとうございました。16日からはいわき明星大学の学生さんが高齢者等の除雪をしていただきます。毎年継続的にボランティア合宿を指導いただいている先生方に感謝申し上げます。
 この大雪の中昨年の確定申告と合わせ、今年の営農計画を立てる時期となりました。昨年の低米価は農家に大打撃を与えましたが、収量が確保され少し緩和されたように思います。しかしこれでは根本的な米余り現象は解決できません。米の消費は毎年8万トン減少し作付を減らさざるを得ません。国は町に27年産の生産数量目標を前年比4.7パーセント減としましたが、在庫の適正化を図るためさらに1.5パーセント減少する自主的取り組みを求めています。町では米価の状況から受け入れざるを得ないと判断しましたが、今後さらに米の作付は減少するものと思われます。昨年から組織代表者に協力いただき「米政策等の見直しに係る検討会」を開催、米の作付が減少しても地域農業が維持発展できる農業振興策を真剣に議論してきました。米の状況を考えると、「転作を本作」にする取り組みを強化していかなければなりません。「川西の売りはなんですか」とよく聞かれます。「米、米沢牛、ダリア」等々応えますが、他の産地と競合して勝てるものが本当にあるのか問われています。米沢牛は別格としても川西の米が生き抜くのには並大抵の努力では追いつきません。価格で競うのか品質なのか明確でなく、他の産地と差別化しにくいのです。一方「転作を本作」とするには、設備や技術導入の投資が必要です。6次化事業の使命は町民所得の向上です。米のブランド化を図る努力と合わせ、消費者ニーズに応える園芸振興を真剣に取り組まなければなりません。その第一弾が直売所建設です。「何を作ったら良いか分からない」ではなく「何が求められているのか」を一緒に考えていきましょう。

平成27年1月15日 地方創生の時代を生き抜く

 明けましておめでとうございます。皆様におかれましては健やかに新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。昨年中はまちづくりにご協力をいただきありがとうございました。
 年末年始も大雪に見舞われ、除雪に追われながら慌ただしく正月も過ぎてしまいました。そんな中消防団員の協力をいただき、4日消防出初式を挙行し齋藤二男団長と力を合わせ「火災ゼロをめざす」ことを誓いました。積雪や雪害の発生の状況から5日雪害対策連絡会議を設置しました。雨が降ったため積雪深はまだ多くないものの、降雪日数が多く除雪費は膨大になりました。今後の天候を見ながら豪雪対策本部に切り替え、町民生活と経済活動を守ってまいります。

◆26年を振り返り

 昨年も、大雪、集中豪雨、火山噴火、地震と自然災害が多発しました。7月南陽市では2年連続の水害に見舞われましたが、いつ、どこで、どんな災害が発生してもおかしくない状況となっています。防災講演会を実施しましたが、「自分の命は自分で守る」ことを基本に、備えの充実を図ることが必要です。
 4月に消費税が増税され、地方経済に大きく影響するとともに、秋の米価下落、円安進行もプラスとマイナス両面があり原油、食糧、原料など輸入資材が高騰し家計や生産現場を圧迫しました。年明け後の原油の暴落が今後どのように現れるのか注視する必要があります。
 5月、日本創生会議からショッキングなレポートが公表されました。「25年後若い女性が半減する896の市町村は将来消滅する」という内容で、国・地方共に共通認識に立ちながら人口減対策の本格的議論が始まりました。このシナリオは「何もしなければ」という前提であり、「東京一極集中を是正し地方への人の流れを作らなければ日本全体の人口減少が進む」という警鐘です。国は9月まち・ひと・しごと創生本部を設置、11月にはまち・ひと・しごと創生法を国会で可決、「50年後に一億人の人口維持」をめざし長期ビジョンと総合戦略が示されます。市町村に対しても5年間の総合戦略策定が求められていますので、川西版総合戦略を27年中に策定します。
 私はこの問題を強く認識してきましたが、日本は平成20年から人口減少局面に入り、その減少率が確実に上がり始めましたが、地方では50年前からこの現象は始まっています。若者の流出、少子化高齢化の中で懸命に努力してきたのが地方です。その地方が消滅する事態は、日本全体の崩壊につながり絶対阻止しなければなりません。現在都会で生活する若者が皆満足しているわけではなく、地方で生活したいと考えている人はたくさんいます。東京の1パーセントの人口が地方へ分散する流れを作れば予想は大きく変わります。「一人一人が夢や希望を持ち暮らしていける川西町」を築くため、全員参加で取り組むことが求められています。町の魅力を高めるため頑張ります。
 町内では小松小学校校舎改築が完成、四月から新校舎で勉強しています。開放的な校舎が好評です。小松駅も新しくなり、11月には町営根岸住宅が完成、12月から入居されています。県道高畠川西線中小松地内整備、町道高田中沖線・北郷八ツ口線改良工事が完成しました。これらは10年以上の歳月を要しましたが、地権者や関係者の皆様のご協力に感謝申し上げます。圃場整備、橋梁の改修などハード整備、地域づくりや若者、子育ての支援、フレンドリープラザ20周年、夏祭り、山形DC等観光交流事業などソフト事業に取り組みました。他に浴浴センターまどか改修、玉庭小学校体育館改築、6次産業化拠点施設・パークゴルフ整備に向けた準備など計画的に進めてきました。

◆節目の年を迎えて

 27年は重要な1年です。昭和30年、1町5か村が合併川西町が誕生し60周年を迎えました。先人の皆さんの弛まない努力により、道路などの社会資本、文教施設、医療や福祉施設など充実したまちづくりが進められてきました。先人の皆様のご尽力に改めて感謝申し上げます。式典をはじめ60周年にふさわしい事業を検討しています。                   本年は第4次川西町総合計画の最終年度となり、「地域づくり、6次産業化、交流人口拡大」のプロジェクトを推進し、地方創生の流れを確実なものにするため全力を挙げてまいります。合わせて点検評価しながら、10年後を見据え、ちいき・ひと・しごとづくりを核とする第5次総合計画を策定します。将来を見据え、「元気に長生き」を実現する健康づくりも大きなテーマです。町民参画のもと、農業の活性化と所得向上や雇用創出をめざす6次化拠点施設と交流拡大並びに地域振興を図るパークゴルフ場を整備します。
 4月には統一地方選挙、10月には国勢調査と町の将来を考える一番大切な年です。
 戦後70年の節目とも重なります。井上ひさし先生が亡くなられて5年になりますが、先生を偲び顕彰する「吉里吉里忌」を開催し、先生が残されたメッセージを読み取りたいと思います。他にも計画された事業を着実に進めてまいります。
 結びに、今年も町民の皆さんの声を受け止めながらまちづくりを取り組んでまいります。役場からの情報が届いてないとの声もいただきました。謙虚に反省しながら、皆様のまちづくりへの積極的な参加をお願いします。皆様のますますのご多幸とご健勝をお祈り申し上げ新年のご挨拶とします。

平成26年12月15日 終わり良ければ

 12月に入り、不意打ちのような真冬の寒波が襲来、除雪の遅れなどご不便をお掛けし申し訳ありませんでした。中国や四国地方などで雪害が発生、町内でもビニールハウス等に被害が生じました。豪雪地帯に指定されている本町では雪が降ることは覚悟していますが、2日、3日に降った雪は今までになく水分の多い雪で、被害を大きくしました。集中豪雨もそうですが、「今まで経験したことのない」ような事態がたびたび発生しており、豪雪に対しても備えを万全にしていかなければなりません。町民の皆さんも、灯油や食料、自動車の燃料などいざという時のため、十分補充しておきましょう。
 2日から総選挙が始まり、慌しく歳末が過ぎていきますが、皆さんにとって今年はどんな一年でしたか。選挙では「アベノミクス経済」の真価が問われ、円安や日銀の国債買い上げ等による輸出を中心とした製造業の業績回復、株価上昇、雇用の増加など景気は良くなっていると主張されていますが、地方ではその恩恵をあまり感じることはできていません。4月の消費税3パーセント増税以降、実質賃金が伸びない中、円安が進み原油や原材料など輸入品が軒並み値上がりし生産を圧迫、特に寒冷地に住む者は石油に依存する部分が大きいため負担感は増しています。秋の米価下落も重なり厳しい年の瀬です。国に対し景気回復が実感できるきめ細やかな支援を求めていきたいと思います。そしてこのような時こそ、事故や事件に一層気をつけ安全を守っていかなければなりません。
 先日はモンテディオ山形がJ1昇格を果たし県民に明るい話題を提供しました。川西中学校3年小林瑞季さんがU−16ホッケー日本代表として豪州大会に出場、優勝に貢献しました。活躍おめでとう。
 今年も色々なことが重なり、「あっ」という間に一年が終わろうとしています。町民の皆さんにはたくさんのご協力やご意見をいただき、心から感謝申し上げます。来年も、「明るく、楽しく、元気良く」頑張ってまいります。残り2週間今年の集大成を果たし良い思い出とともに、どうぞ清々しい新年をお迎えください。

平成26年11月15日 農業に夢と未来を託す

 9日各地区一斉に収穫感謝祭が開催されました。農産物の出品、即売、模擬店や文化祭の他学芸会、ゲートボール大会の開催など大変賑やかでした。7地区を巡り地区の特色を感じられた方もいられたと思います。私は東沢で茶豆を発見してうれしくなりました。町芸術文化祭、置農祭など週末イベントが続きましたが、準備していただいた皆さん大変ありがとうございました。
 町村会主催による「6次産業」などの研修事業に参加してきました。大分県日田市大山町農協は「6次産業」の言葉・概念が生まれた場所として知られ「梅栗植えてハワイに行こう」は皆さんも耳にしたことがあると思います。あまりにも有名で最近は話題にも上らなくなりましたが、50年が経過した今も確実に発展していました。組合員数は600戸の小さな組合ですが、平成2年に農産物直売所を開設、平成13年レストランを併設オープン、現在は直売所を福岡県、大分県に計9店舗、レストランも計4店舗運営し、職員・従業員300人が働いています。平均耕作面積が4反、山間部の条件の悪い土地でも組合員の平均年収は600万円、高齢化も進んでいますが農家数は減っていません。「農協は組合員のためにある」という強い信念が、集荷率99パーセントを超え絆の強さを示しています。もうひとつ特徴的なのが、豊かな教養を身につけなければ、農業の創意工夫はできないと昭和43年から実施されている海外視察です。住民の70パーセント以上がパスポートを所持し毎年海外に出かけています。組合長は「50年前日本一貧しい村でした。だからこそどうやったら食っていけるか、組合員みんなで話し合い、いかに使えるお金を手元に残すかという収益率を求めた農業を目指してきました。」と話された。そして6次化の定義は1次+2次+3次ではなく1次×2次×3次であり、1次がなくなればゼロになると力説していました。
 これから町が進める計画も、所得向上が目的であり、規模や条件の不利な農家でも、やる気と創意工夫が生かされるよう進めてまいります。「農業に夢と未来を託す」素敵なキャッチフレーズです。

平成26年10月15日 所得向上をめざして

 米の収穫作業も順調に進み、収量、質ともに良かったのに、低米価のため喜びの声は聞かれません。米の消費量が減少する中昨年産が大量に残り、米価を押し下げ生産費さえ確保できない低水準です。地域経済への影響も心配されます。生産調整に懸命に取り組んでも米価が守られない状況では、営農意欲もわかなくなります。国に対し抜本的な農業対策を求めるとともに暮らしを守るため、町として米プラスアルファーの取り組みを急がなくてはなりません。
 町は23年度より6次産業化を推進してきました。国や県も「魔法の言葉」のように使われる6次産業化とは何を目指すものなのでしょうか。
簡単に説明すれば、農林漁業の1次産品に加工など付加価値をつけ、合わせて販売まで手掛け、生産者の手取りや働く場を増やそうという考えです。農商工連携事業も含みます。町はこの間、米の高品質化への挑戦、園芸作物の拡大、加工品の商品化や起業支援など主に人材育成に力を注ぐ一方、拠点施設整備に向けた検討を進めてきました。たくさんの方から様々なご意見をいただきましたが、より実践的活動の場を創るため、第一段として直売所を中心とする拠点施設を建設します。全国の直売所を見てきましたが、成功するには物語が必要です。目標は県内で一番「かわいい直売所」を目指します。運営については、農家のみならずこの趣旨に賛同する方を募り、町民の手による会社を設立していきます。出資する負担と責任の下、協力しながら自分達の会社を発展させていきましょう。目的は町民所得の向上です。農産物の安全安心を最優先に、品ぞろえを増やすには技術指導や試行錯誤の時間が必要です。例えば皆が一斉に大根ばかりを並べては売れなくなりますが、一年中大根を出荷できるように工夫すれば大根でも成功できるでしょう。今後も園芸ハウス整備を始め生産振興を支援するとともに、加工分野など起業支援も継続していきます。生産や加工に様々な思いを込め、お客様のために一生懸命頑張った人が報われるよう応援してまいります。今後の進め方については改めて11月号でお知らせしますのでお楽しみに。

平成26年9月15日 子育ては大変だけど楽しい

 今年も好天に恵まれ、町内外から900人の皆さんに来場いただき「地酒と黒べこまつり」が盛大に開催され、四銘柄の地酒と生まれも育ちも川西の最高級の米沢牛を堪能いただきました。生産者は西大塚大沼藤一さん(子牛生産は上奥田後藤慶成さん)と時田齋藤敏行さん(子牛は自家取り)が丹精込めて育て上げました。
 また味の伝承の取り組みとして、町内全校に玉庭丹野恒昭さんが育てた米沢牛を提供し牛丼給食が実施されました。私は小松小学校4年生の皆さんと、楽しくおいしい牛丼をいただきました。子供たちの嬉しそうな歓声と笑顔があふれ、美味しい米沢牛の味をいつまでも忘れないでほしいと思います。「来年も続けてください」と子供たちから要望をいただきました。
 安定した米沢牛のブランドは生産者の努力の賜です。さらに若い生産者が技術を磨き、意欲ある新規就農者も頑張っています。今年はコメの在庫増や過剰作付などで米価が大幅に下がるのではないかと心配されています。川西の持つ水田の生産力を生かすためにも、飼料米などの生産に取り組み、輸入飼料に依存し自給率を大きく下げている日本の畜産を改善していく必要があります。まだまだ課題はありますが、自給力向上のモデルを確立し名実ともに日本一のブランドを目指してほしいと思います。
 「女性が輝くまち」をテーマにふれあいトークが始まりました。国も女性の活躍を期待していますが、それを実現するには男女とも働き方や子育て環境など様々な壁があり、個人では解決できない課題がたくさんあります。一回目は子育て中のお母さんと「このまちで子どもを産み育てるための環境づくり」を話し合いました。子育ての現場の話をお聞きし、仕事と子育ての両立の難しさや不十分さを感じました。女性が輝き子育てを充実するには、職場や地域、家庭、行政の理解や支援が不可欠です。子育ては大変ですが子供の笑顔は何にも代えがたいものです。そしてその楽しい時間は「あっ」という間に過ぎてしまいます。大事な町の宝をしっかり支えていかなければと強く思いました。今後も継続してトークを開催しますのでご参加ください。また出張もしますので、企画財政課に問い合わせください。よろしくお願いします。

平成26年8月15日 夏の思い出がいっぱい

 残暑お見舞い申し上げます。今日は広島の原爆記念日。69年の歳月が流れましたが、今も核兵器が世界に存在する現実に向き合い、悲劇を繰り返さないために恒久平和を誓いました。来年は終戦70周年、川西町誕生60周年を迎えます。先人の尊い犠牲やご労苦に感謝しながら、平和を守り誇りあるまちづくりを考える機会を作っていきたいと思います。
 10日の夏まつり楽しみです。昨年以上の花火のご協力大変ありがとうございました。猛暑の中、大汗を流しながら準備作業をしています。良い天気を期待しています。
 今年も川崎市のあすなろの皆さんが玉庭で5泊6日の音楽合宿を実施しました。小学1年生から中学2年生まで32名が参加、初めて1泊は農家やお寺など9軒で民泊を体験。子どもたちにとって初対面の家での体験でしたが皆良い思い出になったようです。「トマト嫌いだけどここのはおいしい」「キュウリ肉よりうまいな」もぎたてのトマトやキュウリの味、お寺のお務めは一生の宝になるでしょう。恒例の「ボレロ」演奏は今までにない出来栄えだったそうです。(行事が重なり聞くことができませんでした。残念)東沢では町田市から29名の小学生を迎え4泊5日の「やんちゃ留学」が実施されました。同じように感動の連続だったと思います。
 子どもとどう接したら良いかわからない、家の中を見られたくない、トイレが水洗でないなどいろいろな心配がありましたが、子どもたちはすぐに馴染み、楽しく過ごしていました。受け入れたお母さんから「コウノトリがかわいい子を運んでくれて、本当に楽しかった」と話され、うれしく感じました。地域には、子どもたちをたくましく成長させる力があります。
 2日、3日フレンドリープラザ20周年事業が開催されました。これまでプラザが果たしてきた成果を振り返り、これからを考えました。生前井上ひさし先生は「文化で食べていける町を作りましょう」と話されました。豊かさにはいろいろな視点がありますが、教育力、郷土愛などを育むのは文化の力です。町民一人一芸術を目標に文化活動を盛り立てていきたいと思います。(8月6日執筆)

平成26年7月15日 防災から地域振興を求めて

 町は、地域間交流を積極的に取り組んでいます。7日から2日間、全国川西会議と商工サミットが本町で開催されました。平成7年の阪神淡路大震災で被災した兵庫県川西市への支援をきっかけに、奈良県川西町、新潟県十日町市と本町が同じ名称を縁に交流を継続してきました。平成10年には相互防災協定を結び、毎年持ち回りで開催されてきました。私は東日本大震災に際し川西会議から温かい支援をいただいと事に改めて感謝申し上げました。議事では、防災連携から、それぞれの市町が持つ地域資源を生かした取り組みを研修し地域づくり、産業振興、人材育成等に取り組むことを確認しました。川西市は古田敦也さんの出身地で、今月古田旗少年野球大会に本町の大塚ホクトスターズが出場します。清和源氏発祥の地として祀る国指定史跡多田神社、本町との交流から誕生したダリア園も着実に発展しています。奈良県川西町は全長200メートルの前方後円墳国史跡「島の山古墳」、能楽「観世流」発祥の里と歴史ある町です。また貝ボタンが特産で、黒蝶貝に町章を彫り込んだバッチをいただきました。十日町市は17年に五市町村が合併し新市となりましたが、旧川西町との交流が継承されています。市は大地の芸術祭、伝統の雪まつりを始め地域が一体となったまちづくりを進めています。それぞれの市町は個性豊かな魅力を持ち、相互に連携することにより地域課題の解決や発展を図ることができるように思います。さらに今後は住民間の交流を深めていきたいと思います。
 6月には町田市ダリア園開園式、大槌町の復興シンポジウムに参加してきました。町から球根が送られ開園したダリア園は来年30周年を迎えます。平成7年には災害時相互応援協定を締結、現在はやんちゃ留学、コメ販売など交流も発展しています。大槌町は井上ひさし先生の縁の地として多くの町民の皆さんにご支援をいただいています。今年も夏まつりに参加していただきます。
 この他にも多くの町民が、マウンテンバイク、ユニバーサルホッケー、芸術文化活動などさまざまな分野で地域間交流に取り組まれています。
 きっかけは小さくとも、交流は継続することにより輪が広がり、そして自分たちの町の理解も深まります。皆さんのご協力をよろしくお願いします。

平成26年6月15日 しなやかな日本をつくるために

 先月民間の研究機関「日本創生会議」(座長・増田寛也元総務相)は「2040年までに20〜39歳までの女性が半減する自治体が896あり、人口減少が進み、介護や医療など社会保障や雇用確保が困難となり、将来消滅の可能性がある」と発表しました。山形県は全国で5番目の8割の市町村が50パーセント以上減少すると予想され、川西町も65パーセント減少するとされています。この大胆な予測は多くの人に衝撃を与え、不安な声をたくさんいただきました。「このままでは町はどうなってしまうのだろう」と率直に将来に不安を感じることは理解できますが、私は視点を大きくとらえて日本全体の人口減少、高齢化、少子化を考えないと課題解決はできないと考えています。
 今後高齢化が急激に進むのはどこでしょうか。山形など過疎地は1.1倍程度で推移しますが、東京や埼玉などは1.5倍となり高齢人口は急増し介護問題が深刻化すると予想されています。また東京の合計特殊出生率は全国一低く、そこに若者が集中すれば日本の少子化は一挙に進み人口減少に拍車がかかります。その意味で創生会議の発表は一面的で、コンパクトシティなど行政の効率化が優先され、その土地に住む者の意思や歴史文化など国の在り方を崩壊させるものに思えます。
 先日「しなやかな日本列島のつくりかた」(藻谷浩介・新潮社)を読み、藻谷さんと山下祐介さんの対話の中で「限界集落の問題を考えることは、日本全体の再生を考える糸口になる」との発言に大変感激しました。「効率だけ考えたら人が生きていることや日本の存在そのものが無駄になるのではないか」と。
 私は評論家のような空中戦の議論より、今を見つめ一番大切な地域の誇りや愛着を守り、もっと住みやすい町にするにはどうしたらよいのか悪戦苦闘していくことが大切だと思います。28年度からスタートする第五次総合計画策定の作業が始まりました。未来予測を覆すためにも、危機感を持って町民の皆さんと大いに議論し、汗をかいていきたいと思います。地方が良くならなければ日本は良くならないとの志を持って。

平成26年5月15日 交流は町を磨き、自分を磨く

 大型連休は好天に恵まれ、成人式など各種行事が盛大に開催されました。農作業も順調に進み、来週は田植えの最盛期を迎えそうです。
 今月17日、町と愛知大学が連携協力を図るため協定書を締結します。愛知大学は本町出身の本間喜一先生の尽力により昭和21年創設され、豊橋市と名古屋市のキャンパスに一万人の学生が学んでいます。本間先生は戦後の初代最高裁判所事務局長を務められるなど、法曹界の指導者、大学も法学、現代中国学、経営、経済学など文系大学です。卒業生は司法、会計士、公務員など幅広い分野で活躍されています。中日ドラゴンズの岩瀬投手も卒業生です。
 22年から大学関係者の皆さんの熱心な働きかけにより少しずつ信頼関係を築いてきましたが、協定を結び定期的に事業を実施していきます。大学では23年地域政策学部を創設、市町村などの地域課題に着目した調査研究と地方公務員などの育成を目指しています。この実績を踏まえ、大学の持つ人材や研究成果を本町のまちづくりに生かしていきたいと考えています。大学からは、学生を創設者生誕の地へ送り出し学びの機会にしていきたいと考えています。私は、日本経済の原動力となっている中京地区に友好関係を結ぶ団体が誕生し今後の産業振興の足がかりとなることも期待しています。
 現在川西ファンを増やす交流事業を展開していますが、この基盤は町民の力です。この町が好きだ、もっと良くしたいと自らできることを日々努力することが町の魅力を高め、「川西へ行ってみたい」と心を動かします。京都や東京のような名所旧跡は少ないものの、何百年と暮らしてきた歴史やここにしかない魅力、例えば玉庭のひなめぐり、龍蔵桜や立岩の石割桜のように地域住民が一生懸命みんなのために取り組む様子に多くの人が感動しています。そして「また来るよ」と言って貰える幸せ。
 交流事業は地域を元気にするため、そして町民が町に誇りを高めることが基本です。今年のダリヤ園のポスター、8月の夏祭りのポスターが決定しオープンに向け準備が始まりました。これからが皆さんの出番、ご協力をよろしくお願いします。

平成26年4月15日 いのちを守る

 新年度が始まりました。8日は小中学校の入学式があり、私は大塚小学校の入学式に出席しました。男子9名女子13名のぴかぴかの新入生を迎え、在校生も先生や保護者もみんなにこにこと明るい雰囲気に包まれた良い式典でした。態度もあいさつも立派で成長した姿に感激しました。保護者の皆さんの喜びも十分感じ取ることができました。他の学校も同じ光景だったと思います。祝辞で「命と仲間を大切に」と話しましたが、一番は楽しい学校生活です。わくわくドキドキの学校を作ってほしいと思います。
 私自身振り返っても、入学式、運動会、卒業式と子供たちの節目節目の行事に参加し、その都度子供たちの成長が伝わり嬉しかったことを思い出します。新入生皆さんの限りない成長をお祈りします。
 3月15日、川西町内での死亡事故ゼロ千日を達成しました。23年6月19日上小松で死亡事故が発生してから交通安全団体や町民の皆さんのご協力により死亡事故はありません。県内で4番目、置賜では最長の記録でご協力に心から感謝申し上げます。しかしこの間、記録されない死亡事故や大けがをされた重大事故も発生し、犠牲になられた方を思いお祝いなどはせずこの記録を続けていくことを目標にさらなる交通安全に取り組むこととしました。
 交通事故をはじめ様々な事故には必ず原因があります。そして発生してからあの時もっと注意していたらと後悔することが常のようです。誰もが悲惨な事故に遭わない起こさないための行動が求められています。私は自分自身に次のことを言い聞かせています。
 (1)自動車は便利だけど人を傷つける(凶器)
 (2)心に余裕(あせると大事なものを見落とす)
 (3)自分は運転が下手だ(スピードを抑える)
 (4)三台前の車の動きに注意(用心深く)
 運転マナーとしては車の流れに沿った運転も必要ですが、もし事故を起こしたらと心を戒め、あらゆる状況を予想し慎重な運転が大切だと思います。
 もうすぐゴールデンウィーク、楽しい思い出をいっぱい作るためにも事故に遭わないよう気をつけましょう。

平成26年3月15日 ブラジルは遠くて近い国でした

 3月に入り、卒業式、送別会の季節になりました。春の足取りは遅いものの確実に季節は巡っています。3日は置賜農業高校の素晴らしい卒業式に感激しました。立派に成長し堂々と巣立つ生徒達、町の行事にたくさん協力してくれた姿を思い出し目頭が熱くなりました。きっと置農を故郷に厳しい社会を乗り切ってくれるでしょう。16日は中学校、18日は小学校の卒業式、また新たな感動が生まれるでしょう。
 先月、無事ブラジルへ行ってきました。15日には、国会議員、州議会議員、市長、市議会、日本のサンパウロ総領事、山形県人会、日系組織の皆さんが一堂に会し、盛大なダリア園開園20周年記念式典が開催されました。ダリアはまだ咲き初めでしたが、遠く異国の地で川西産のダリアが咲いていることに感激しました。
 アメリカ最大の市場、日系人が経営する野菜農場、養鶏場、漬物工場、豆腐製造、日系組織が運営する診療所、福祉施設、私立小中学校(日伯学園)、移民史料館なども見学しました。私たちが一番心配したのは言葉の問題でしたが、サンパウロの空港での出迎えから日本語で全行程案内いただきました。山形県人会、置農出身の先輩などにも大変お世話になりました。豆腐屋さんに嫁がれた方が左沢出身で、川西町に知り合いがおり、さっそく私に会ったことを日本へメールしましたと話され、日本からは地球の反対側、もっとも遠い国なのに全く距離を感じませんでした。困難なことがたくさんあったと思いますが、皆さん親切で、遠くから来てくれたことを喜んでいただき、故郷を大切にしていることを強く感じました。また家族が仲良く助け合い、家族同士の付き合いも広く楽しんでおり羨ましく思いました。
 スザノ市長からはダリアを通じ関係を発展させたいと提案を受けました。県人会の皆さんからは、子供たちや若者の交流を検討してほしいと要請を受けました。ぜひチャンスを広げたいものです。
 皆さんにお願いがあります。現在ブラジルでは三世、四世世代となり日本語が全く話せない子供が多くなる中、日伯学園ではマンガ図書館を開設し、マンガを通じ日本や日本語を学んでいました。ぜひ絵本やマンガ本を図書館に送りたいと思いますので読み終えたもので構いません。ご協力をよろしくお願いします。

平成26年2月15日 ブラジルへ行ってきます

 ここ3年間続いた豪雪と比べ平年並みの積雪ですが、「少ないな」と感じます。それでも各地区で除雪等のボランティア活動が実施されました。雪片づけだけでなく、地域の絆を確かめる声がけをいただきありがとうございました。
 先日先輩からご指導をいただきました。それは、2020年開催が決定された東京オリンピックについて、「正式名称をしっかり伝えていないし、意義も十分理解していないのではないか」とのご指摘です。ソチで開催の冬季オリンピックもそうですが、東京オリンピック・パラリンピックが正式名称なのです。健常者が競うだけでなく、障害者も厳しい練習を重ね世界一を決める大会がオリンピックなのです。
 国は平成23年6月スポーツ基本法を制定、「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、すべての人々の権利である」と規定し、誰もがスポーツに親しむことのできる環境を造ることが求められました。当然障害者や高齢者などハンディキャップを抱える方も権利が行使できるよう施設整備、管理などについて配慮が求められます。このような視点が不十分だったことを反省しています。今後ともすべての人が楽しめるようスポーツを推進していきたいと思います。ソチ大会には山形県ゆかりの選手がたくさん参加します。皆さんと一緒に声援を送りたいと思います。
 10日にブラジルへ齋藤議長と出張します。昨年10月ブラジルへ移住した方々の山形県人会が創立60周年を迎え、吉村県知事、鈴木県議会議長が出席し記念式典が開催されました。私にも案内をいただきましたが今回の件があり辞退しました。
 サンパウロには日系人が組織する日伯援護協会があり、犬川出身の藤倉恵三さんの依頼がきっかけで、20年前町からダリアの球根が送られ、援護協会のスザノイッペランジャー老人ホーム内にダリア園が開園しました。以来交流が続けられ平成10年には川西ダリヤ園と姉妹園を締結、今年開園20周年を迎えることから記念式典への招待をいただきました。援護協会や15日の式典並びにスザノ市長、日伯学園、日系農場などを公式訪問してきます。成田空港からサンパウロまで32時間(飛行時間27時間)の長旅ですが、先人のご苦労を学ぶとともに、今後の相互発展を目指してきたいと思います。

平成26年1月15日 町民の皆さんと共に

 明けましておめでとうございます。年末年始と穏やかな天候に恵まれ、心配された雪も少なく、皆様には素晴らしい新年を迎えられたこととお喜びを申し上げます。私は今年も元旦マラソンに参加、冷雨の中無事完走し、平成26年のスタート切ることができました。大会を準備いただいた、体育協会をはじめ関係者の皆さんに感謝申し上げます。
 昨年一年、川西夏まつり、小松町内の街路灯整備など町民の皆さんには様々な形でまちづくりに参画いただき、大きな成果をあげることができました。「まちづくりの主役は町民」を信条に運営してまいりましたので、本当にうれしく、心から感謝申し上げます。今年も変化の多い一年になると思われますが、力を合わせ誇りの持てる川西町を建設してまいりましょう。

◆25年は記憶に残る一年

 昨年は、豪雪、竜巻、集中豪雨、台風襲来と自然災害が相次ぎ「記憶にない記録的な」災害が、県内はじめ全国的に多発しました。一方、富士山の世界遺産登録、2020年東京オリンピック開催と明るい話題も多く、プロ野球楽天日本一や日大山形高の甲子園ベスト4も東北や山形県民に感動を与えてくれました。
 経済ははデフレ脱却、経済再生を目指す安倍政権のもと、積極的な金融緩和、財政出動が図られ、雇用等にも明るい兆しが見られました。しかし株価上昇などの恩恵を受ける人は限られており、実体経済はいまだ弱含みであり、地方経済は引き続き厳しい環境が続いているものと思われます。
 川西町は国の施策を踏まえ積極的に事業を推進し、経済活動の下支えを担いました。小松小学校の改築、こうずく、高山地区圃場整備、防雪柵工事や橋の長寿命化、道路等整備、空き家対策、住宅リフォーム支援、中学生までの医療費無償化など各種子育て支援など、町民の皆様の声にこたえるため全力を挙げてまいりました。さらに重要課題の人口減少、少子化対策として若者の活動支援、六次産業化や交流事業に取り組み、町の魅力発信と定着化に取り組みました。これらはソフト事業のため、すぐ結果があらわれるものではありませんが、継続することにより町の活力を生み出すものと期待しています。

◆さらなる発展を目指し

 県道高川線中小松踏切が2月に完成し開通します。JR羽前小松駅は3月に新装されます。小松小校舎は3月完成、新校舎で新学期が始まります。手がけられた施設が整備されると、町が元気になる感じがします。平成26年は10カ年の総合計画のまとめの時期となり、平成28年から始まる第5次総合計画づくりに入ります。課題とする公共施設の耐震化、浴浴センターまどかの大規模改修などのふれあいの丘や町営住宅整備、新たなコメ政策にかかわる農業ビジョン策定や圃場整備など農業振興、中心市街地の活性化、若者や子育て支援などに引き続き取り組んでまいります。さらに町民生活を守る観点から、雇用の拡大、高齢者や障害者の福祉充実、消防や自主防等組織活動の充実に努め、安全安心な町を築きます。山形ディスティネーションキャンペーン、ダリヤ園を始め地域資源を生かした交流拡大など、豊かな暮らしと喜びが実感できる町を目指してまいります。

◆何のために

 東日本大震災から三年が経過しようとしています。年末訪ねた岩手県大槌町は、まだ多くの被災者が仮設住宅で暮らし、復興の姿は見えにくいものでした。震災後避難生活を送る人々を励ました歌に、「ひょっこりひょうたん島」と「アンパンマンの歌」がありました。
 ひょうたん島には、「悲しいこともあるだろさ 苦しいこともあるだろさ だけど僕らはくじけない 泣くのはいやだ 笑っちゃおう」と励ましました。
どんな辛いことにも「くじけない」、この心が折れないよう一日も早い復興を願ってやみません。
 子供たちに絶大な人気のあるアンパンマンには「なんのために生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのはいやだ・・ そうだうれしいんだ 生きるよろこび・・ アンパンマンやさしい君は 行け みんなの夢まもるため」の歌詞があります。「なんのために生まれ、何をして生きるのか」「みんなの夢」私には重いテーマです。
 現在国が進める改革は、介護保険など福祉の見直し、コメ政策転換、子育て支援、学校の土曜日開校などいずれも国から市町村の独自判断が求められています。私は公共サービスに地域格差があってはならないと考えていますが、同時に「何のために」を意識しながら、一歩先を行く行政サービスの在り方を検討することも重要と考えています。まだ財政力の弱い本町では、どこにも負けない住民サービスを提供するには町民の皆さんの協力が必要です。年を重ねてもその豊かな人生経験がまちづくりには必要なのです。
 「なんのために生まれて 何をして生きるのか」町民の皆さんと一緒に考えながらまちづくりを進めていきたいと思います。「なんのための役場なのか」と問いかけながら、皆さんの声に耳を澄ましていきたいと思います。
 結びに皆様のますますのご多幸とご健勝をご祈念申し上げ新年のごあいさつとします。

平成25年12月15日 良い新年をお迎えください

 来年のカレンダーが届き、新しい手帳を開くといよいよ今年も残りわずかを実感します。流行語大賞などから今年も色々なことがあったなと思いますが、皆さんにはどんな一年でしたか。残された二週間を大切にして良い年に締めくくりたいものです。
 初雪が早かったせいか穏やかな師走となっています。2日に除雪作業の安全祈願を行い、51台の除雪車で270キロメートルの町道除雪の準備を整えました。作業は朝3時から開始7時30分の終了を目指しますが、雪の降り方や風の影響で状況は大きく変化しますので、道路への雪出し等はしないでください。また吹雪など荒天時は冬山と同じで大変危険ですから、自分の命を守るため早めに行動し危険を回避してください。オペレーターの皆さんは毎日緊張しながら、精一杯頑張っています。三ヶ月間雪との戦いとなりますが、隣近所の助け合いを始めご協力をよろしくお願いします。
 交通死亡事故が多発し警報が発令されました。高齢の歩行者が犠牲となり、その多くが運転者から見て、右から左へ横断する場合で、運転者は左側の歩行者などに注意が集中するため発見が遅れ事故となっています。今は午後4時を過ぎると暗くなり、雪が降りだすと一段と危険です。残念ながら町内でも事故は増えています。統計によると12月から3月までの降雪期に事故が多発しています。スリップ事故を防ぐため10分早めの行動でスピードを出さない、夕暮れ時の早めのライト点灯、相手の身になった思いやり運転、そして飲酒運転撲滅で事故を無くしましょう。
 今年も町民の皆さんにはまちづくりにご活躍いただきました。街頭での交通安全指導、地域の見守り隊活動、困っている方をしっかり支える助け合い、環境美化活動、被災地支援、交流活動を支えるおもてなしグループやガイドの皆さん、また町に元気や活気を与える活動を始め本当に多くの皆さんにご協力いただきました。心から感謝申し上げます。さまざまな活動を応援するいきいき顕彰事業を実施していますので、頑張っている方の情報をお寄せください。皆さんにとって輝かしい新年を迎えられますことをお祈りし御礼の言葉とします。ありがとうございました。

平成25年11月15日 大切にしなければならないこと

 季節風が強くなり冬がすぐそこまでやってきました。11月は文化祭、収穫祭と行事が続き、日暮れも早まり雪が降る前にしなければならないことも多く、気がもめる季節です。まだ寒さに体も慣れず体調管理や夕暮れ時の交通事故などに注意してまいりましょう。
 役場のトイレを改修し雰囲気が明るくなりました。「トイレにはキレイな女神様がいるんやで♪」とトイレをきれいに掃除する植村花菜さんの『トイレの神様』がヒットしました。古い物をキレイに大切に使うことは大事なことですが、時代の変化に合わせ機能的なものにすることも求められています。車いす利用の方、ストマ利用者、赤ちゃんのおむつ交換など誰もが不自由なく利用でき皆さんからは好評です。今後は神様に願いが通じるようキレイに使用するとともに、学校など他の施設も順次整備を検討してまいります。
 鳥取県智頭町の行政視察をしました。智頭町は岡山県との県境に位置し、町の93パーセントが森林です。民有地が多く明治から昭和にかけ大山林地主を中心に県内一の繁栄を築いていたものの、昭和50年代以降木材価格の低迷とともに、過疎化が進み、人口7880人、世帯2775、高齢化率35.2パーセントと過疎化少子化が進んでいます。全国の町村が同じような課題を抱え、悪戦苦闘している中「智頭町は最近元気がいい!」というまちづくりを学んできました。
 智頭町は平成の大合併の議論の中で単独町政を選択、混乱した中カリスマ町長寺谷誠一郎氏が「みどりの風が吹く疎開のまち」をキャッチフレーズに国や大企業に依存するのではなく、地方が切り捨てられてきたものの中に、地方の再生のカギがあるとしてまちづくりを進めています。寺谷町長は「本物を求めている。本物とは何か、自治とは何か考えている。」と言い、ゼロ(無)からイチ(有)へ村おこし運動、百人委員会と町民参画の場を作り、住民が町の課題は「自らの問題だ」という認識に立ち課題解決しようと取り組んでいます。大震災前にスタートした智頭町疎開保険は、契約した方に町の特産品をプレゼントするとともに、いざという時には疎開を引き受けるもので交流人口の拡大が図られています。高級ホテルの食品偽装、商品の材料偽装が次々報道される中で、今こそ「本物」を求める意義が高まっていると感じます。

平成25年10月15日 食は生きることの基本

 稲刈りが順調に進み、秋の深まりを感じます。キノコ、果物や野菜などの収穫の時を迎え、活気に満ちています。豊富に食べ物が並ぶだけで幸せな気持ちになります。
 先月開催された黒べこまつりに合わせ、全小中学校の給食に米沢牛63キログラムを提供、最高級の牛丼が提供されました。川西町の農家が丹精込めて育てた米沢牛のおいしさを子供たちの記憶に残してほしいと思い実施しました。「こんなにうまい牛丼は初めて食べた」と小学生全員からお礼の手紙をいただき、感激しました。玉庭小で一緒に食べた子供たちの笑顔に触れ「食べることは喜びであり、心を豊かにする」と強く思いました。シンポジウムは古代ギリシャ時代の饗宴が語源で、宴会をしながら喧々諤々議論を楽しむ様子が浮かびます。テレビドラマや映画で食べるシーンがなかったら味気ないものとなるでしょう。
 町内の食生活は色々な課題を抱えています。朝食では小学六年生が5%、中学三年生が8%、二十代では25%が欠食しています。一方小中学生の肥満傾向は県平均を上回り、国保の健診結果でもBMI25以上の肥満傾向にある四十代以上の男性は30%、女性26%でいずれも県平均を上回っています。また家族そろって食事する割合が低下するなど、食を取り巻く環境が大きく変化し、運動、休息、検診と合わせ食生活の改善が健康増進の課題となっています。
 食育基本法では「子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも『食』が重要である」とし、国民的な食育推進を
求めています。現在町でも、バランスの良い食事、地産地消、感謝の気持ちなど食の大切さを踏まえた推進計画を検討しています。秋は食べ物がおいしい季節、皆さんも「食べることの意味」を考えて味わってみてはいかがでしょうか。
 先日、真っ赤な実がたくさん取れることを期待してイチゴの苗を植えました。誰かに喜んでもらいたいと思うとまた楽しいものです。おいしいもののまわりには笑顔が生まれますね。

平成25年9月15日 若い人たちも一生懸命です

 八日未明、二〇二〇年オリンピック東京開催が決まりました。開催決定に大きな歓声が上がり、若者や子供たちに夢や希望を与え日本の新たな可能性を開くものと期待されます。人間の限界に挑戦するスポーツは私たちに大きな感動や勇気を与えてくれます。その最高のパフォーマンスを間近に体感できる期待感は格別ですが、日本の招致活動の中で東日本大震災の復興や原発事故に対する世界の関心の高さを感じました。今回安倍総理をはじめ日本が、開催成功に向け震災復興に全力を挙げるという公約を確実に進めてほしいと思います。先月私は福島の被災地を訪ね震災前と変わらない緑豊かな風景の中で、全く耕作されない田畑と人影のない家屋に改めて「故郷喪失」の衝撃を受けました。オリンピック開催という目標の中で、日本全体で喜びを分かち合えるよう一日も早い解決を目指すべきだと思います。
 七月から各地区において、若者を中心に「ふれあいトーク」を開催しました。参加者からは仲間が少ないこと、仕事や結婚、消防や地域活動などまちづくりへの要望と期待を語っていただきました。地区で一番若い農家の担い手からは将来の地域農業の不安が語られ、一方意欲のある者にこそ支援してほしいと積極的な意見もいただきました。町では「若者未来塾」「青年海外研修」など若者の活動を支援する事業を進めています。現在各団体で若者らしい事業に取り組んでいますが、まだ予算が残っていますので、まちづくり課へお問い合わせください。また若者どうしの交流が少ないことを感じました。仕事や家庭環境も違い時間を調整することも大変ですが、若者が一堂に会する機会をどのように作ったら良いのか検討していきます。まずは活動団体の交流会を今年度中にスタートしていきたいと思います。
 若者だからこそ情熱的でエネルギッシュ、でも感受性が豊かで傷つきやすく悩みを抱えながらも頑張っている彼らをしっかり支援していきたいと思います。多くの先輩の皆さんも「今の若い衆は」と上からの目線ではなく、一緒にまちづくりを進める仲間として応援してください。

平成25年8月15日 今年も良い思い出ができました

 好天に恵まれ、川西夏まつりが盛大に開催されました。七月、八月集中豪雨が日本各地を襲い、甚大な被害を受けました。被災された皆さんへのお見舞いと二年五カ月が過ぎた東日本大震災からの一日も早い復興の願いも込めた祭りです。昨年の反省を生かし、誰もが楽しめ、世代や地域を超えた交流、出会いの輪広がることを期待し準備を進めてきました。五千人の皆さんの笑顔に出会え楽しいまつりとなりました。帰省中の方も多く、懐かしい顔をたくさん見ることができました。獅子舞をはじめ出演者の皆さんありがとうございました。花火の買い上げ、防犯や交通整理など裏方で頑張っていただいた皆さん、売店をはじめ祭りに参加ご協力いただいたすべての皆さんに心から感謝申し上げます。岩手県大槌町の虎舞の皆さん、日帰りの強行日程の中祭りを盛り上げていただきありがとうございました。フィナーレの打ち上げ花火に大きな歓声が上がり、感動の夏祭りが終了しました。
 私は祭りの意義をずっと考えてきました。町民が一堂に会し思い出を共有する、代々受け継がれてきた民俗芸能を披露し伝承する、芸術文化活動を発表する、絆や活気を生み出すなど色々ありますが、参加者が満足する以上に若者や子供たちに夢や感動を与えることではないかと思います。大人が一生懸命準備し、子供たちに一生の宝物のような思い出ができれば成功だと思います。あのようにたくさんの人が集まるには相当のエネルギーが必要です。「行ってみよう」と人の心を動かす、魅力ある祭りにするため様々な議論がありました。マルシェへの出店も増えました。初めて企画された「ななはなプロジェクト」も多くの皆さんの協力によりきれいに仕上がりました。一人ひとりができることを持ち寄り「自分たちの祭り」にすることがこれからの課題ではないかと思います。今年も「良かった、面白かった」という声をたくさんいただきました。続けていくことの責任を感じています。祭りにはまちづくりと共通することがたくさんありますね。是非今年の祭りの感想を寄せてください。

平成25年7月15日 「演劇の町」も良いですね

 今年も猛暑の気配です。熱中症、ゲリラ豪雨など想定外に対応できるよう備えていきたいと思います。皆さんも水分補給、懐中電灯、電池など「いざ」という時の備えをご確認ください。
 7月に入り「社会を明るくする運動」「夏の安全県民運動」が実施されます。子供たちにとって一番楽しい夏休み。犯罪や事故から守るため地域の見守りが大切です。「おはよう」のあいさつから子供たちと関係を築き、夏祭りや様々な行事に若者や子供たちの出番を作り、大人との関わり、社会の仕組みなどを伝えて欲しいと思います。「大人のすごさ」を子供たちに見せてあげましょう。
 8月25日こまつ座第百回公演「頭痛 肩こり 樋口一葉」が大好評です。主役の一葉役が「あまちゃん」で大ブレークしている小泉今日子さん、母親役の三田和代さんを始め百回記念にふさわしい超豪華なキャストです。井上ひさし先生の代表作といえるこの作品は、こまつ座旗揚げての第一回公演の書き下ろしです。先生の徹底した資料の読み込み、公演が迫り脱稿寸前の台本を破棄し、新たに書き直したという伝説的な作品です。現在フレンドリープラザで作品の特別展を開催しています。こまつ座は11月に人気の井上芳雄主演の「イーハトーボの劇列車」来年1月には平淑恵主演の「化粧」の公演が決定。ぜひ多くの皆さんにこまつ座の演劇を見ていただきたいと思います。
 7日置農演劇部の定期公演「シンデレラストーリー」を鑑賞しました。シンデレラは良く知られた物語ですが、「なぜ12時で魔法が切れるのか」をテーマに盛り込んだミュージカルで、高校生の熱演は見事でした。食育ミュージカルを始め様々な活動を通じ成長する生徒たちに大きな拍手が送られました。
 「シニア演劇教室」では二期生が学んでいます。一期生は6月全国大会に出場、高い評価をいただき、気分はスターですね。今後の活躍が楽しみです。劇団「菜の花座」も頑張ってます。
 プラザがオープンして来年は20周年。演劇、音楽、落語、映画そして図書館と色々な方が関わり町が誇る文化の殿堂として発展してきました。イベント盛りだくさん、「今が旬」のフレンドリープラザに足をお運びください。

平成25年6月15日 ダリヤと文化の咲き誇るまちをつくろう

 遅れ気味の田植えも終わり、早苗が順調に生育していますが、田畑に一雨ほしいこの頃です。梅雨入り宣言もなく、また暑い夏が来るのでしょうか。両極端な寒暖、日照りや降雨は温暖化の影響と断定はできませんが、最近の天候は本当に不順です。体調管理も含め気を付けてまいりましょう。
 今年も夏まつりを実施します。8月11日、昨年以上の盛り上がりを目指し、実行委員会も熱が入ってきました。獅子舞い、川西音頭、中学生や各種団体の出演、大槌虎舞、趣向をこらした売店、そして大花火、盛りだくさんの内容です。さらにみんなで思い出づくりができる企画を検討しています。メインとなる花火大会は、昨年と同じように花火の買い上げ方式としました。多くの皆さんにご協力いただき、それが集まると子供たちの歓声が聞こえる、夢のある物語になります。よろしくお願いします。
また、準備、当日の運営、後片付けなど多くの方の協力が不可欠です。ボランティアにご協力いただける方はまちづくり課にご連絡ください。もう一つお願いがあります。まつりは川西を売り込むチャンスです。是非お友達や知人へ「川西の夏まつりはおもしゃいよ、行ってみっぺ」とピーアールしてください。
 まつりは演じる人、それを支える人、そして見る人みんなが心を一つにして、町を盛り上げようという思いや願いが結集し、大きな感動となります。あと2カ月一生懸命準備を進めますのでご協力よろしくお願いします。

 先月横浜の神奈川近代文学館で開催されている『井上ひさし展』を見学してきました。先生の生い立ちから、「吉里吉里人」などの作品解説、未来へのメッセージなどが遅筆堂文庫も協力し集大成されました。読みごたえのある図録も完成しています。先生が亡くなられて3年、今も次々と新刊本が発行されることに驚かされます。さらに9日、先生が24歳の時芸術祭脚本奨励賞を受賞した『うかうか三十、ちょろちょろ四十』がこまつ座新作としてフレンドりープラザで公演されました。先生の創作の原点として芝居の面白さを堪能しました。お客様も十分満足され、先生の残されたものの大きさを改めて感じました。これからも先生の偉業は続くものと思いますが、その原点は川西にあることを大切に、先生の顕彰の準備を進めていきたいと思います。

平成25年5月15日 夢は大きく 根っこは深く

 飯豊山、吾妻山に雪が降り寒い日が続く連休となりました。桜の花も寒さに鮮やかさを失っているように感じます。サクランボなど果樹の開花期を迎えましたが、蜂も飛ばず着果不良が心配されます。春作業本番となりましたが、今年は寒暖の差が大きく風も強いため、農作物の管理には例年以上に気を使うことになりそうです。余裕を持った作業を進めましょう。
 県縦断駅伝での南陽東置賜チームへの熱心な応援、そして大会へのご協力ありがとうございました。目標のV2を勝ち取ることができました。一生懸命頑張った選手、スタッフの皆さんに「感動をありがとう」と拍手を送りました。特に今年は三日目米沢・上郷間(2.8km)を川西中三年船山敦司君が自分の目標を10秒上回るタイムで力走し、優勝に大きく貢献しました。駅伝は自分自身との戦いと併せ襷をつなぐ責任を持つ団体戦です。一年間地道な練習を重ね、チームワークを磨き中学生、高校生、社会人がそれぞれの役割を果たし、297.3kmを走り抜けました。船山君にはこの喜びを力に、さらなる活躍を期待しています。
 三日新成人百五十七人を迎え、成人式を挙行しました。私から「自分の夢を持つことの大切さ」を話し、長嶋茂雄さんと一緒に国民栄誉賞を受賞された松井秀喜さんの高校の恩師山下智茂先生が指導された「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」との言葉を紹介し「皆さんの運命を変えてください」と励ましました。
 新成人を代表し小林駿太さんから「今まで様々な出会いがあり、自分を成長させてくれたすべての皆さんに感謝します。将来必ずこの町へ戻ってきて、町を盛り立てていきたい」と力強い答辞をいただきました。成長を見守ってこられたご家族の皆さんにお喜びを申し上げるとともに、前途洋洋たる若人の今後の活躍を期待しています。若いっていいですね。

平成25年4月15日 希望に胸ふくらませて

 八日は強風が吹き荒れ、寒さが身にしみる中、小学校、中学校の入学式が、九日は一転春の陽気の中置賜農高の入学式が行われました。小学生百二十一人中学生百六十五人置農生百十六人の新しい生活が始まりました。それぞれ緊張と希望に満ちた出発に大きな拍手を送りました。
 春の人事異動で置賜広域病院組合新澤陽英医療監、寒河江輝文川西町消防団長、そよ風の森遠藤良春荘長がご勇退され、この四月から新たに渋間久医療監、齋藤二男消防団長、米野邦宏荘長を迎え業務が始まりました。医療、消防、特養施設は町民が安心して生活を送るために最も大切な分野であり、長年にわたりご尽力いただいた皆さんに心から感謝申し上げます。そして引き継がれた皆さんには是非これまでのご経験をもとにご指導をよろしくお願いします。
 川西町役場も三月末で十一人が退職、四月から十人の新採職員を迎えスタートしました。早速新人研修が始まり、公務員としての心構え、まちづくり、組織、事務の進め方、各地区交流センターなど施設巡り、昨年就職した二年目の職員との意見交換などを実施しました。
 私も一コマ担当し職員に期待することを話しました。私は三年前の夏の甲子園大会で沖縄勢初優勝を飾った興南高校の我喜屋勝監督の指導を紹介しました。「社会のリーダーとなる精神づくりをすれば、おのずと野球はうまくなる」「毎日の練習は嫌でも、逃げても追いかけてくる。必要なのは意識しながら慣れること、そうすると友達になれる」「朝起きてから寝るまで五感を活性化させること」「散歩でたばこの吸い殻を見て見ないふりをする人は、俺は関係ねえとカバーリングを怠り試合にならない」「感謝の気持ち、小さな事を感じられる人は大きな仕事ができる」等々野球をまちづくりや仕事と置き換えれば誰にでも通じるものです。社会人一年生にとって、緊張と勉強の日々が続くことになりますが、常に初心と向上心を忘れず励んで欲しいと思います。町民の皆さんのご指導よろしくお願いします。
 新たなスタートを切られた皆さんのご活躍をお祈りします。

平成25年3月15日 「農都交流」で地域に活力を

3・11二周年を迎えました。今もあの大地震の揺れ、大津波、原発事故の凄惨(せいさん)さがよみがえります。時間が悲しみを癒してくれると言われますが、多くの方が仮設住宅、避難生活を余儀なくされ、再建の道は険しい。昨年末訪ねた岩手県大槌町も発災当時のがれきは片付いたものの、住宅の基礎、役場や病院が大津波に襲われたまま残り、役場の時計は止まったままでした。しかし、仮設商店街や魚屋が元気に営業を始め、シンボルの蓬莱(ほうらい)島に灯台が復活、二月からトヨタ自動車のCMが放映され、木村拓哉さんや北野たけしさんらが「ひょっこりひょうたん島」のテーマソングを口ずさみ、大槌を応援しているように感じました。今月フレンドリープラザで「被災地大槌に生きるひょうたん島精神」を展示しています。
 「復興のつどい」で、福島からの避難者代表が「この二年間、山形の皆さんには大変お世話になり感謝している。復興し皆さんに恩返しができるよう頑張りたい」と発言され、感動しました。私たちにできることを継続していきましょう。
 今年も玉庭ひなめぐり(第15回)の案内をいただきました。江戸時代から大事に守られてきたお雛様を自宅に飾り、地域をあげてお客様をもてなしてくれます。毎年遠くからお出でになる方もたくさんいます。大雪で準備に苦労されたと思いますが、心のこもったもてなしに皆感激します。
 町は、地域資源を生かした交流を通じ、町を発展させたいと考えています。人間として身につけなければならない当たり前のことが、現代社会や都会では失われています。メールのやり取りが日常化し、会話が成り立たない。コメや野菜、食物がどのように作られるか知らない。ましてや山菜の採り方や食べ方、草刈りやスコップの使い方、雪道の歩き方も知らない。当然知らなくても生きていけますが、生かされていると生きることは違います。私は機械や道具がいくら進歩しても無機質な中では生きる力は育まれない、生きる力は生命と向き合うことで身に着くと確信しています。「農都交流」とは、農村と都市を結び、農村活動を通じ、人間性を育て、地域が元気になる仕組みです。ひなめぐりにはその可能性がたくさんあると感じます。皆さん、ござっとごえ。

平成25年2月15日 地域に飛び出す公務員

 先月29日、この冬の累積の降雪量が昨年度を上回り、多数の負傷者や農業施設の倒壊など雪害が発生していることから、三年連続となる川西町豪雪対策本部を設置しました。道路除雪、家屋や施設の雪害防止、高齢者や雪下ろし中の事故防止と町民生活を守るため、情報収集につとめるよう指示しました。立春も過ぎ降雪もおさまりかけていますが、まだ油断は禁物。自治会や民生委員の皆さんにはご負担をお掛けしますがよろしくお願いします。
 今月初め、町議会議長、常任委員長の皆さんと県選出国会議員と関係省庁に対し、豪雪対策、道路整備、学校等の耐震化、農業者支援など町の重要事業要望と「今後の農政」「中心市街地の活性化策」について国の担当者との研修を実施しました。年末に新政権が発足し、防災減災対応の24年度大型の補正予算をはじめ、積極的な経済対策への熱気を感じてきました。町がそれを受け入れるためには、しっかりとした計画と将来的な財政見通しが求められますが、町単独では取り組めなかった事業などに有効に活用したいと思います。
 また、総務省の過疎対策事業、農林水産省の里山を含めた総合的な農村整備事業、経産省の農都交流事業など地域の取り組みを支援するメニューも多く見られます。デフレ脱却の「三本の矢」の成長戦略に農業分野や地方が貢献するため、地域の宝を活かした雇用や産業の創出が期待されています。補正のため限られた情報、しかも本当に時間のない中対応に追われましたが、各地区からこれまでの実績や地区計画をまとめしっかりとした申請書が提出されました。今まで試行錯誤しながら頑張ってこられた地域の皆さんの取り組みに感動しています。「それぞれの課題を解決するため、みんなで話し合い、具体的に行動し、さらに様々な支援を受け入れ発展させる」このような国の支援が今後も増えるように思います。補助やハードありきではなく「こんな町にしたい」「こうすれば楽しくなる」と住民のパワーを結集することが一段と大切です。そのためにも情報収集や取りまとめなど行政のプロである町職員が今まで以上に地域に関わっていくことが求められています。
 「地域に飛び出す公務員」が益々重要です。心してまいります。

平成25年1月15日 元気、活力のあるまちづくりをめざして

 明けましておめでとうございます。年末、年始と穏やかな天候に恵まれ、皆様におかれましては、清々しい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。昨年は政権交代、円高不景気そして大震災からの復興など激動の一年でありましたが、町民の皆様にはまちづくりへご協力いただき誠にありがとうございました。本年も「元気な川西町」を創るため引き続き皆様と協働でまちづくりを進めてまいりますので、よろしくお願いします。

◆大きな節目の一年

 昨年を振り返ると、まちづくりが大きく前進した一年でした。
 4月、置賜2市2町での広域消防がスタートしました。私は各種事務事業の中で、広域で取り組めるものは積極的に推進すべきと考えています。消防は住民の生命財産を守る根幹であり、地域に密着した業務です。米沢市、南陽市、高畠町と本町がその歴史や運営の違いを乗り越え、未来を見据え大同団結できたことは、意義深いものがあります。組織が拡充し、今後は資器材の充実や職員の資質向上などが期待されます。
 4月、町内2ヵ所めの認可保育所が開所しました。8月には小児科開業と合わせ、置賜初の病児保育所が開所しました。診療所を開設した木島先生が子育ての理想を求め実現されたものです。本町の子育て支援のシンボルとして、活躍が期待されます。小松幼稚園も増改築され、子供たちの視点に立った明るい素晴らしい園舎が完成しました。
 一方、少子化が進行する中、町立の幼児施設を再編し、美郷幼稚園が開園しました。社会とともに子育てへのニーズも絶えず変化しており、町の機敏な対応が求められています。
 小松小学校改築工事が始まりました。2年間仮設校舎を使用することになりますが、百年を見据えた学校整備となります。
 懸案だった人工芝ホッケー場が完成、一層ホッケー競技の振興に努めてまいります。さらに「町民一人一スポーツ」を推進するため、他の競技にも活用していきます。
 久しぶりに開催された夏まつりは、私の一生の思い出となりました。本当にたくさんの皆さんに協力いただき、大成功でした。継続するため力を合わせてまいりましょう。
 井上ひさし生誕77フェスティバル2012が、フレンドリープラザでも連続公演されるとともに、9月には、大槌町の被災者の皆さんにも鑑賞いただきました。この公演が高い評価を受け、こまつ座が、紀伊国屋演劇賞団体賞に選ばれました。
 今年も置賜農高の活躍は、年間を通じ川西町に活気を与えてくれました。サントリー地域文化賞、町民表彰を受賞しました。
 大震災から2年目を迎えましたが、まだ復興への足取りは鈍いように感じます。町内に避難されている皆さんの支援を継続するとともに、大槌町への支援の輪も広がりました。被災者の方々は、時間の経過とともに、精神的に苦痛を強いられています。一日も早く復興が進むことを願っています。
 地震や豪雨など災害発生時における情報伝達手段としてFMラジオを使ったコミュニティー放送を検討してきましたが、12月開局することができました。災害だけでなく地域の情報を発信し、まちづくりに生かすため、ラジオから町内誰にでも情報が伝わるよう活用策を検討しています。
 他にも山村留学、婚活、小松駅前にぎわいづくりなど各地区交流センターや 各種団体の取り組み、ダリヤ園、ファーマーズ高志園など農業者の皆さんの活躍など書ききれません。町民の皆さんの大活躍に心から敬意を表します。

◆今年も素晴らしい年に

 25年は巳年、蛇は知恵や財産を豊かにする守り神です。今年が災害のない安らかで繁栄の一年となって欲しいと願っています。
 総選挙の結果、年末に安倍新政権が誕生、政権運営も大きく変わり、現在経済雇用対策として、大型の補正予算の準備が進んでいます。地方の雇用経済情勢は引き続き厳しい状況にあり、国の動向を見据え積極的に事業化してまいります。
 私自身の今年の方針を「初心に帰る」としました。昨年4月、三期目の任期がスタートしました。その中で職員の不祥事が発生しました。厳しく戒めても繰り返してしまった過ちを謙虚に受け止め、歯をくいしばり汚名返上に取り組みました。職員も同じ気持ちで頑張ってくれました。また各地区で「ふれあいトーク」を開催、貴重な意見をたくさんいただきました。昨年の出来事を風化させることなく、教訓として肝に銘じてまいります。
 私の原点は、オンリーワンの誇りある町の建設です。まちや社会は一人でできるものではありません。人と人の関係の中で新しい関係や仕組みが生まれ、まちは発展します。ですから、新しい発想や出会いがなければ、新たな仕組みは生まれません。今まで女性や若者の出番が少なかったまちづくりを活性化し、活動を支援していきたいと思います。そして女性や若者がまちづくりの役割を果たすには、男性や地域の理解が必要です。みんなが理解し支え合わなければまちづくりは発展しないのです。「初心に帰る」は、全員参加でまちづくりを進めようということです。ぜひご支援ご協力をよろしくお願いします。
 結びに皆様の益々のご多幸をお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

平成24年12月15日 記憶に残る一年です

 長期予報は寒い冬で覚悟はしていたものの一気に真冬に突入しました。各地区で開催した「ふれあいトーク」での一番多い発言は、除雪の充実でした。除雪機50台で除雪にあたります。作業員の皆さんは毎朝三時の出動に備え緊張した日々が続きますが、健康に留意し頑張ってください。町民の皆さんには、車道への雪出しをしない、見通しの悪いところの除雪など、各種雪対策事業を活用し、安全安心な冬を過ごせるようご協力をよろしくお願いします。
 今年も残りわずかとなり、一年を振り返る時期を迎えました。私の感想は激動の一年、長い一年間でした。二年連続の豪雪、4月の爆弾低気圧、8月、9月の猛暑と気候変動の大きな年でした。負傷者、屋根やハウスの破損など大きな被害が発生。米や大豆の収穫は良かったものの、他の作物は苦労の多い年となりました。12月の子牛市場、米沢牛の共進会ともに盛況で、ようやく原発の風評を払拭できた模様です。
 ロンドンオリンピックに初のオリンピック選手誕生を期待しましたが、惜しくもあと一歩でした。秋には人工芝ホッケー場が完成し、ここから夢を実現する選手の勇姿を期待します。また、高校三年生の高橋健太郎君が、バレーボールの全日本ユースチームで大活躍、2mを超える体格と高い運動能力、素直な性格に可能性を強く感じました。
 置農高がサントリー地域文化賞、東沢地区が「豊かなむらづくり」農林水産大臣賞を受賞しました。両賞とも地域との関わりの中で地道な活動を継続してきたことが高く評価されたもので、まちづくりの方向性を示しています。
 度重なる不祥事で町民の皆さんにご迷惑をお掛けしました。これを教訓に法令順守、社会規範に照らし、信頼される職員育成に努めてまいります。この厳しい環境の中、町をあげて「夏まつり」が盛大に開催され、感激しました。協働のまちづくりが目指す「町民が主役」を実現できたと思います。
 他に、広域消防発足、私立保育所や医療モール開所、私立幼稚園や小松小改築、被災者支援、こうずく地区の圃場整備など書ききれません。この総選挙も大切です。
 最後に4月の元町長横沢三男さんをはじめ町発展に貢献されたたくさんの皆さんがご逝去されました。皆さんに心から感謝申し上げるとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。

平成24年11月15日 町民の声を生かして

 ダリヤ園が無事閉園、現在天候不順の中、球根の収穫作業が最盛期です。ウイルスや病変を見落とさず、きれいに水洗いや分球をし、来年に備えます。今年の来園者は5万7千人で2番目の記録となりました。各地の観光客が伸びない中健闘しました。今年は置賜の施設やイベントとの連携を積極的に行い効果をあげたものと思います。JRは26年6月14日から9月13日までデスティネーションキャンペーンを山形県で開催することを決定。この成功に向け県、市町村、観光・交通、経済・農林など関係団体が連携し推進協議会が設立されました。最近のキャンペーンは「住んでよし、訪れてよし」の地域づくりや地域文化発信が魅力となっています。町としてはダリアのシーズンとも重なり、産業振興に向け積極的に取り組みます。来年はそのプレイベントが開催されます。私は年間を通し町の良さをPRし、誘客を図り、町を元気にしていきたいと思います。皆さんのご協力をお願いします。
 昨年から取り組んできた「ふれあいトーク」が、今月末で72箇所終了予定です。会場準備や声かけをいただいた自治会長や役員の皆さんに感謝申し上げます。現在まで延べ700人の皆さんから様々なご意見をいただきました。道路や除雪、雇用や若者定着、学区再編や二中の利活用、熊猿など鳥獣対策、空き家や高齢者への安全対策など意見要望は町報でお知らせしておりますが、町の各担当にも伝え、計画的にまちづくりに生かしてまいります。また現在進めている地域資源を生かした「地域づくり、6次産業化、交流拡大」にも建設的な意見をいただきました。関心の高い6次産業化についても300人を目標に参画者を募っていくなど具体的な目標を示し、議論させていただきました。
 私にとって有意義な時間であり、改めて「まちづくりは人づくりであり、発展するための経済と結びついたまちづくり」を考えました。今回は出席者の9割が男性であり、来年度以降さらに工夫し、幅広い意見交換の場を作っていきたいと思います。

平成24年10月15日 交流拡大による町の活性化を

 山中伸弥京大教授のノーベル賞受賞のニュースに心躍りました。原因不明の難病の解明や臓器などの再生医療に光明を見出すiPS細胞の発見は、医学の進歩に大きく貢献すると世界中から高く評価されました。教授の「早く患者を救いたい」という姿勢、あきらめない愚直な研究生活が人柄とともに紹介され、共感を呼んでいます。計り知れない苦労があったと思いますが、「夢を持つ事」の大切さを実感しました。患者さんに早く朗報が届くことを祈っています。
 ダリアの見頃を迎えました。連休中ダリヤ園で秋まつりを開催、天候にも恵まれ、大盛況でした。特に8日は、約3700人の方が入場し、大変な混雑となりました。スタッフ一同嬉しい悲鳴を上げましたが、お客さんを迎えるにあたって、課題もたくさん見つかりました。1番に駐車場の確保、2番目にダリヤ園への誘導(場所が分かりにくい)、3番目に園内ガイドの不足、そして町内全体への経済的波及など、従来から指摘されていたことが改めて露呈しました。特に交通渋滞が続き、引き返された方が多数おられたとお聞きし、申し訳なく思います。ダリヤ園は町のシンボルであり、早急に対策を立てなければなりません。
 今年度、交流人口を拡大し、町の活性化を図るため、ダリヤ園、内山沢周辺を利活用する「ふれあいの丘」整備検討委員会を設置し、真剣な議論をとりまとめ、8月その報告書をいただきました。その中でも交流人口を拡大するには「アクセス道路の整備と駐車スペース確保」が急務であると提案されています。さらにエレベーター設置など浴浴センターまどかの改修、パークゴルフ場、マウンテンバイクコース整備、置賜公園やダリヤ園の魅力アップ、内山沢遊歩道の環境整備など具体的な提案が盛り込まれています。貴重な提言を生かし、今回の課題なども踏まえ、計画的に整備を進めていきたいと思います。
 7月の町職員の不祥事のけじめとして再発防止策を役場全員で取り組んできました。9月一杯で自粛期間は終了したものの、皆さんから寄せられた意見を肝に銘じ、今後とも信頼回復に努めてまいります。秋が深まり一層夕暮れが早くなっています。例年10月、12月は交通事故が多発しています。気忙しい時期ですが、事故、事件に十分注意し、安全な町にしてまいりましょう。

平成24年9月15日 異常気象を乗り越える

暑かった夏も過ぎ、実りの秋を迎えました。今年も猛暑が続き果樹や野菜に生育不良など影響が出ています。ダリヤ園も夕方の水まきに追われました。涼しくなるこれから挽回して欲しいと期待しています。この夏は台風が接近せず、猛暑と少雨に水不足が心配されました。町内の気象データを調べてみると、昨年までの過去3年間の6月から8月の平均降水量483ミリに対し今年の降水量は285ミリと200ミリも少ない状況です。今後もう少し過去のデータを調べ、傾向を探ってみたいと思います。局地的な雨、異常高温が毎年続き熱帯化したのか、夏が長くその分秋が短く感じられます。
 農業は様々な気象に左右されますが、川西町は肥沃な土質に恵まれ、高温多湿の気候を生かし、コメどころとして発展してきました。しかし近年米の生産調整が拡大し、米以外の作物に取り組まなければならず、その為水田を畑地化する排水対策が課題となっていました。現在取り組んでいるこうずく地区の土地基盤整備事業では地下灌漑(かんがい)システムを取り入れ、威力を発揮しています。このシステムは、雨が降れば暗渠(あんきょう)排水、日照りになればその暗渠から灌漑する仕組みです。大雨が降っても晴れれば作業に入れ、今年のような日照りの時も最適な水管理によりキャベツ、加工トマト、ネギ、枝豆など作物が順調に生育しています。そして何より、若い生産者が「ファーマーズ高志園」を組織し、新たな作物生産に一生懸命取り組んでいます。先日東京で活躍するシェフが調理した川西の夏野菜を使った料理を試食しました。大変おいしい料理で、シェフからは「川西の野菜は質が高い。特にトマトにはどこにも負けない」と絶賛されました。町は6次産業化を推進しており、農産物の高い評価に生産者とともに自信を深めました。今後基盤整備が順次進みますが、さらなる生産振興に結びつけ、付加価値の高いものをめざしていきたいと思います。
 ダリアの花ことばは感謝。昨年から敬老月間にちなみ、これから見ごろを迎えるダリアの花をありがとうの言葉を添えて、おじいちゃんおばちゃんに贈ろうキャンペーンを実施しています。是非ダリアの魅力を広げてください。

平成24年8月15日 感動をありがとう

 7月に発生した職員の不祥事で町民の皆様にご迷惑おかけし申し訳ございませんでした。全国で飲酒運転による重大事故が発生しており、厳正な処分と「飲酒運転はしない、許さない」を徹底してまいります。
 真夏の日差しを浴びながら、8月5日「川西夏まつり」が開催されました。
 夕方5時、和太鼓の演奏で開幕、玉庭小5・6年生が一生懸命演奏、川中の吹奏楽部も暑さに負けず頑張りました。3団体がそれぞれ特色を出したよさこい踊り、置農演劇部が歌と踊りを力強く発表しました。伝統ある新山神社と朴沢熊野神社の黒獅子が勇壮にそして気合いを込め、舞を披露、祭りが一気に盛り上がりました。ご当地ソングの川西音頭、芸文協の舞踊会と女性団体の皆さんに華やかに踊っていただきました。この日のために集まった天神森ウィンドオーケストラ、さすがぶっつけ本番でも聞かせてくれました。
 始めて見る岩手県大槌町の虎舞に、会場は感動に包まれました。虎舞は「虎は千里行って千里帰る」という故事から、航海の安全と大漁、商売繁盛を祈願するものです。関係者の皆さんも昨年の大津波で多くの仲間や財産を失いました。代表も奥さんや家を奪われ、「悲しみのどん底から虎舞の仲間に支えられ前に進むことができた」と話し、「来年もぜひ参加したい」と言っていただききました。
 町の伝統文化のシンボル小松豊年獅子踊、持ち時間が少ない中で協力いただきありがとうございました。ステージの最後は、大震災の被災者を励ました「友達はいいもんだ」を合唱し、会場の照明が落とされ、3000発の花火が豪快に夜空に打ち上げられ、「キャー」「ワーすごい」と子供たちの歓声が上がりました。売店も大盛況、品切れ続出となりました。展示コーナー、子供広場もにぎやかで、入場者は4000人を上回ったものと思います。皆さんのたくさんの笑顔に、ここまで色々なことがありましたが「やって良かったな」との思いがこみ上げました。参加協力いただいた皆さんに心から感謝申し上げます。
 祭りの開催準備に当たり、炎天下町職員は懸命に頑張りました。合わせて各団体の皆さんに参加協力いただき、感動を共有し、町が目指す協働が実現しました。この貴重な経験がまちづくりの原動力になると確信します。「良かったよ。また来年もな」の声に勇気が湧き、さらに頑張ってまいります。

平成24年7月15日 町民が主役のまちづくり

 梅雨前線が刺激され、集中豪雨となりましたが、田んぼにとっては恵みの雨となりました。今年はサクランボ、梅、ブルーベリーなど果実の着果が不良、ナスやキュウリの生育も遅く、冷害が心配される天候でしたので、夏の陽射しも戻り、少しホッとしました。
 ハアー 黄金の穂波は波を打ち
 日本一の 米作り
 かめばうまさの 深い味
 今年や豊年 獅子おどり
 川西音頭で どんとゆけ
 8月5日、川西音頭の名調子が復活します。花火のご協力本当にありがとうございました。盛大な花火大会になります。出し物も固まり、売店等の準備も本番に向け追い込みに入りました。世代や地域を超えた交流を通じ、川西町に住むことに誇りを、子供たちに良い思い出を、そして大震災の復興を念じ、祭りの成功を期したいと思います。天気に恵まれることを信じ、準備万端整えてまいりますので、一人でも多くの方のご参加をお待ちしています。よろしくお願いします。
 今月から11月にかけ、各地区の公民館37カ所をお借りし「ふれあいトーク」を実施します。自治会長さんには声掛けや会場準備をいただきありがとうございます。様々な質疑を踏まえ、共通認識を高めていきたいと思います。ご要望もたくさんいただいていますが、担当部署で検討し、結果を町報等でお知らせしてまいります。町が進めている協働のまちづくりの要は、情報の共有です。限られた時間となりますが、話し合いがその第一歩と考えておりますので是非ご参加ください。
 広聴活動の一環として役場に設置してある「わたくしの提言箱」にもたくさんのご意見をいただいています。いただいた意見は、すべて職員に伝わるようにしています。気づいたこと、おかしいと感じたことがございましたら、役場に届けていただきたいと思います。
 昨年実施した「女性のつどい」を発展、女性の視点からまちづくりに参画する女性未来委員会が始まりました。年齢、職業、出身、家庭環境、またそれぞれが抱える悩みも多様ですが、互いの持つ価値を認め合うことを大切に、暮らしやすい町を築くために楽しく活動してほしいと願っています。女性の活躍なくして町の発展はありません。私も固い決意を持って推進してまいります。

平成24年6月15日 ハラハラ、ドキドキの夏祭り

 雪解けが遅く、心配された春作業も、好天に恵まれ、田植え後の生育は順調、今は大豆の播種作業が最盛期、豊作が期待されます。各地区で「花いっぱい運動」に取り組まれ、皆さんの思いが強く感じられます。来月は「きれいな川で住みよいふるさと運動」が実施されます。ご協力よろしくお願いします。
 7日、東京品川で、「toto助成金交付式」に出席してきました。これは、サッカーJリーグの勝敗を予想し、くじにして販売、その売り上げから体育施設の整備やスポーツの振興を図ることを目的に助成しており、今年度町のホッケー場整備に補助を受けました。交付式では目前のロンドンオリンピック代表選手も同席し、レスリング吉田沙保里選手、体操内村航平選手、水泳入江陵介選手などが、オリンピックに向け「日本の皆さんに夢と勇気そして感動を与えたい」と力強い決意を表明されました。昨年置農で講演いただいた、なでしこジャパン佐々木監督からも挨拶があり、盛んな声援が送られ、スポーツの持つ力を実感しました。選手の皆さんの健闘をお祈りします。
 川西夏まつりのポスターが出来上がりました。実行委員会、スタッフ会議がスタートし、いよいよ本番に向け、総力戦の時期となりました。
 川西町を強くアピールするため、伝統ある黒獅子舞、豊年獅子踊りをメインに、岩手県大槌町の虎舞、川西音頭や花笠踊り、よさこい踊りなどの団体発表、そして迫力ある花火を打ち上げ、まつりを盛り上げます。飲食や物産販売などの川西マルシェの開設や子どもコーナーも用意し、誰もが楽しめるものにしたいと知恵を絞っています。
 「税金で花火の打ち上げはだめだ」と実行委員会で議論になりました。厳しい経済環境の中、公金が花火に使われることは町民の皆さんに納得してもらえない、花火で良い思い出を作りたい人や賛同される企業や団体に広く花火を購入していただこうということに決まりました。これは、町の予算や企業・団体の協賛金でまつりを実施してきた過去の反省を踏まえ、町民のまつりにするため、できるだけ多くの方に協力いただき、来年以降も継続していくための結論です。ご理解ください。
 長い間途絶えていたまつりですので、裏方もゼロからのスタートで苦労の連続ですが、その苦労が報われるよう一生懸命頑張っております。皆さんのご協力をよろしくお願いします。

平成24年5月15日 感動のひとときを

 季節は山笑う春となりました。私の最も好きな季節です。好天が続き、コシアブラ、タラの芽など山菜も一気に葉が開き、あまり口にすることができませんでした。皆さんはいかがだったでしょうか。
 先月29日から三期目がスタートしました。当日は県縦断駅伝の最終日、地元南陽東置賜チームの応援が初仕事。昭和30年に第1回大会が開催されて以来、悲願の初優勝を勝ち取りました。わがチームの誇りは、唯一57回の大会すべてでタスキをつないできたことです。これまでの先輩方のご苦労に感謝しながら、新たな時代の幕開けを感じました。
 「川西夏まつり」実行委員会が発足しました。長い間続いてきた花笠パレードや奉賛獅子踊りが平成16年を最後に休止となりました。多くの町民、事業者の皆さんの協力により、盛大に開催されてきましたが、17年以降実行委員会の立ち上げや財政的な課題があり、実施できませんでした。この間多くの方から、開催要望が出され、獅子踊りの皆さんからもたくさんの方に見て欲しいとの思いをいただいてきました。町は開催に向け、20年から検討を進め、22年には町民の皆さんと川西のまつり検討委員会を開き、祭りの意義や実施のための課題を検討し、報告書をまとめていただきました。
 報告書では祭りの歴史、祭りが果たす役割、継続できなかった課題などを分析すること、祭りの核となる伝統文化を継承できるものとすること、成功させるために力を合わること、そして楽しく集うことにより郷土愛を育み人材育成につながるものとすること、経済効果や交流人口の拡大、町の活性化などなど考え合わせ、実施に当たっては「是非過去の反省と評価に学び、新たな町の伝統をつくるという発想に立たなければなりません」とまとめていただきました。これを受け、23年度、祭りの実施に向け、各地区、学校、神社関係、青年組織や各種団体の皆さんと懇談会を開催し、24年度の開催を確認してきました。
 開催日は8月5日(日)、震災への復興の願いを込め、子供から高齢者の方まで、町民みんなが参加し、楽しめるものにしていきます。我こそはと思われる方は、是非奮ってご参加ください。お祭りが来るのが楽しみだった子供のころを思い出します。子供たちに良い思い出をつくって欲しいな。

平成24年4月15日 希望に満ちた新年度

残雪が残り、4月を迎えてもまだ冬着がはなせない不順な天候が続きます。先日の爆弾低気圧が通過した際には、台風並みの強風によって、町内でも大きな被害となりました。被災された皆さんにお見舞い申し上げます。今後復旧に向けた相談を受け付けてまいります。
 さて、3月4月は卒業式、入学式、組織の見直し、人事異動と別れや出会いの季節です。季節の変わり目と重なり様々な思いが交錯します。
 3月末、東沢へき地保育所、吉島・中郡幼稚園の1所2園が閉園しました。それぞれ農繁期の託児所から始まり、地区の方から長年ご支援いただき運営されてきただけに、複雑な思いが交錯しました。私は吉島幼稚園の閉園式に出席しましたが、「別れは出会いの始まり、閉園は終わりではなく、新たな旅たちの時」との園長の挨拶に、今まで以上に充実した子育て環境にしていかなければと、改めて決意しました。そして(昨日)9日、美郷幼稚園が開園式を迎え、元気な子供たちとともに新たな歩みが始まりました。友達が倍に増え、元気もりもりの活気に満ちた幼稚園となることを期待しています。地域の皆さんには、変わらぬご支援をよろしくお願いします。また美女木げんき保育園が開園し、7月には小児科の開業、病児保育所開所が予定され、町全体で子育てを盛り立てていきたいと思います。
 昨年から取り組んでいる「地域おこし協力隊」4名の辞令を交付しました。昨年は、2名の隊員が一生懸命地域づくりに取り組んでくれました。見ず知らずの地での活動は大変な苦労だったと思いますが、受け入れる町側としても良い経験を積むことができました。今年度はその経験を生かし、5名体制で各地区の要請に応えていきたいと思います。隊員は国際経験もあり、それぞれ能力が高く、特に情報発信力に長けており、町に新たな息吹を吹き込んでくれるものと期待しています。
 新年度、新たに船出された方々に、はなむけの言葉を贈ります。
 夢なき者に理想なし
 理想なき者に計画なし
 計画なき者に実行なし
 実行なき者に成功なし
 故に、夢なき者に成功なし
    吉田松陰
 夢の実現に向け頑張ってまいりましょう。

平成24年3月15日 3・11 鎮魂の思いを新たに

 今年の豪雪も終わりを告げ、春作業の準備が始まります。融雪剤や被害施設への補助を実施しますのでご相談ください。例年にない大雪です。気を許さず事故のない作業を心掛けましょう。
 「新しい明日をみんなで創ろう大槌」、児童代表が力強く決意表明した大槌町東日本大震災慰霊祭に参列しました。一年前と同じように雪が散らつく寒空の中、会場のふれあい運動公園に大型テントが張られ、千五百人が参列し、厳粛に挙行されました。
 開式後、死亡届が受理された七七八名の犠牲者の名前が読み上げられました。高齢者の方が多数を占める中、0歳・2歳・5歳と年齢が一桁の幼児の名も呼ばれ、胸が締めつけられました。一瞬にして命や暮らしを破壊した大災害を実感させられました。そして未だ四七五名の方が行方不明のままです。
 政府主催の追悼式が会場の大型スクリーンに映され、午後二時四六分、町防災無線のサイレンに合わせ、黙とうが捧げられました。
 碇川豊町長は式辞で、「この誰もが経験したことのない未曾有の大災害に、絶望や言いようのない悔しさを感じたが、その心の癒されない情況の中で、多くの町民が話し合い、まとめた復興基本計画を、町民との協働の力で進めていきたい。そして、この大災害を風化させないため、鎮魂の森を育て語り継いでいく」と述べられました。
 小学生代表からは、「仮設教室だけどみんなで楽しく勉強しています。少しずつ町にも賑わいが戻ってきました。全国から支援をいただき人のつながりの大切さを学びました。いつの日か全国の皆さんに復興の報せを届けたい」と発表がありました。大槌町を支援した全国の関係者が来賓として参列しました。
 町中からガレキは撤去されただけで、復興には至っていません。多くの困難が目の前に広がっていますが、できる限りの支援を続けたいと思います。今回も、玉庭小学校児童会の皆さんが大槌町のためにと、おこづかいや炭の売上金を集めた義援金を届けてきました。大災害を忘れないためにも私たちにできることは、被災地の状況をしっかりと見つめ、自分たちにできることは何かを考えていくことだと思います。被災地からは、「私たちのことを忘れないでほしい」と強くつながりを求められています。

平成24年2月15日 オリンピックへの夢をのせて

 今朝(9日)南陽警察署から酒気帯び運転により消防職員を現行犯逮捕したとの一報が入りました。本当に残念で悔しい限りです。町の名誉を傷つけてしまい町民の皆さんに心からお詫び申し上げます。早急に事件全容を把握し、厳正な処分を科すとともに、職員の綱紀粛正と一日も早い信頼回復に全力を挙げてまいります。誠に申し訳ございませんでした。
 今年も豪雪となりました。1日当たりの量はさほどでもないのですが、12月以来ずっと降り続き、昨年を超える積雪となりました。山間部では何回も屋根の雪下ろし作業に追われています。除雪中の事故や農業施設の被害も拡大し、町民生活を守るため豪雪対策本部を設置しました。道路除雪、雪下ろし支援等昨年同様の対策を実施してまいります。今しばらく降雪が続きます。これ以上事故が増えないよう、除雪作業には十分注意してください。
 ところで今年は7月にロンドンオリンピックが開催されますが、今その出場権を懸け各競技の最終予選が行われています。べにばな国体以来、町が力を入れてきたホッケー競技において、町民初のオリンピック選手誕生が期待されています。玉庭出身の小野知則君です。彼は、平成15年置農を卒業、天理大を経て、現在社会人のクラブチーム名古屋フラーテルに所属、ホッケー一筋に頑張ってきました。インターハイ、インカレの活躍が認められ全日本代表サムライジャパンの中心選手として数々の国際大会で活躍してきました。北京オリンピック最終予選では涙を飲んだものの、その雪辱を期し4月岐阜県で開催される最終予選で、たった1枚の切符獲得を目指しています。小野君は小柄ながら、豊富な運動量とトップスピードが持ち味です。スポーツマンらしく性格も素直で後輩の面倒見も良く人気選手に成長しました。何としても悲願の五輪出場を果たしてほしいものです。町民の皆さんにも力強い応援をよろしくお願いします。
 ホッケー競技は人工芝コートが会場となります。町では様々検討を重ねてきましたが、国体開催から20年の今年、人工芝のホッケー場を整備します。ホッケーだけでなく、ゲートボールやグランドゴルフなど多目的な利用ができるよう整備する予定です。町民の健康増進はもとより、このホッケー場から小野選手に続く選手がたくさん育つことを期待しています。

平成24年1月15日 町民の皆さんと力を合わせて、前へ

 明けましておめでとうございます。年末からのクリスマス寒波、低温、降雪が続き除雪に追われるなど、今年も昨年に続き自然災害と向き合うことになるのかなと覚悟しています。町民の皆様におかれましては、この厳しい冬の到来ではありますが、健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。昨年中は激動の一年でありましたが、町勢発展のため温かなご支援をいただき心より感謝申し上げます。皆様の今年のご健勝をお祈り申し上げます。

【大震災を教訓として】

 昨年は日本列島が自然災害に見舞われた一年でした。豪雪と異常低温、東日本大震災と巨大津波、台風や集中豪雨、酷暑など記録に残る災害が次々と襲来しました。併せて原発事故が国民生活を破壊しました。それぞれの災害はまだ癒えることなく今年も引き続き復興へ向けた取り組みが求められています。
 福島からの避難者の皆さんから、「こんなに大きなつららを見たことがない」とびっくりされました。福島では雪が降っても屋根に雪が残ることはなく、つららはできないそうです。初めての雪国生活は大変だろうと思いますが、「放射能より良いです」の返答に胸がつまりました。川西町に避難されている50名の方をはじめ、県内には1万3000名の方が避難生活をされており、今後ともできる限りの支援を継続してまいります。
 一方、震災発生時には、多くの町民の皆さんから温かな善意をたくさん寄せていただきました。「羽越水害の時、全国の皆さんに助けてもらったから」と40年も前のことを思い出され義援金を寄せて頂いた時は目頭が熱くなりました。さらに、全国川西会議の各自治体からも市民、町民、各団体から多くのご厚情を寄せて頂きました。その一つ一つの思いやりが、被災者の皆さんへ届けられました。
 川西町では、井上ひさし先生をご縁に、町長をはじめ40名の職員が殉職するなど壊滅的被害を受けた岩手県大槌町へ支援しました。大槌町は1万5000人の人口の一割が死亡、行方不明となり、町の大半が津波と火災に破壊され見る影もない惨状でした。大槌町にとって喫緊の課題となっていた選挙執行のため、町から職員3名を派遣するなど、物心両面で支援を実施しました。大槌町は新町長の元、復興計画を樹立、新たなまちづくりをスタートさせました。今後も交流や支援を継続していきたいと考えています。
 「錆は鉄をくさらせ 悲哀は人をくさらせる」という井上先生の色紙があります。あの大惨劇を風化させず語り継ぐことは大切ですが、深い悲しみを癒す復興の足取りを速めなければ報われません。私も協力していきたいと考えています。

【実行の年に】

 第4次川西町総合計画後期基本計画がスタートしました。協働のまちづくり(地域づくり)、6次産業化推進、交流基盤確立のプロジェクトを立ち上げ、それぞれの戦略を練り上げています。この3つのプロジェクトはそれぞれ独立するものではなく、相互に連携補完し合い、相乗効果を高めることが求められます。そのため役場内に担当部署は配置していますが、役場全体のバックアップ体制を敷きながら検討を進めてきました。24年度はそれを具体的に進め、町の活性化を目指してまいります。成功のカギは町民参画です。例えば6次産業化で直売所を建設した時、そこに並ぶ農産物や商品は役場では作れません。少量でも多品目の品揃えが必要です。工芸品や特産品も開発しなければなりません。これらは何も特別なことではなく、今ある暮らしの中で十分対応できるものです。畑仕事や山菜採りの得意な人、料理、漬物作りの得意な人など、皆さんの持てる力を発揮していただきたいと思います。新たな事業に挑戦する方にも支援します。このように、町民総参加の取り組みが必要です。そして川西町が町内外から認知される、川西ブランド確立を目標にしてまいります。
 これらプロジェクトと合わせ、子育て支援、若者の活動を支援していきます。小松小学校の改築、認可保育所や病児保育所の開所、認可外保育所や保護者支援、中学生までの医療費無料化など今後とも子育て応援をしてまいります。婚活応援や若者が活動しやすい環境づくりにも力を入れてまいります。
 今後とも国、県の動向を見極めながら川西町らしい発展を目指してまいります。

【飛躍を誓って】

 今年の干支は壬辰(みずのえたつ)、昇り竜に例えられるように、世の中が好転して欲しいと願いにも力が入ります。壬は人と横線は懐妊を表すそうです。辰は春先の季節で芽生え、生気がみなぎる時だそうです。植物が繁茂し、水に恵まれ豊作が期待されます。今年はそんな良い年にしていきたいものです。ただし、辰は干支で唯一架空の生物、その事を自覚して健康に十分留意し元気に頑張ってまいりましょう。
 今年は昨年に引き続き、震災復興、原発事故収束、経済雇用対策、円高や金融財政対策、消費税やTPP交渉、沖縄基地問題など日本の将来を左右する課題が山積しています。しっかりとした議論を通じ誤りのない方針を確立していかなければなりません。ダーウィンは進化論に『強いものが生き残るのではない。賢いものが生き残るのではない。変化に対応できたものが生き残るのだ』と記しています。時代の変化に臆することなく、積極果敢に挑戦するとともに、昨年を象徴した「絆」の文字を忘れることなく、より豊かな地域づくりを発展させ誇りある川西町を建設してまいります。「明るく、楽しく、元気良く」を信条に今年もどうぞよろしくお願いします。

平成23年12月15日 大変な一年でした

 「一文字じゃ言い表せぬ年もあり」(朝日川柳)、今年は余りにも大きな出来事が多く、「あっ」という間に一年が終ろうとしています。皆さんも同じ様に感じられているのではないでしょうか。
 1月は5年ぶりの大豪雪、毎日除雪に追われました。2月には屋根からの落雪で尊い人命が奪われ、3・11の大震災。この世の無常を強く感じました。その後の原発事故も含め、この大惨事を私たちは教訓として決して忘れてはなりません。9カ月が過ぎてまだ事故の収束、復興へ向けた歩みは遅いものの確実に前進しています。犠牲者への鎮魂、家族や地域の絆、そして希望や感謝が語られ、たくさんの感動が胸に刻まれました。また町民の皆さん、全国川西会議の皆さんには心温まる善意を寄せていただき有難うございました。今後とも皆さんと力を合わせ支援を続けていきたいと思います。
 春先から雪解けが遅く、不純な天候が続き農作業も大幅に遅れました。集中豪雨、猛暑、台風と自然災害が続き、米をはじめ農作物にも打撃を与えました。震災以降の物資不足、新幹線不通、放射能の拡散など地域経済へ及ぼした影響は甚大です。7月には汚染稲藁問題が米沢牛産地を直撃し、生産者の苦悩が広がりました。秋にはTPP問題が国論を二分し、情報が十分開示されない中で参加表明が出されました。国内法より国際協定が優越することになれば、農業のみならず日本らしさが失われないか危惧します。例えば医薬品の説明書や公共工事の入札も英語表記が義務付けられ、市場開放が求められると言われています。今後もっと情報が提供され本質的な議論を深めていくことが大切です。置農の3P賞受賞、川中開校、統一選挙、なでしこジャパンの活躍、野田総理誕生など明るい話題もたくさんありましたが、脱兎のごとく過ぎていきました。
 先日井上ひさし先生の次の一文に出会いました。
『毎日、何度となく、「万事において、ひるむな」と自分に声をかけながらなんとか生きているわたし』(井上ひさしの読書眼鏡より)
 先生の内面を垣間見た感じがしました。喜びより辛かったことの方が多かったような今年ですが、先生の「ひるむな」の励ましを力に新しい年に挑戦してまいりましょう。

平成23年11月15日 研修をいかして

 立冬が過ぎ、4時半には日が沈み、子供たちの下校、買い物の時間帯にはもう外は真っ暗です。事故のないように年末に向けて気を引き締めてまいりましょう。
 趣向を凝らした芸術文化祭、各地区秋祭りが盛大に開催されました。新米の搗きたて餅がふるまわれ、収穫の喜びを分かち合いました。今年は放射能の風評や景気の低迷が米沢牛を直撃。価格が暴落する厳しい状況を打破しようとJA農政対策協議会が、米沢牛の焼き肉を提供し、安全でおいしい肉をたくさんのみなさんに食べていただきました。まだまだ厳しい情勢ですが、これからの需要期に向け価格回復を期待するとともに、消費拡大に向け応援していきたいと思います。
 先月町村会で、木材資源の活用とバイオマス、6次産業に取り組む先進地研修のため、岡山県と広島県に出張してきました。岡山県真庭市は、面積の8割が森林で、古くから「美作檜」が有名な木材の集積地として発展してきました。森林組合、製材所、市民や市が協議を重ね、平成15年まちづくりに木質資源を活用する「バイオマス宣言」を採択、18年「真庭市バイオマス利活用計画」を策定、バイオマス産業の活性化、コミュニティーの活性化、循環型社会の形成、二酸化炭素放出の抑制の視点で、木質を利用した発電、冷温ボイラーやストーブ、化学製品の開発など多面的に取り組まれていました。また山に捨てられていた残材活用による環境整備、大学と連携した人材育成などバイオマスを活用したまちづくりが観光商品として生かされていました。川西町は新エネルギービジョンの中で、利用可能な資源として雪や太陽光とともに木質の活用を検討していますので参考になりました。
 広島県世羅町は、高校駅伝で活躍する世羅高校が有名です。平成10年「世羅高原6次産業推進協議会」を設立、フルーツや花の観光農園、直売農園や産直市場、集落法人、加工グループなど6次産業をめざす生産者のネットワークを結成、直売所やレストラン、ワイナリーが併設された拠点施設「夢高原市場」の運営、研修会、イベントなど活発な活動が展開されています。世羅高校も会員となり、特産の世羅梨を使ったスポーツ飲料を開発販売していました。「元気を売りますせら夢高原、元気を買いにせら夢高原」を合言葉に63団体の農業者が連携し、「町中が農村公園」を目指して活動が展開され、年間130万人の人が訪れています。現在町では6次産業化推進計画を練っており、研修成果を実践に生かしていきたいと思います。 
 まちづくりは人材育成が鍵、さまざまな研修を準備していますので、積極的な参加を期待しています。

平成23年10月15日 多忙な秋となりました

 米の取り入れも最終盤を迎えました。春先の雪解け遅れ以来、不順な天候が続き、そして原発事故の影響よる出来秋が心配されましたが、放射能は検出されず安心して出荷できます。ただ品質は良好なものの、厳しかった残暑のせいか、つや姫やコシヒカリの収量が伸びてないとのことで気候に左右される農業の難しさを感じます。苦労を重ねた米です、感謝しながらいただきたいと思います。
 愛をテーマにした今年のダリヤ園入場者が増加しています。この連休中も連日にぎわい、九日には過去最高の三千八百人が入場、駐車場、園内どこも満杯でした。特に今年は宮城県、福島県からのお客様が増加しています。初めて来られた方々はダリアの花にびっくりされています。十日には川西産新品種の命名発表会を行いました。岐阜県の加納さんは「ひなたぼっこ」福島県の加藤さんには「マケテタマルカ」栃木県の星さんからは「フォーリンラブ」とそれぞれダリアの特徴を良くとらえた素晴らしい名前をいただきました。「マケテタマルカ」は現在大変苦労されている福島の思いが、「フォーリンラブ」には今年のテーマにぴったりです。ぜひ新品種をご覧ください。またダリヤ園名物が増えました。紅大豆ソフトが行列ができるほど大好評です。町は所得向上を目指し六次産業プロジェクトをスタートしましたが、消費者に喜ばれる、お金を出してもらえる商品開発が大事だということを身をもって知ることができました。今後一層知恵を絞ってまいります。
 九月、十月、十一月と毎週土、日曜日行事が続きます。様々な講演会も川西町を発展させるため企画されています。参加費無料の事業は、国県の支援など様々工夫しながら事業化しています。町報が月一回の発行で、情報が町民の皆さんに伝わっていないのではないかと、いつも反省しています。また、もっとたくさんお伝えしたくて折り込みチラシや回覧板などが増えています。ぜひ町報などのお知らせを良くお読みいただき、たくさんの人に行事に参加していただきたいと思います。よろしくお願いします。

平成23年9月15日 一歩前に

 残暑厳しい11日、第14回ダリヤカップマウンテンバイク大会がダリヤ園周辺を会場に開催されました。補助輪が必要な子どもの部から本格的なエキスパートの部まで川西町の秋を満喫していました。暑い中、毎週末コース整備や運営に頑張っていただいた実行委員会の皆さんお疲れ様でした。家族で参加されている選手が増え、真剣な中にも笑いの絶えない雰囲気でした。
 同日、第48回のダリヤ祭川柳大会が中央公民館で開催されました。昭和39年大光院で開催されて以来、川西町川柳倶楽部が主催し、回を重ねてきました。県大会も兼ね、力作揃いでした。両大会ともこの川西町を会場に県内外の交流の輪が広がっていることを感じます。被災地の福島県、宮城県等からも多数参加され、思い出に残る大会となりました。大会運営された皆さんの努力に心から感謝申し上げます。参加者の皆さんの満足した顔を拝見し、苦労は多いと思いますが、ぜひ来年以降も続けてほしいと思います。町民の皆さんもスポーツや文化活動に最適な時期です。上手・下手だけではなく、新たな可能性に挑戦する秋にしてみませんか。
 先月末から各自治会単位で「ふれあいトーク」を開いています。今まで各地区センター単位でまちづくり座談会を実施してきましたが、もっと身近にまちづくりの課題を話し合いたいと思い、公民館単位で開催しています。「町内の放射能の影響は」「役場の耐震は大丈夫か」「二中校舎の活用方法はどう考えているのか」「町道に危険な箇所がある、整備してほしい」等意見要望をたくさんいただいています。
 私は、まちづくりを進めるためには女子サッカーのなでしこジャパンのように、町の課題や目標を共有し、町民と役場が連携し力を合わせること、つまり町全体の総力戦と考えています。人口減少や産業振興など目の前の課題を克服し、町を発展させるためにも、同じ目線に立つ話し合いがまちづくりの第一歩だと思っています。
 どなたでも発言しやすいようにざっくばらんな雰囲気で開催されていますので、常日頃感じていらっしゃることをどしどし出していただきたいと思います。いただいたご意見要望については、これからのまちづくりに生かしてまいります。これから忙しい時期になりますが、たくさんの皆さんの参加をお待ちしています。

平成23年8月15日 素晴らしいポスターができました

 大震災で犠牲になられた皆さんの新盆を迎えました。今年は東北各地の夏祭りも「鎮魂と復興」の文字が刻み込まれています。被災者の皆さんの深い悲しみが時間とともに癒されるのを願いつつ、この大災害を風化させてはならないと強く思います。
 岩手県大槌町に派遣した三名の職員が無事任務を終了し元気に帰ってきました。泊るところも商店もない中、住民サービスの最も基礎となる戸籍事務、喫緊の課題である選挙事務を担ってきました。町長、町議員選挙、県知事、県議会選挙と重大な選挙が間近に迫り、全くゼロからの困難な任務でした。ようやく28日には選挙が実施され、新町長、議会議員が誕生し、どこに役場や学校を建設するかなど復興に向けた取り組みが本格化するものと期待されます。今後とも復興への支援を考えていきたいと思います。
 先月放射性セシウムに汚染された稲わらを餌とした牛肉からセシウムが検出され、一気に牛肉の安全が大問題になりました。町内でも宮城県から稲わらを購入した農家の放射能検査を実施、管理の徹底を図りました。そして市場を休止し、対策を協議してきました。米沢牛のブランドを守るため、放射能検査を全頭実施し、安全が確認されたものしか出荷しません。3日には市場も再開しホッとしたところですが、今後とも風評被害など見えない放射能との戦いに気を許さず対応してまいります。
 ダリヤ園が開園しました。今年のダリヤ園のポスターが好評です。愛や絆をテーマに東北芸工大の学生さんの制作です。若々しい、上品な仕上がりです。ダリアも天候不順や暑さに負けず頑張っています。先日「ボケは防げる、治せる」講演会があり大変勉強になりました。脳には運動脳、仕事・学習に対応する左脳、趣味・遊びなど感動する右脳があり、この三つの脳をコントロールする前頭葉を活性化するとボケを治すことができるとのことでした。この前頭葉を刺激するのが、きれいなものを見る、友達と楽しむ、夢中になれる趣味を持つ、毎日の散歩など右脳、運動脳を刺激する事だそうです。ダリヤ園に足を運び、きれいな花と運動をお楽しみください。

平成23年7月15日 暑さに負けず頑張ろう

 「あれはゴーヤですか」役場前のプランターに植えられた植物を尋ねられます。今年植えられたものは「朝顔」で少しでも涼しく過ごせるよう「緑のカーテン」作戦に取り組んでいます。
 梅雨明け宣言を前にして、連日暑い日が続きます。35度を超える猛暑日、そして寝苦しい熱帯夜。昨年に引き続き今年も猛暑になるのか心配されます。
 合わせて今年は、震災の影響による節電が求められています。原子力発電を始め発電施設が震災で破壊され、電力の供給不足が予想されるため、全国的に節電に取り組むこととなりました。特に夏場は、エアコンの使用がピークを迎える午後1時から3時頃にかけての最大ピークを15%削減することを目標にしています。町も県の節電対策実施要綱に基づき、町・町民・事業者それぞれの立場で工夫しながら節電に取り組んでいます。色々検討してまいりましたが、電気を上手に使うことに限ります。冷蔵庫の詰め込みすぎ、洗濯機や炊飯など消費電力の大きいものは、夜や早朝などに分散、エアコンも窓のカーテンなどを引いて使用するなど効率を上げる。少し控えて自然の涼風を取り入れるなど、節電を我慢とするのではなく、「節電は体にも財布にも良い」ものと前向きに取り組んでいきたいものです。丁度20年前位の生活が15%カットの状況と言われます。その時と大きく変わってしまったのが、パソコンと携帯電話。この利用も時間をずらして使用しましょう。一番効果的なのは、コンセントを手まめに抜くこと。一人一人の心がけが大きな成果となります。ご協力をよろしくお願いします。くれぐれも暑さを我慢するのではなく、エアコン等も上手にお使いください。
 中学校の地区総体が開催され、川西中の生徒の活躍が目立ちました。真新しいユニフォームが映え、全力プレーを見せてくれました。新生川中一期生の活躍に胸が熱くなりました。これから県大会が置賜地区を会場に開催されます。県大会にコマを進めた選手へ、町民の皆さんの熱いご声援をよろしくお願いします。
 頑張れ川中!

平成23年6月15日 震災から三カ月、私たちにできること

緑の映える季節となり、美しい田園風景に心地よい風が吹き渡り、牡丹、アヤメ、ヒメサユリと野にも山にも花々が咲き自然を満喫できる良い季節です。下小松古墳群、内山沢と楽しく散策できますのでお楽しみください。
 震災から三カ月、アッと言う間に時間は過ぎ去りましたが、先の見えない状況が続いています。特に放射能問題が収束せず、見えない恐怖に不安が広がっています。町も放射線測定器を導入し、監視していきます。県は影響を心配する声が多いことから、「放射線と健康」の講演会を催します。6月29日置賜総合文化センター、7月5日タスパークホテル、どちらも夕方6時から、山大医学部の根本建二教授(放射線腫瘍学)のお話です。誰でも聴講できます。
 さて今月3日、中郡小学校の児童の皆さんから岩手県大槌町吉里吉里小学校の皆さんへ届けてくださいと、義援金と1年生から6年生まで全員のメッセージを預かりました。中郡小学校では大震災を経験し、「自分達ができることはなんだろう」と一生懸命考え、少しでも役に立ちたいとの思いから、「アルミ缶回収や、お小遣いを出し合い義援金を集めよう」と話し合い、井上ひさし先生とのご縁がある大槌町に送ることを決めたそうです。
 井上先生は学生時代の一時期、釜石市で過ごされていますが、その時国立療養所に勤務し、隣町の大槌町を回り医療費の徴収員として働きました。大槌には人形劇ひょっこりひょうたん島にそっくりの島が港の側に浮かんでいます。また小説「吉里吉里人」の最後に出てくるのは大槌吉里吉里の人です。井上先生にとって大槌は、生まれ育った川西町と同様に大事な町でした。
 豊かな海の恵みを得、江戸時代から三陸の漁業基地として栄えてきた大槌町も大津波が情け容赦なく襲い、死者、行方不明者数が町民の一割を超える大惨事に見舞われました。私は井上先生が取り持つ縁の地として、四月にお見舞いと支援を申し出てきました。
 大槌町から支援要請があり、職員3名を2カ月間派遣することとし、6日に出発しました。困難な業務になりますが、一日も早い復興を果たすため頑張ってきてほしいと思っています。中郡小から託された温かい思いやりもしっかり届けました。

平成23年5月15日 あたりまえの事を大切に

 待ちに待った桜も一気に開花し、土砂降りの雨に花は散りましたが新緑が映える季節を迎えました。こごみ、タラの芽、こしあぶら、ウド、ワラビと山菜の美味しい季節となりました。苦み、渋みは季節の変わり目に合わせた新陳代謝に必要な栄養素、先人の知恵は素晴らしいものです。くきたちやアスパラも甘みがあって本当に美味しい。私が一番好きなウコギも食べごろです。
 豪雪で果樹は大きな被害を受けました。何回も除雪をしたものの棚の上に1メートルも雪が積もり、ぶどう棚を押しつぶしてしまいました。サクランボやラフランスも枝折れが発生しています。しかしこんな困難な中でも「津波でやられた人たちから見ればまだ恵まれてっぺ。樹は生きてんだものなんとかしんなねべ。」と元気な声に励まされて、懸命に棚起し作業が行われています。果樹は良いものを生産するために何年も労力をつぎ込まなければなりません。その手塩にかけた大事な樹が力強く復活してほしいと願っています。
 三日、成人式が挙行されました。成人者代表、煖エ泰之さんの「このたびの大震災に学び、新成人として何ができるか考え成長していきたい」との答辞に感動しました。現に災害支援の任務に就いている方もおり、立派な新成人へエールを送りました。
 五日、小松駅を舞台にこどもフェスタとひょっこりひょうたん島ラリーが開催されました。参加者は八百人、街中散策と出店で盛り上がりました。若者たちの紅大豆カレー、福島県から避難されている皆さんが手作りした「しみてん」が振る舞われ、美味しくいただきました。置農生、小松幼稚園、AKEMIさんにも協力いただきました。ひょうたん島の縁で、岩手県大槌町への義援金の呼びかけも行われました。実行委員の皆さんご苦労様でした。
 大震災を経験し、改めて日々平々凡々でも毎日があたりまえに過ぎていくことの大切さを感じます。毎日の忙しさの中に、大切なものを失っていないか見つめ直して見る事も大事だなと思います。
 今年は豪雪と春先の低温ですべてが遅れ気味です。ゆとりを持って、交通安全、農作業安全を心がけてください。

平成23年4月15日 子どもたちに救われました

 新年度を迎え、いつもの年なら春の光を浴び、希望を持って晴れ晴れとしたスタートを切る時期なのに、私の心の奥底にある深い悲しみは消えず、先の見通しが立たないのが実感です。「3・11」この日を境に、私達の生活は全く違う世界に入りました。幸い、町は地震による直接的な被害は小さかったものの、あの甚大な津波被害、原子力発電所の事故と今共に生きていることを考えると、未来への不安を感じざるを得ません。そんな小さな不安が、日本全体に蔓延しています。その典型が自粛ブームです。犠牲や被害にあわれた方々への慰霊の気持ちは忘れてはなりませんが、このつらく悲しい現実を乗り越え、新たな希望の社会を創っていくことを私達生を受けている者には託されています。そのためには、雪が消えれば田畑を耕し種をまき収穫を喜ぶ。仕事を持つものは汗水を惜しまず働く。巡り変わる自然を喜び感謝する。そんな当たり前の生活を早く取り戻すことだと思います。
 私は今ほど人の幸せとは何だろうと考えたことはありません。今起こっていることは、自然の脅威がもたらしたものですが、一方は私達が信じてきた社会の進歩や発展によってもたされたつらく悲しい現実です。私が訪ねた被災地の現場は静寂、無音の世界でした。津波によって総てが失われ、まずは道路だけでも確保しようとする行為だけでした。そして見えない放射能の心配はいまだに払拭できません。
 しかしこの厳しい状況の中で私は一筋の希望を感じています。この困難を乗り越えようと助け合いの輪が広がっていることです。多くの町民の皆さんや全国川西会議の皆さんからも温かい思いやりや励ましをたくさんいただいてきました。ボランティア活動も広がりました。人間しか持たない共感や絆が必ず復興させる力になると信じています。本当にありがとうございました。
 5日に誕生日を迎えた優宇クン、ちょっと遅れたけれど先月誕生日だった梓恩クンの誕生会が農改センターで開かれました。また卒園式や卒業式をすることができなかった子も参加し、その節目をみんなでお祝いしました。手作りのホットケーキや皆さんからいただいたミカンやお菓子が並べられ楽しい誕生会になりました。
 町で避難生活をおくる子供たちのささやかなお誕生会でしたが、私は子供たちの笑顔に救われました。どんなにつらくとも子どもたちの未来を閉ざしてはならないと固く誓いました。長期戦になりますが力を合わせ頑張りましょう。
 がんばろう東北。がんばろう日本。

平成23年3月15日 新年度に向けて

 陽ざしも伸び、ようやく春の兆しを感じます。3日は置賜農高の卒業式、16日は中学校、18日は小学校の卒業式です。児童生徒の皆さんの成長を心から喜びあいたいと思います。卒業式は旅立つ別れが胸を締めつけ目頭を熱くします。特に今年は、それぞれの中学校が閉校を控え、思い出深い感動的な卒業式になることでしょう。この感激をいつまでも忘れないでください。
 さて来月、新生川西中学校が開校します。少子化の中で17年度から様々な議論を重ね、23年度開校を目標に準備を進めてきました。中学課程の目標に沿い、生徒の学習機会を広げ、豊かな人間関係を通じ幅広い社会性を身に付け、時代を担う有為な人材育成を目指しています。
 この開校に向けて、教育山形「さんさん」プランへの取り組みが大きな課題でした。これは少人数の学級編成によりどの子にも行き届いた教育を実施するため、国の基準である一学級40人定員を33人まで減らす県の独自施策です。平成17年度から中学一年生まで実施されてきましたが、吉村県政が誕生して枠が拡大され、23年度からは小中学校全学年で取り組まれるものです。プランは67人以上児童生徒がいる場合国基準の2クラスから3クラス編成の少人数学級にするか、2クラスのままで教師を増員しきめ細かな指導をするか、現場の判断に任されてきました。町は統合と枠拡大が重なり、プランに対する国の支援策がないため、県に対し教室の増設や統合という特殊事情への配慮を強く要望してきました。しかし対応が進展しない中、現在の二中の一年生40人、二年生38人の生徒が統合によってプランの恩恵を受けられること、また玉庭中生の状況を考えればできるだけ少人数学級のメリットを活かすべきと判断し、プランの完全実施に向け特別教室の改造や教室の増設など施設整備に取り組む事にしました。ぎりぎりの判断となってしまい多くの皆さんへご心配をお掛けしたことをお詫び申し上げます。私は教育こそが国を創る礎(いしずえ)と考えています。今後とも肝に銘じ一層の教育の充実を図ってまいります。
 開校、入学式を迎えますが、生徒の皆さんの元気な声がこだまし、活気ある学校生活を送ってほしいと願っています。

平成23年2月15日 ボランティア作業に感謝

 今冬は5年ぶりの豪雪に見舞われました。1月は連日降雪が続き道路は雪の壁、住宅は3回4回と屋根の雪下ろしに追われました。最後は雪の置場もないほど降り積もり、本当に大変な冬となりました。
 町は1月18日に豪雪対策本部を設置し、道路をはじめ住民生活に直結する安全対策に全力を挙げるとともに、高齢者の皆さんの見守りや支援を行ってきました。特に民生委員や自治会役員の皆さんには大変な中、本当にありがとうございました。
 道路除雪費も1月だけで8千万円を執行しました。作業員の皆さんには毎日朝2時に起き、3時から出動、7時半完了を目標に作業していただきました。除雪後、雪が降り続いたり、雪の追っ付けようのない中で必死に頑張っていただきました。自分の家の除雪や雪下ろしもままならない中、懸命に作業にあたっていただいたオペレーターの皆さんには心から感謝を申し上げます。
 豪雪に対応するため道路除雪費6千万円をはじめ、総額約1億円の補正予算を組み今後の対策を強化したところです。また、高齢者等への除雪支援の増額や新規事業としてボランティアに取り組んでいただいた団体へ謝礼を支給する制度を盛り込みました。
 豪雪は災害と位置付け、地域の皆さんに自主的に取り組んでいただいている助け合い活動に感謝するものです。煩わしい制約を設けず、なるべく使い勝手の良いものにしたいと緊急に取り組みましたので、是非活用していただきたいと思います。
 6日の日曜日、犬川地区では第一中学校生徒を含む70名の方々が、12世帯の除雪ボランティア作業に取り組まれました。また同日中郡地区でも第二中学校生徒を含む170名の皆さんが、22世帯の除雪作業に汗を流されました。私も一緒に作業をしましたが、皆さん真剣に取り組んでいました。特に犬川地区では、重機も出動しスカッときれいに除雪され、集団の力、地域力を強く感じました。前日は大塚地区でも取り組まれ、1月末には玉庭中学校の生徒の皆さんにもボランティア作業を実施いただきました。この他にも数えたらきりの無いほどの助け合いがあったものと思います。そんな一つ一つの結びつきが生きることの原点になっているのだと思います。皆さん本当にありがとうございました。
 町では今回の豪雪を教訓に、道路除雪のあり方、小松地区を中心とした住宅密集地での雪対策、ボランティア作業等町民の皆さんとの協働による生活防衛、高齢者への支援など課題を整理し検討してまいります。併せて役場の危機管理体制の強化も図っていきます。町民の皆さんにご意見をいただく機会も作ってまいりますので、今後ともよろしくお願いします。
 立春が過ぎ天候も回復し雪もだんだん消えてきました。日ざしも伸び、春の足音が聞こえてきます。苦労したことが雪解けとともに消えて無くならないようにしっかりと検証してまいります。

平成23年1月15日 飛躍を目指して 地域再生から地域発展へ

 明けましておめでとうございます。穏やかな天候にも恵まれ皆様には清々しい新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。昨年中は町発展のためにご支援ご協力をいただき心より感謝申し上げます。
 昨年一年を表す漢字は「暑」でした。あの8月の暑さは正に酷暑、猛暑でした。昨年は暑さだけでなく、小雪暖冬、春先の異常低温、梅雨時の集中豪雨、秋の長雨と気候変動の大きな一年でした。また落雷、熊の異常出没と予期せぬ出来事に振り回されました。これら異常気象は農作物の生育不良や品質低下を招き農家経済に大きな打撃を与えました。そんな中、本格デビューした期待の新品種つや姫が最高品質を証明し、今後のブランド化への期待を膨らませました。
昨年4月、川西町発展のため多大なご貢献を賜りました井上ひさし先生がご逝去されました。資料も準備されまだ書きたいことがたくさんあると話されていたとお聞きし、先生の無念さを想うと返す返すも残念でなりません。心からご冥福をお祈りします。
 一方経済は回復傾向にあると言われ、国のエコカー減税やエコポイント制度導入により需要を掘り起こしたと思われます。また町商工会が実施したプレミアム商品券による消費拡大も成果を上げたものと思われます。しかし回復したといわれる景気もリーマンショック前までには至っておらず今後の動向も不透明で力強い歩みには程遠いものでした。このように昨年は変化の激しい一年で、私たちの記憶に残る年となりました。
 参議院選挙以降政治状況も一層混沌とし、町政運営も困難な時代が続きますが、皆さんと力を合わせ町の発展を目指してまいりますので、今年も引き続きご支援賜りますようよろしくお願いします。

<発展をめざして>

 昨年は町のビジョンを示す各種計画策定に労力を集中しました。合わせて若者の活動支援、新たな交流の展開をめざすやまがた里の暮らし大学校の開設と町発展の道筋をつける事業を展開してまいりました。
 川西町の課題は人口減少と少子高齢化です。この重い命題は全国のどの町や村でも抱える課題となっており、解決は容易ではありませんが、逃げたりあきらめたりすることなく取り組んでいきたいと思います。その中心に据えられる計画が第4次川西町総合計画で、22年度までの前期計画を検証し、この4月からの後期5カ年計画をまとめました。総合計画は町の総ての事業を網羅し町民生活を守るものとなっています。その上で町の課題である家族力や地域の助け合いの低下、町民所得の低迷、まちづくりの担い手不足を克服するため、「地域づくり活性化プロジェクト」「六次産業化推進プロジェクト」「交流基盤確立プロジェクト」を主要プロジェクトに位置付けました。
 これらプロジェクトは相互に連携し、地域力の向上、産業振興による所得の向上、多様な交流を通じた人材育成や担い手の確保を図り、人口減少を食い止めるとともに町の活力を高め発展をめざすものです。今後役場の推進体制を整備し類似事業の見直し再編を進めるとともに分かりやすく情報や資料を提供し、町・町民・事業者が互いに連携し、事業を進めてまいります。特にこの5年間は人材の育成支援に重点的に取り組み、まちづくりの仕掛け人を増やしていきたいと考えています。

<三つ自慢できることを>

 イギリスでは常に地域づくりを語るときには、pride of place (地域に誇りを)が語られると言われます。この譬え(たと)は川西町のまちづくりにも共通していると想います。この町が好きだ、この町に住み続けたいと強く思い抱く人が増えなければ町の発展は叶いません。
 九州阿蘇市での商店街活性化の報告を読みました。阿蘇山には年間千九百万人の観光客が訪れますが、10年前このほとんどの観光客は阿蘇市を通過し、商店街に地元の人も足を止めず廃(すた)れる一方だったそうです。このままでは商店街がなくなってしまうという危機感(・・・)から新たなチャレンジが始まりました。   
 「どうすれば観光客が来てくれるのか」から「どうすれば来た人が30分商店街で過ごせるのか」と発想を転換、「自慢を三つ以上言える自分になりなさい」と互いに問いかけ、身の周りにある地域資源の掘り起こしに磨きをかけてきました。今では阿蘇観光の拠点となり、さらに広域的な取り組みに発展しています。魅力的な店づくりと居心地の良い空間が加わり「買う、食べる、楽しむ、ゆっくり過ごす」と滞在時間を長くしています。リーダーは「地域を好きな人が増えれば自ずと地域は良くなり、地域を守ることになる」と伝えています。
 川西町内でも各地域資源を生かすいろいろな実践が重ねられてきました。これらをさらに積み上げ町全体の魅力や発信力を高めていかなくてはなりません。後期計画の3主要プロジェクトはそれを具体化し、「今日の暮らしを豊かにし、より良き明日を作る」ためのものです。改めて町民の皆さんと力を合わせ町の発展を目指してまいりますのでよろしくお願い申し上げます。

<今年は大正百年>

 1912年明治四五年から大正元年が誕生し百年を迎えました。今年百歳を迎えられた明治、大正生まれの八名の皆さんに町からお祝いをさせていただきました。心からお喜びを申し上げます。
 新年早々置賜農業高校が山形新聞主催の3P賞受賞の明るいニュースが報道されました。置農の活躍は枚挙に遑(いとま)がないほど数多く、そのどれもが町や地域との関わりを大事にされており町への貢献も大変優れています。学校全体が表彰されることになりこれ以上の喜びはありません。本当におめでとうございました。
 天候も穏やかに幸先の良い新年を迎えることができました。今後川西町の発展を目指し積極的な町政運営を図ってまいりたいと考えております。道路・教育施設などの社会資本の整備だけでなく、将来につながる子育て支援、交流拡大、また新たな視点での広域連携に取り組んでまいります。そしてこれらを進める上で最も大切なことは町民の皆さんとの対話です。
 このことを肝に銘じ、皆様のご多幸を祈念申し上げ新年のご挨拶とします。今年一年よろしくお願いします。

平成22年12月15日 未来へはばたけ

<未来へはばたけ>

 今年も残りわずかとなりました。天候も社会の動きも波瀾万丈の一年でした。喜怒哀楽すべてを飲み込み、上手に整理し、新しい年を迎えたいものです。今年一年、町民の皆さんのご支援に心から感謝申し上げます。
 「地球的に考え、地域的に行動を」は環境問題を考える大きな視点ですが、私は物事の捉え方、判断する基準としていつも意識しています。時代が変化しても通用するのか、世界の共通理解を得ることができるのか、と問いかけながらこの町が抱える課題を考えてきました。私自身の力量不足もあり、まだまだ不十分ですが、「地球的な視点」で町を発展させていきたいと考えています。「地球的視点」を獲得するためには、さまざまな人との出会いや交流が大切だと考えています。人との出会い、発見は、学問による知識以上に人間的成長を促します。
 NHKドラマ「坂の上の雲」は明治政府開明期、鎖国社会から西洋列強と対等な関係を築くための日本人の苦悩をリアルに映し、私たち視聴者を惹きつけています。志を抱く数多くの青年が身も心も鍛え、そして果敢に列強国に渡り苦労しながら学び、国家建設に邁進する姿は、現代にあっては新鮮にすら感じられます。そして青年たちの視野を開いた海外での経験が、日本の発展に大きな役割を果たしました。閉塞した状況を打開するには、外に打って出る勇気も必要なのではと考えさせられます。私も今年度、ニュージーランドとオーストラリアを訪問し、両国の社会保障制度等を調査・勉強し、視野を拡げてきました。
 町は来年度以降、若者の海外研修を実施したいと考えています。仲間と議論しながら自ら研修目的や行程を作り実行し、その経験を町づくりに生かして欲しいと思います。私は中学生や高校生も研修に参加できないか検討したいと思います。幕末アメリカに渡ったジョン万次郎も14歳でした。「百聞は一見にしかず」、世界を知ることは、私たち自身を知ることであり、足元の町を考えることにつながります。是非チャレンジして欲しいと思います。
 これからもできるだけ多くの皆さんとまちづくりの夢を語り合って行きたいと思います。良い年をお迎えください。

平成22年11月15日 にぎやかな秋です

<にぎやかな秋です>
 秋が深まり、一雨ごとに冬が駆足でやってきます。今年も除雪車45台で町道264キロメートルの除雪計画を立てました。ここ2年間暖冬気味でしたが「猛暑の年は雪が多い」と先輩からお聞きし、気を引き締め準備してまいります。
 猛暑が直撃したダリヤ園、「天地人」効果も過ぎ、入園者が伸び悩んでいましたが、懸命な努力で花も復活、今年も入園者5万人を突破することができました。特に2回、3回とリピーターとなって入園していただいた方が多数いらっしゃいました。切花生産も大変な苦労の連続でしたが、10月はフル出荷、東京で開催されたキャンペーンでも大好評でした。さらに、ダリアが持つ可能性を感じています。
 威風堂々とした本間喜一先生の胸像が町長室に飾られています。生前の面影をほうふつとさせる素晴らしい作品です。顔を合わすたびに励まされます。佐藤元彦愛知大学学長から町と大学の連携を一層深めたいとの申し入れをいただきました。今後、本間先生の功績を顕彰するとともに、新たなまちづくりを展開するため協議してまいります。
 11月3日、文化の日に町民表彰と芸術文化祭が開催されました。町発展のためにご貢献いただいた3名の方々、また本町の芸術文化振興のために精進を重ねておられる皆さんに心から敬意と感謝を申し上げます。反省会で「プラザの舞台に立つとみんな若返る」という言葉が印象的でした。
 現在町は、来年度以降のまちづくり計画を作っています。アドバイザーをお招きし、シンポジウム、各地区座談会、各種団体との意見交換、さらにハガキで皆さんの生の声をいただくなどご協力いただきました。本当にありがとうございました。計画作りも最終段階に入り、「地域づくり・所得向上・交流」をテーマに川西町の発展を目指してまいります。今後ともご協力よろしくお願いします。
 今月27日、フレンドリープラザの井上ひさし先生展示コーナーが開館します。先生の足跡を辿り、先生がいつも話されていた「本を生かす」をモチーフに、先生の作品を手に取って読める図書館機能を十二分に発揮した展示場としました。そして「本の樹」に象徴されるみんなで創り上げる、情報や人が行き交う場として発展させていきたいと思います。ぜひご来館ください。私も先生の作品をもう一度読み返し、本の樹に並べて貰おうと思っています。改めて読み直してみると、また新しい発見があって楽しいものです。

平成22年10月15日 米価の下落に負けない

<米価の下落に負けない>
 山形県産米期待の星「つや姫」の販売がスタートしました。コシヒカリを超えるおいしいコメの使命を受け、県の総力を挙げ十数年にわたって地道な品種育成を重ね、高品質・良食味を兼ね備えた素晴らしいコメが誕生しました。私も新米をいただきましたが、ごはん一粒一粒がつやつやと輝き、香り豊かにしっかりとした歯ごたえを感じました、噛みしめるほどにおいしさが引き出されます。農業振興の起爆剤になって欲しいものです。
 さて、米価下落が農家を直撃しました。はえぬき9000円、コシヒカリ1万500円の概算金が示され、昨年比3300円から2500円の値下げで、予想外の米価です。春先からの異常気象、連日の猛暑を乗り越えてきた生産者にとって一番の喜びの時に、冷水を掛けられた気分で怒りがふつふつと湧き上がります。このような状況を踏まえ、議会、農業委員会、生産者団体から要請書をいただきましたが、私自身できる限りの行動を起こしていきたいと思います。
 20年前の米価の半分以下になった原因を考えてみました。一番大きな原因はこの20年間でコメの消費量が大幅に減少したこと。 
 21年産米の在庫が今月末35万トンを抱え、これに本年産米が作況101、過剰作付4万ヘクタールによって、来年同期の在庫が80万トンに拡大するだろうと見込まれ、大幅なコメ余り現象が発生したこと。政府は今年から戸別所得補償政策を導入し農家へ10アール当たり1万5000円を支援し生産調整の実効性を上げるとしたものの、過剰作付は解決しなかったことなどが挙げられます。まじめに転作に取り組み米価の安定と戸別補償による経営の安定を期待していた農家にとって本当に悔しい状況です。大幅な米価下落に対し県、JA等が連携し緊急融資など支援策が示されましたが当面の措置といえます。
 私は過剰米の棚上げ備蓄を政府が実施し、コメの需給バランスを取ることが最も有効な措置と考えますが、これを行えば米価が上昇し転作へ協力しない人も恩恵を得ることになります。抜本的な解決を図るには、戸別補償の額を大幅に増額し、生産調整をした方が得だということをはっきり示すことだと思います。中途半端な形でスタートしたためこのような結果を招いた責任と考えます。また生産調整は来年さらに拡大するかもしれません。三割を超えて作付制限しなければならない状況は変わりませんので、農家経営を守るためにも園芸、畜産をはじめとした複合化をより一層進めていかなければなりません。今年の猛暑は果樹も花卉も大打撃を受けましたが、この試練を乗り越え産地化を図っていかなければ所得の向上は見込めません。今後の展望を拓くためにも、水田の畑地化、園芸施設の導入など支援策を強化してまいります。農家にとって最悪の年を迎えましたが、この苦境を乗り越えるために頑張りましょう。

平成22年9月15日 先人の功績をまちづくりへ

<先人の功績をまちづくりへ>
 「暑い暑い」夏でした。救急車で搬送される方も出るなど、記録的な暑さとなりました。この暑さがダリアを直撃。特に雨が降らず、夜温が高いなど過酷な条件が重なり、さらに強い日差しが花を日焼けさせるなど、今まで経験したことがない状況が続きました。全国的にも、ダリア栽培は苦戦しています。
 ようやく秋風が吹き渡り、朝晩涼しくなり、ダリアも回復し、花もきれいになってきました。苦労を重ね頑張ってきたダリヤ園をぜひご覧ください。
 さて先月15日、井上ひさし先生追悼公演とトークショーがありました。当日は吉村知事も鑑賞し、県民栄誉賞が贈られました。小中高生もたくさん鑑賞してくれ、先生に喜んでいただけたのかなと思っています。
 奥さんのユリさんといろいろな話をし、改めて先生の遺志をしっかり引き継ぎ、寄贈いただいた蔵書をまちづくりに活かすことを約束しました。ユリさんからは、鎌倉の自宅にまだたくさんの本があり、手元に残しておきたいものを除き、総て町へ寄贈したいとの思いを伝えていただき、感激しました。今後とも責任を持って守っていきたいと思います。
 28日には、玉庭出身で愛知大学を創設された本間喜一先生を讃える、大学主催の展示会に出席しました。大学から先生の胸像と先生の足跡をまとめた本を町へ寄贈いただきました。先生は戦前、中国上海で東亜同文書院大学学長を務め、終戦直後の混乱した中、いち早く愛知大学を創設された偉人です。戦後初代の最高裁判所事務総長も務められました。「知を愛する」をモットーに創立された愛知大学は、国内有数の法科系大学として歩んできましたが、先生はその先頭に立って指導されました。先生の愛情あふれる指導に感動しました。
 さらにイザベラ・バードの旅行記を「日本奥地紀行」として翻訳された上小松出身の高梨健吉先生のご功績やふるさとへの温かい思いも大切にしていかなければなりません。先生からはバードの書いた原書をはじめ、関連する蔵書を寄贈いただいています。
 また戦後の復興期、特に青年団運動に大きな影響を与えた寒河江善秋さんや、米づくりに心血を注いだ篤農家である片倉権次郎さん、寒河江欣一さん、大木善吉さん、他にも活躍された方がたくさんおられますが、まちづくりの中に先人・偉人の方々のご功績をしっかり位置づけ、川西町の発展に結び付けていきたいと思います。是非皆さんからの情報の提供をお待ちしています。

平成22年8月15日 ダリヤかダリアか

<ダリヤかダリアか>
 梅雨明け以降、猛暑・酷暑が続きます。今年は暖冬、春先からの低温、長雨集中豪雨、そして連日の猛暑と極端な天候に体の準備が追い付かず、疲れが増しています。健康管理に十分注意し、乗り切ってまいりましょう。
 さて8月1日、川西ダリヤ園が開園50周年を迎えました。県を始め、ダリアを通じ友好関係を築いてきた町田市や秋田市など多数の関係者の皆さんの出席をいただき、盛大な開園式となりました。恒例となったおきたまシンフォニック・サウンドクラブの演奏、小松幼稚園児による和太鼓演奏に加え、町芸術文化協会の舞踊団体が一堂に会し、川西音頭を華やかに踊っていただきました。また特別ゲストとして、玉庭で合宿した川崎市の芸術村あすなろの子ども達と川西町子ども演劇教室の皆さんの合唱と語り、置農演劇部のダンスが披露されました。出演者の皆さんに心から感謝申し上げます。
 ダリアの開花については、若干遅れ気味ですが、暑さに負けず元気に咲いています。今年は50周年を記念し、毎週末イベントが続きます。また案内看板を設置し、ダリアに関する情報をこまめに提供しています。二度、三度と足を運んでいただき、ダリヤ園を応援してください。
 川西ダリヤ園は、長年のダリア栽培愛好者の皆さんの運動によって、昭和35年9月21日に誕生しました。当時の町報を見ると、「町民待望の」「町民の熱意によって」と町民の皆さんの熱気が伝わってきます。
 日本初の観光ダリア園のオープン以来、先人の皆さんの努力によって今日では、「ダリアの町川西」と言われるまで発展してきました。
 私は今後の展開を考えた時、ダリヤ園の名称をダリア園へ変更していく必要があると思います。現在町はダリヤ園と花としてのダリアを使い分けています。インターネットでダリヤを検索すると、すべてダリアの項目に変わります。唯一川西ダリヤ園のみがダリヤの名称を使用している状況です。ダリアは長年親しまれ、地域特性が表れている良い面もありますが、英語表記は「Dahlia」、生花生産はダリアで出荷しており、50年の節目を迎えた今、名実共に日本一に進化させていく意味でも、ダリアに統一したほうが良いのではないかと考えます。平成11年の新ダリヤ園開園の時にも大きな論争となりましたが、改めて将来を見据えて問題提起したいと思います。名称変更するには、条例改正や予算など議会や町民の皆さんのご理解が必要です。世界に発信するためにもダリアに統一すべきと考えますが、皆さんいかがでしょうか。

平成22年7月15日 激動する時代の中で

<激動する時代の中で>
 7月11日、第22回参議院議員選挙が実施されました。昨年9月に政権交代が実現し、民主党中心の与党にとって初めて国民の審判を仰ぐ選挙となりました。この間「政治主導」「事業仕分け」と政治を国民に身近な話題として情報を提供し、関心を集めてきました。
 一方で米軍基地問題、政治とカネの問題、さらに消費税引き上げに端を発した負担と給付のあり方と、この国の未来やカタチを問う大事な選挙でした。
 結果は、与党に厳しく、衆参の多数が異なるネジレ現象となりました。この状況を受け、私は国会の論戦が活発になることを期待します。テレビで事業仕分けの様子を見ていて、強権的だなと感じました。大きな改革をするためには強い決意が必要です。しかし一方では、全体を見据え、弱者への思いやりや優しさもなくてはなりません。テレビに映しだされたのは、ほんの一部に過ぎませんが、だからこそ事実を正確に判断するためにも、丁寧な議論が大切だと感じてきました。昨秋私達市町村の陳情・要望活動はすべてストップしてしまいました。今後新たな枠組みで論戦が活発化するとは思いますが、ぜひ地方や様々な立場の声に耳を傾けて欲しいと願っています。もう一つ、この4年間で5人もの首相が交替しました。世界的に混乱する時代だからこそ、国力を高めるために政局の安定化を望みます。
 7月は社会を明るくする強化月間です。今年で60回目を迎えました。犯罪を防ぐことは最も重要ですが、犯罪や非行に走った人たちの立ち直りを支える地域社会を作っていくことも大切です。保護司や更生保護女性会の皆さんの献身的な活動に感謝申し上げます。6日には皆さんと一中生、置農生も合流して、街頭啓発活動を実施しました。今後とも犯罪の無い明るいまちづくりにご協力ください。
 7日、米沢地区人権擁護委員連絡協議会主催の「人権七夕」作成を小松幼稚園の園児の皆さんと行いました。子どもたちにとって「人権」という言葉は難しいので、人権をいのちと置き換え、「いのちを大切にすることだよ」と話しました。一人ひとりすべてがかけがえのないいのち、大切に守り育てていかなければなりません。そして年1回の七夕の季節だけでなく、日々の生活の中で、人権を守るための行動を自覚して参りましょう。

平成22年6月15日 「知の巨人」井上ひさし先生

<「知の巨人」井上ひさし先生>
「自分の作品をお読みいただくこと、劇場に足をお運びいただくことができますのなら幸せです。」と言葉を残し、井上ひさし先生が旅立たれて早2か月が過ぎました。
 今もって先生のご逝去を惜しむ声、ご功績に対する賛辞が寄せられております。フレンドリープラザで記帳された方も千人を超えましたが、その8割は町外の方々です。プラザ、遅筆堂文庫を遠くから訪ねて来られる方も絶えません。先生の生家や縁のある所への問い合わせもたくさんあり、先生の生誕地として「町もしっかりしなさい。」とのご意見も多数寄せられております。改めて先生の偉大さを痛感しています。
 これらを踏まえ町議会のご理解をいただきながら、先生の追悼事業を計画しています。
 フレンドリープラザ内に先生のご功績を紹介する展示コーナーを整備します。先生の経歴、作品、数々の受賞歴など足跡を展示するとともに、これまでのこまつ座のポスターを掲示します。目玉は「本の樹」。先生が執筆された本を全国からそれぞれの思いを込めたメッセージとともに送っていただき、あの円柱の柱に本棚を設置し納めていきます。本を通じて川西町と井上ひさしファンがつながっていければと思います。11月オープンを目指します。
 また常々先生が話されていた「子供たちに良いものを見せてほしい」とのご遺志に沿い、小中学生の皆さんに、こまつ座「父と暮せば」観劇を招待したいと考えています。公演終了後、出演者の方から先生との思い出を語っていただくトークショーもお願いしています。8月15日の予定です。このほか、講演会の開催、遅筆堂文庫のパンフレット作製など計画しています。突然のご逝去でしたので当面の手立てとして実施し、今後先生の思いをまちづくりに生かすため、ご遺族の皆さんと十分話し合いながら、来年度以降構想をしっかり検討してまいります。
 なお、今月号の町報から先生と親交のあった方々にご登場いただき、先生との思い出を語っていただきます。どんなことでも結構です。是非たくさんの方に参加していただきたいと思います。ご連絡をお持ちしています。

平成22年5月15日 コツコツとみんなのために

<コツコツとみんなのために>
 ようやくよい季節となりました。遅れていた農作業も急ピッチ、安全運転を心掛けてください。今年は凶作の予想も、不順な天候に負けない栽培管理が求められます。また政権交代により農政も大転換。戸惑うことばかりですが、”農は国の基”は不変、誇りを持って頑張りましょう。
 初めて玉庭立岩の石割桜を見せていただきました。立岩の雄姿をバックに、オオヤマザクラのピンクが映え見事でした。管理している伊藤健一さん(上和合)は、昭和42年の羽越水害で田畑や農道が押し流されて以来、コツコツと復旧整備を続けてこられました。今後は散策路、山野草園の整備を図りながら立岩高原ロードの魅力を高めたいと意欲的に話されています。伊藤さんの地道な取り組みに敬意を申し上げるとともに、立岩の魅力を発信したいと思います。
 先月自治会長会議を開催、今年度の事業予算の説明、自治会長業務のお願い、質疑を行いました。建設的なご意見をいただきありがとうございました。
 自治会長さんから、各種会費の徴収について事業内容や会計報告を添えること、さらに募金については強制されるものではないとの発言がありました。
 私は、各団体の活動が町民に伝わるよう努力する。さらに募金はあくまで自主的なものであり、その多くの使途は町や町民のために還元されていると答えました。しかし、募金については町全体の目標が設定され、それが各事業の活動費に算入されているため制度化されているように見えます。
 住民の助け合いによって始められた募金活動が形骸化することのないよう検討してまいります。高齢世帯の負担軽減、空き家対策、未加入世帯対策など、現代的課題が山積みしており、自治会長さんには過重なご負担をお掛けしますが、今後ともよろしくお願いします。
 紅大豆が宇宙に飛び立ちます。もちろん川西産。地球を回る宇宙ステーションの中で科学実験され、秋にはまた町に帰ってきます。今回の実験を通じて子どもたちに宇宙や科学に興味を持ってもらい、さらに自給率の低い国産大豆への関心を高めることが目的です。たった20粒ですが、紅大豆が宇宙でどんな旅をしてくるのか今から楽しみです。紅大豆が新たな可能性を切り拓いてほしいと願っています。

平成22年4月15日 井上ひさし先生を悼む

<井上ひさし先生を悼む>
 11日早朝、記者の「井上ひさしさんが亡くなられたようなのですが、町長には連絡ありませんか」との問い合わせに「えっ」と絶句しました。3月号の町報でお知らせしたように、また元気な姿を見せていただけるものと確信していましたので、突然の訃報はまったく予想もできませんでした。「置賜は地球の中心」といつも地方や農業で暮らす私たちを、強くそして思いやりを持って励まされてきました。さらに、遅筆堂文庫を核とするフレンドリープラザが、国内でも有数の文化施設として発展してきたのも先生のご功績のたまものです。私は今後とも先生のご意思をまちづくりに生かしてまいります。先生に心から感謝申し上げるとともにご冥福をお祈り申し上げます。

<初心に帰って>
 辞令交付式、入学式を終え、新年度がスタートしました。小学校へ124名、中学校へ135名が入学。それぞれ初々しさと希望に満ちた入学式でした。特に3校の中学校は今年が最後の入学式となり、感慨深いものがありました。新しい旅立ちに戸惑うことも多いと思いますが、自分の可能性を信じて頑張ってほしいと思います。 
 一方、人事異動の時期でもあります。役場も3分の1が異動しましたので、早く町民の皆さんに仕事と顔を覚えていただきたいと思います。私は「異動を通じて組織の活性化と職員個々が自らの能力開発に努め、役場の総合力を高めたい」と訓示しました。新しい環境に悩むことは新人もベテランも同じです。それを乗り越えるすべは経験者の方が長けています。しかし、今は変化の大きい時代です。常に「初心に帰る」姿勢を持ち続け、職務に精励してほしいと指導しています。

<第二次集中改革プランを作りました>
 集中改革プランとは、町の行政・財政運営の5年間の改善計画で、平成17年度総務省が義務化、数値目標を定め、ホームページ、町報等で公表することとしています。21年度が最終年度でしたが、私が町長に就任した当時、「三位一体改革」(国の地方交付税の大幅な削減、補助金の一般財源化と併せて、国から地方への財源移譲)が進められました。自主財源が乏しく、交付税への依存度の高い本町にとっては打撃が大きく、すべての事業を「0ベース」で見直し、5年間で10億円の歳出削減や収入増を目標にプランを作成しました。その結果、5年間で16億円の実績効果を上げることができました。町民、各団体、そして役場全体が懸命に取り組んだ成果であり、ようやく危機的状況からは脱出できたものと考えます。皆さんのご協力に感謝申し上げます。
 計画期間が終了し、国から新たな指導はありませんが、町独自の行政改革計画として、第2次集中改革プラン(平成22年度〜26年度)を策定しました。
 プランでは、引き続き改革に取り組み、一層の財政健全化を目指すとともに、「行政サービスの質的向上」を図るため、施設の利活用、職員研修の充実、協働のまちづくりを推進してまいります。町民の皆さんに町政運営を評価いただく、町政「通信簿」をつけていただこうと考えています。

<小松小学校の耐震結果が出ました>
 阪神淡路や中越の大震災を経験し、地震列島で暮らす私たちの安全を守るため、国は公共施設の耐震化を求めています。特に昭和56年の建築基準法改正以前に建築された建物については、耐震診断を実施し、その結果を受け速やかに対応しなければなりません。
 本町の小中学校で該当する小松小学校は、昭和43年から45年に完成し、平成5・6年に大規模改修は実施されたものの、建物本体の耐震性までは補強されていません。
 今回耐震診断を実施した結果、文部科学省が震度6強の地震に耐える性能を示す、0.7以上の耐震指標に対し、0.13から0.39の数値結果が示されました。この結果を受け、安全対策に万全を期すとともに、できるだけ早く整備するよう町と教育委員会で検討を開始しました。築40年が経過していること、また今後の小学校の学区の在り方なども検討要素に含め、単なる耐震補強の検討だけでなく、全面的な改築も含め将来の町の教育環境整備の観点で検討しています。できるだけ早く計画をしてまいりますので、ご理解をお願いします。

平成22年3月15日 井上先生はすごい

3月は卒業シーズン、寂しさはあるものの、新たな旅立ちであり、卒業生の皆さんには夢を持って挑戦してほしいと思います。このたび置賜農高にいきいき顕彰を贈呈しましたが、今までの活躍にふさわしい心に残る卒業式でした。彼らの今後の活躍を期待しエールを贈りました。
 先月、帝国ホテルで開催された第17回読売演劇大賞贈賞式に出席してきました。この演劇大賞は舞台芸術への活力を願い、一年間国内で上演されたすべての演劇から、作品、男優、女優、演出家、スタッフの5部門と新人を対象とした杉村春子賞の中から選考されます。今回の受賞者は、大賞・作品賞に「ヘンリー六世」(新国立劇場)、最優秀男優賞市村正親さん、最優秀女優賞鳳蘭さん、最優秀演出家賞鵜山仁さん、最優秀スタッフ賞小曽根真さん、杉村春子賞浦井健治さんでした。それぞれ優秀賞も表彰され、会場はテレビや映画で活躍される俳優さんが会場にあふれ、華やかな贈賞式でした。受賞者のあいさつがそれぞれ個性がよく表れ大変楽しいものでした。ミーハーの私にとっては芸能界の空気に触れただけでも大満足でした。
 さて今回、長年にわたり演劇界に多大な貢献、もしくは優れた企画をしてきた個人、団体に贈られる芸術栄誉賞が井上ひさし先生に贈られました。井上先生のご功績は、この半世紀にわたり奇想天外な発想、観客を取り込む笑いや音楽の導入など今日の演劇界では当たり前のように思われている手法を切り開いてきたことです。私は昨年上演された「ムサシ」「組曲虐殺」の新作を始め、それぞれの作品が社会の矛盾や問題をえぐり出し、社会へメッセージを届けていることが素晴らしいと思います。また今回スタッフ賞を受賞した小曽根さんは「組曲虐殺」の作品で、演出家賞の鵜山さんはこまつ座の演出でも活躍されており、優秀賞の中にも井上先生と関係する方が多数おられ、井上先生の影響力を改めて実感しました。
 先生は昨秋以来体調をくずされ、現在体力の回復に向け療養されているとお伺いしました。奥様ユリさんのお話ですと7月に新作を発表したいと準備に入られたとのことで、一日も早い回復を願うとともに新作の発表が今から楽しみです。
 名誉町民である井上ひさし先生のご活躍を皆さんと一緒に願ってまいります。

平成22年2月15日 行政も!住民も!

先月、高崎経済大学櫻井常矢准教授を招いて、「住民と行政の協働による地域づくり」をテーマに研修会を開催しました。櫻井さんは、各地の市町村の政策アドバイザーを担うとともに、新たな住民主体となる地域づくりを進めるための指導・研究に取り組まれています。山形県のアドバイザーも務めています。町が進める地域づくりの課題を整理していただきました。
 「川西町の協働のまちづくり課の名称はおかしい。協働はまちづくりの手段で、協働のまちづくりは存在しません。あえて言うなら協働によるまちづくりでしょう。」
 冒頭からご指摘いただきました。
 今、日本は人口減少、高齢社会に直面し、川西町など過疎化が進む地方は、本来は家庭や地域で解決してきた課題が社会問題として表面化してきました。例えば、除雪や交通問題、空き家対策、災害時の安全確保など。一方、役場も職員の減少や予算の削減などで、「かゆい所に手が届くような」経営には限界があります。
 この今日的な課題に対応するため、「行政も変わる・住民も変わる」必要があります。この役場も住民もという視点が大切です。一方通行ではありません。協働は、住民力と行政力の合体です。その相互の力を高めることが重要です。そして地域づくりは各々の役割を果たしながら、私たちの「暮らし」を守ることです。
 協働の地域づくりを進めるためには、「何のために」「将来どんな地域にしたいのか」という(1)目的をはっきりさせること。従来の様々な組織を見直し(2)横のつながりをつくること。みんなが納得できる(3)話し合いの文化を根付かせることが大事です。
 「物事を決定する会議はたくさんあるけれど、いろいろな思いを出し合う話し合いは少ない。結論は出なくても、みんなが分かり合える話し合いを作っていくべきです。」
 迫力ある櫻井さんの指導によって、私の頭の中もかなり整理されました。
 私はモデル先進地をまねるのではなく、試行錯誤を繰り返しながら、時間がかかっても誇りを持って暮らせる川西町らしさを発揮したまちづくりを目指しています。当然そのために役場の役割・意識も変わっていかなければなりません。もう一度、「行政も住民も」を意識しながら皆さんとの対話を大切に、まちづくりを進化させてまいります。

平成22年1月15日 新年のごあいさつ 確かな未来のために

新年明けましておめでとうございます。皆様には清々しい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
 昨年は引き続き厳しい経済・雇用情勢でありましたが、町は公共事業や緊急雇用対策など国県と連動し積極的な事業展開を図りました。町民の皆さんや事業者の皆さんのご協力に心から感謝申し上げます。年が明けてもまだ先行き不透明で厳しい環境が続いていますが、今年も町民の暮らしを守るため全力を尽くしてまいりますので、変わらぬご協力よろしくお願い申し上げます。

百歳万歳!町の宝物
 「あなたは幾変転した、明治、大正、昭和、平成の四代を力強く生き抜かれ、社会に貢献され、本年めでたく百歳を迎えられました。心からお祝いを申し上げます。」 
 年明け早々、百歳(明治44年生)を迎えられた皆さんにお祝いをお届けしました。今年は過去最多の10名の皆さんにお届けでき、本当にうれしく思いました。温かいご家族と元気に暮らされている皆さんとお会いでき、私自身が勇気や元気をたくさんいただくことができました。川西町は今年町誕生55周年を迎えましたが、この誇りある町建設に尽力された多くの先人の方々に改めて感謝申し上げます。私は、百歳を迎えられた皆さんの若い頃の話を伺い、現在の社会とは次元の違う「生きること」の厳しさを感じました。まだ米坂線も電気もない時代を生き抜かれた皆さんの穏やかな眼差しに、いつの時代も生きることは苦労の連続であり、逃げずに前へ進む勇気が必要なのだと教えられました。「一人の古老は一つの図書館と同じだ」とアフリカには言い伝えがあるそうです。私たちは、この混迷する時代だからこそ未来を見据えるために、足元にある先人の知恵や歴史を見つめ直す必要があります。

2009年は「変革」の年
 昨年は歴史に刻まれる年となりました。国民は変化を求め国政も県政も「政権交代」が実現し新たな時代が始まりました。私は戦後一貫して求めてきた経済成長路線の転換点を迎えたと考えます。言い換えればアメリカ型の大量生産・大量消費に象徴されるモノの豊かさを求める時代から、命の大切さや地球環境を守る時代を迎えたと思います。そして、今までは効率性や経済性で切り捨てられてきた地方は、新たな視点で輝きを増す時代になるのではないかと考えます。
 本町においても昨年は大きな一年でした。特に4月、地域づくりの拠点として各地区交流センターが始動しました。センターは人と人のつながりを基軸に、産業、福祉、子育て、教育、安全安心など地域の暮らしをまもる拠点をめざしています。発足にあたり多くの皆さんにご協力をいただきました。町民が主役の誇りある郷土建設に、今後とも協働の力で取り組んでまいります。また町内の情報格差を解消するため、高度情報基盤を整備しました。今後はこの基盤を生かした町情報の発信と人材育成に力を入れてまいります。産業面では、地域資源を活用した産業振興を推進しました。川西の顔となる米、米沢牛、ダリヤ、紅大豆など魅力はたくさんあります。この魅力を磨くとともに販売を強化するため、情報発信力を高める必要があります。若い人たちの活躍も目を見張りました。置賜農高には明るい話題をたくさん提供していただきましたし、「置農ブランド」も確立されてきました。この他書き切れませんが多くの皆さんがまちづくりに参加いただき、「川西らしさ」が町内外に発信されました。

10年先のために
 今年は川西町にとって重要な年です。町誕生55周年の節目を迎えるとともに将来の川西町のあるべき姿を描くビジョンを策定します。人口減少、高齢化など様々な課題を抱えながら10年先のために各種計画づくりに取り組んでいきます。    平成18年にスタートした第4次川西町総合計画の5か年の前期計画が今年終了しますので、その点検評価を加えながら23年度からの後期基本計画を今年取りまとめてまいります。併せて環境基本計画と男女共同参画基本計画も策定します。これらは町の進路を示す総合発展計画ですので川西町の未来を見据え、社会変化に対応するとともに町民の願いが実現できるよう検討していきます。そして一番重要なのは町民の皆さんの考えや意見をどう汲み上げ反映させていくかです。町民すべての英知を結集するため今年は座談会や組織との各種会議を開催し、より多くの皆さんの参画の機会を設定してまいりますのでご協力よろしくお願いいたします。
 さらに町の10年間の土地利用を示す川西町国土利用計画や都市計画、川西町農業振興計画の策定にも着手してまいります。
 町の人口が昨年1,8000人を割りました。高齢化も一層進展しています。グローバル化、情報化、技術革新と国内外ともに変化が激しく、先の読めない現代社会の中で、最後に求められるのは、人と人との信頼、安全な暮らし、そして次世代を育てることです。それを持続するために豊かな生活を実現する産業の振興に全力を尽くします。今後とも経済(産業振興)、交流、環境、健康、教育(子育て)の5つのKをキーワードに、安心して住み続けられるまちづくりを進めてまいります。

種を播く人、木を植える人
 私は孫の代のため木を植え手入れをする人の話を聞き感動しました。目まぐるしい現代社会の中で私たちは、目の前の結果ばかりを追い求め10年先、100 年先の未来へ思いを馳せてこなかったのではないでしょうか。日々の生活に追われる者にとって夢物語のような話ですが、しかしこんな時代だからこそ一人ひとりの夢を語り合うことが大切です。
 土地のある人は一本でも実のなる木を植えてみませんか。5年後10年後の価値を生み出すために。事業者や企業の皆さん、厳しい環境ですが新製品を開発するために優秀な人材を育ててください。将来必ず社会的価値を高める人材として力を発揮してもらえるでしょう 。
 今年は庚寅、何かを始めれば長続きのする年です。町民の皆さん一人ひとりの新たな挑戦をご期待申し上げ新年のあいさつとします。今年一年元気に頑張りましょう。

平成21年12月15日 平成維新が歴史に刻まれました

今年も残りわずかとなりました。初雪は早かったものの、過ごしやすい冬入りとなりました。冬至を迎えれば冬半ば、いつ雪が降っても大丈夫で、除雪体制は準備OKです。
 新型インフルエンザワクチンの小学校低学年の集団接種を行いました。10月・11月と拡大したインフルエンザも少し落ち着いてきました。手洗いやうがいの予防や無理をしないことが一番、体調がすぐれないときは、早めに医療機関を受診しましょう。ほかのワクチン接種も前倒しして進めていきます。
 さて今年の世相を表す流行語大賞が「政権交代」に決まりました。鳩山首相の祖父鳩山一郎氏らが昭和30年に自民党を結党し、政権運営を担って以来、長期政権が続いてきただけに、感慨深いものがあります。
 鳩山首相が唱える「友愛政治」とは、個々の人々の尊厳を守り認め合う「自立と共生の原理」として、行き過ぎた市場原理主義の修正を目指しています。さらに「国が地方に優越する上下関係から、対等の立場で対話していける新たなパートナーシップ関係への根本的な転換(所信表明演説)と訴えています。
 私はこの国民の暮らしや住民に身近な市町村を大切にしていくとの政治姿勢に期待しています。事業仕分けなどがクローズアップされていますが、やっと議論が始まったばかり。今後の具体的取り組みを見守っていきたいと思います。そして、経済対策をはじめ、人口減少や少子化、食料・農業問題、環境問題等々、新たな日本の設計図づくりに私たちも地方から声を出していきたいと思います。すぐに答えが出ない問題ばかりですが、国民に見える方法で、そしてより多くの声を聞く姿勢で進めてほしいと思います。
 今年一年、町民の皆さんにはまちづくりにご協力いただきありがとうございました。いつも紹介しきれないほど、本当にたくさんの団体や町民の方々にお世話になりました。まだまだ厳しい経済雇用状況は続きますが、“Yes we can.”勇気をもって一歩を踏み出しましょう。希望に満ちた、良い新年をお迎えください。本当にありがとうございました。

平成21年11月15日 地方の良さを磨くために

各地区でにぎやかに収穫感謝祭が開催されました。町の芸術文化祭も、日ごろの練習成果が発揮され、素晴らしい内容でした。
 東沢では、やんちゃ留学の同窓会が同時開催され、町田市との交流の絆が一層深まりました。吉島では、東北大学の学生と二中生のよさこい踊りが披露されました。各地区ともそれぞれ趣向を凝らし、地区の特長が現れていました。
 私は各地区でのあいさつの中で、地域資源を生かし、経済力を高め地域が発展する仕組みを作っていただきたいと話しました。今年は不景気や異常気象で苦労の多い1年でしたが、この逆境をはね返す知恵や力を蓄え、常に新たなものを作り出すチャレンジ精神で乗り越えたいと思います。
 11月4日、上京し、新過疎法制定促進大会に参加してきました。昭和30年代以降、日本は急激な経済成長により、農山村部から都市部への人口流出が進み過疎問題が表面化しました。都市との格差を是正し、農山村部においても豊かな暮らしを実現するため、道路や施設などの整備、雇用増大などを図る過疎法が昭和45年から10か年の時限立法として4回制定されてきました。川西町も平成2年から11年までの期間を除き、過疎地の指定を受け、各種事業に取り組んできました。
 私は過疎地域をめざしている訳ではありませんが、自主財源の乏しい本町にとって、最も有利な財政支援がある過疎法の指定に向け運動しています。
 この10年を振り返っても、補助金を含む総事業30億円のうち、過疎対策事業債(町の債金)22億円に対し17億円が地方交付税として交付されています。つまり、町の純粋な持ち出しが6分の1で済み、事業を進めることができました。現在取り組んでいる高度情報化推進事業も過疎事業の対象です。
 過疎地域は人口の減少が続きながらも、中央へ優秀な人材を送り出してきました。また水、食糧の供給や二酸化炭素の吸収機能など多面的な価値を持っています。しかし、40年前と比べれば人と人とのつながり、医療や福祉、公共交通への対応など新たなソフト事業への支援も求められています。過去過疎法は、国会で議員立法により全会一致で制定されてきましたが、新政権となりまったく予断の許さない状況となっています。今、新たな過疎法制定をめざす正念場を迎えていますが、制定に向けての運動に精一杯取り組んでいきます。

平成21年10月15日 火坂雅志氏を迎えます

大河ドラマ天地人もいよいよ佳境に入り、この置賜が舞台に登場しました。関ヶ原の戦いが終わり、徳川氏の天下統一、江戸時代の幕開けが現在の激動する日本政治に重なり合います。私は兼続に倣う訳ではないのですが、政治理念として義を重んじつつ、新たな政治状況の中で町民や町発展のため行動していかなければならないと考えます。政権が代わり不透明なことが多いのですが、町の課題解決のため事業を精査し、国や県に積極的に提案していくことが求められています。兼続の上杉藩を守り再興させる苦闘は現代にも通じています。今後ますます、天地人から目が離せません。
 さて今月25日、天地人の原作者火坂雅志さんを迎え、天地人が伝える「人間の生き方、義や愛」について語っていただきます。以前にも紹介しましたが、火坂さんは小松の町中を歩き風情を楽しむとともに、地酒や羊羹を大変気に入っていただきました。特に物語にも登場し中小松で没したと言われる兼続の弟与七、大国実頼に大変心を動かされ創作意欲を持たれています。私たちが知らない実頼像に迫ってほしいものです。さらに掬粋巧芸館に収蔵されている前田慶次の甲冑にも強く関心を持たれています。火坂さんには天地人と川西町についてたっぷり語っていただくようお願いしています。
 秋の終わりを迎えダリヤの花を惜しみつつ、ドラマがどのように展開されていくのか皆さんと一緒に楽しみたいと思います。
 先日残念ながら交通死亡事故が発生しました。尊い命が失われたことに心からお悔やみ申し上げるとともに、再発防止を誓いました。これから夕暮れが早くなります。子どもや高齢者に優しい運転を心がけましょう。
 また秋の火災予防週間が始まります。今年は10件の火災が発生しています。これから火を使う機会が増えます。貴重な財産を守るためお互い十分気をつけましょう。火災警報器の設置が義務化されましたが、町の危険物安全協会から設置済みのシールをいただきました。ありがとうございました。シールご希望の方は連絡をください。

平成21年9月15日 入園券 埋もれていませんか

稲刈り目前となり良い季節を迎えました。心配された作柄も、農家の皆さんの懸命な努力で持ち直してきました。おいしい新米が楽しみです。
 今年は「天地人」ブームにあやかりダリヤ園の入園目標を10万人としました。例年は5万人ですからかなり高い目標です。8月は好調に入園者が増加しており、これからが本番、大いに期待しています。
 そこで皆さんにお願いです。町民の方には観光協会会員として、一世帯8枚の入園券(全部で約4万人分)を配布していますが、あまり利用されていません。昨年は9,000人の入園がありましたが、いつもは6,000人分程しか利用されていません。全国に誇るダリヤ園として評価をいただいているのに、寂しい数字です。
「いつも見でっからいいべや」と言わず、ダリヤを楽しんでいただき、「ダリヤっていい花だよ」と皆さんから全国に発信して欲しいのです。来年50周年を迎えるダリヤ園は、日本で初めての観光ダリヤ園として注目を集めてきました。天候に左右されながらも、3か月間きれいな花を咲かせ続けることは並大抵の苦労ではありません。年々ダリヤの栽培面積を増やし、観光ボランティアや切り花販売など、たくさんの協力をいただき、観光スポットとして魅力を高めています。こんな進化をするダリヤ園をぜひ応援してください。
 これから町は、第4次総合計画の後期計画の策定作業に入ります。総選挙の結果を受け、新政権がどんな政策を打ち出すのか注視しながらも、町の課題を洗い出し、それを克服するための基本計画を作るものです。これを取りまとめるにあたって、町民の皆さんのご意見をいただく機会を作っていきます。座談会をはじめ、町への投書などいろいろ考えます。さらに町の情報が皆さんにより良く届くよう工夫しなければなりません。「町は町民のためのもの」を第一義に進めてまいりますので、ご協力よろしくお願いします。

平成21年8月15日 対策本部を設置します

「草の香りが地球を感じた」。138日間の国際宇宙ステーションの任務を終え、無事帰還した若田光一さんの第一声でした。世界中の英知を結集し、人類の希望を託す夢のような科学技術を駆使しても、生身の人間にとって地球ほどやさしく、安心して受け入れられる空間はないことを物語っています。
 人類の歴史がいくら進歩しても、地球上で起こる天変地異は私たちの常識を覆くつがえします。ゲリラ豪雨や竜巻は他人事ではありません。7月初め、玉庭を襲った雷雨は、樹齢50年を超える大杉をなぎ倒し、自然の猛威を感じました。
 今年の天候は異常です。今冬は記録的な少雪でした。さらに4月から6月にかけて少雨が続きました。そして7月に入り一転して長雨が続き、梅雨明け宣言のないまま夏が終わりそうです。
 「困ったな。ソバの種播まきができねえ」
 「畑さ入らんにぇくて、播きものさんにぇ」
と農作物への影響が拡大しています。
 7月24日、県はイネの葉いもち病注意報を発令。特に置賜地区の発生率が高いと、防除の徹底を呼びかけました。長雨・日照不足が続き、一層被害の拡大が予想されますので、圃場を見回り、管理に万全を期してほしいものです。転作の大豆も湿害が発生しており、マメシンクイガの発生も予想されています。大変な状況ですが、排水対策、さらに防除に努めてください。町は、農作物の対策本部を設置します。
 このような天候不順は、他にもいろいろな影響が出ることが予想されます。夏物商品の消費は伸び悩み、景気の足を引っ張るのではと心配されます。また、熱中症になりやすいので、水分補給を心がけ体調管理に努めてください。平成5年の大冷害の時は、真夏に布団を掛けて寝たことを思い出しますが、今年は寝苦しい夜が続きます。
 私たちが経験したことのないことが頻発しています。災害が発生してからでは後手に回りますので、「何か変だな」と異常を察知したら、役場の方へお知らせください。
 皮肉にもダリヤは順調に生育し、きれいな花を咲かせています。冷涼で適当な湿り気はダリヤに適しているようです。しかし、このように降雨が続けば、花持ちも悪く、ウイルス被害も心配です。入園者も少なくなります。
 稲の穂が出そろった水田を見まわし、一日も早い天候回復を願って止みません。

平成21年7月15日 オンリーワンの町を目指して

「合併に区切りがついて良かったな」
「大変だけど、みんなで頑張っていくべ」
 と、たくさんの方から合併問題に対する思いをいただきました。
 現在の合併特例法が来年3月で区切りを迎える中、私の合併問題に対する考え方を示したいと思ってきましたが、1月から町民の皆さんの署名活動が始まり、その活動を見守りながら、議会の中では意思表示はしたものの、多くは伝わらないまま過ぎてしまいました。今までの経過については、特集記事の中で整理しましたのでお読みください。
 町長に就任して5年、この間町政運営において、「市町村合併問題」は大きな課題でした。国は地方分権の受け皿づくりを掲げ合併を推進してきましたが、実態は「合併すれば得、しなければ損」という路線でした。国の財政再建方針の下、いわゆる三位一体改革で地方交付税が大幅に削減される一方、合併による有利な特例債の発行や交付税の算定替えを10年間配慮するなど、地方財政悪化の中で選択を迫るものでした。この10年間で、全国の市町村数は3232から1760と半分近くに減りました。特に財政問題が遍迫し、旧合併特例法の期限切れが迫る平成16年度は611、平成17年度は700の市町村が合併によりなくなりました。川西町においても、地方交付税がピーク時に比べ3割も減少し将来展望が見えない中、合併も選択肢として模索されてきました。
 一方で川西町は置賜の真ん中に位置し、5市町と隣接する有利な地理的条件にあります。そして公立置賜総合病院、国道113号・287号と社会資本の充実によって、その存在意義は高まると考えます。また町民生活は、ひとつの町で自己完結することなく、広域化しておりその対応が求められています。私は将来の置賜のあるべき姿を構想し、その構想に向かい相互連携を重ねていく実践の積み重ねの中で、様々な課題を克服していかなければならないと考えます。管内の各首長さんとも意見交換しましたが、「総論賛成・各論反対」が強く、合併は成就しませんでした。今は将来に向けて、エネルギーを蓄える時です。そのためにも地域の課題を自らの手で解決する住民主権のまちづくり、地域資源を生かした産業創造、しっかりとした行財政経営に努めていかなければなりません。
 誰よりもこの町を愛し、誇りに満ちた活気あるまちづくりに全力を尽くしてまいります。

平成21年6月15日 川西は、私の原点(ふるさと)です

「今年も咲きました」と東沢の伊藤佐久さんからきれいなかきつばた、玉庭の鈴木さくさんからひめさゆりをいただき、早速役場に飾らせていただきました。品のある麗しい花々に心が和み、すがすがしい気持ちになりました。ありがとうございました。
 先日、東沢春まつりに参加。単なる交流会ではなく、いつも趣向を凝らし、研修会や地域全体で親睦をはかる企画で感心します。今年の研修会は、東沢地区出身で世田谷区議会議員の小泉たま子さんの講演。「同級生もいるからやりにくい」とのことでしたが、80万区民の議員活動、さらに海外渡航25か国と65歳になられてもなおパワーあふれる行動力に、私も元気をたくさんいただきましたのでご紹介します。
 小泉さんの活動の原点は子どもたちの健全育成。40年前、自分の子育てが一段落し、「地域を変えよう」と一人でリヤカーを引き廃品回収を行い、その利益で子ども会を組織し、活動を広めてきました。今でもリヤカーを使っての廃品回収は、大事な親子行事とし続けられています。その視線は、アジアの子供たちへの支援。活動は常にボランティア、物資提供ではなく、自立支援を目指しています。
 「放置自転車を整備してラオスなどに送ったけど、パンクすれば使えない。それより、全部解体して部品として送り、彼らが自ら組み立て、修理できるような技術を身につけるようにしなくては。」
 「私の原点は東沢。たった15年間だけど、子供の時の経験は永遠に私から消えることはない。この素晴らしいふるさとがあるから今の自分がいる。ないものねだりではなく、あるもの探しでせっせと磨いてほしい。」
 「そのエネルギーを他人に頼ってはダメ。自分の力で『自家発電』でやらなくては。源は歌。大きな声で歌うと元気がわいてきます。」
 最後にみんなで「ふるさと」を大きな声で歌いあげました。
 活動の中では、他者を批判しないことなど、指導者としての包容力の大切さを感じ、本当に元気のわく内容でした。
 小泉さんには、ダリヤ園への樹木提供や東沢小学校小泉文庫の創設など、温かいご支援をいただいています。今後もお元気で、ますますのご活躍を。

平成21年5月15日 町を元気に!

連日好天が続き、農作業もはかどりました。田植えも始まり、町の誇りとする田園風景が一層輝きを増します。農家の期待を背負い来年秋デビューする新品種「つや姫」(山形97号)も作付されます。今年は県全体で60ヘクタールの予定で、置賜では14ヘクタールが作付されます。本町には、14戸の農家が8ヘクタール作付しますが、実に県内の1割以上も占めることになります。特別栽培米の扱いなど条件はあるものの、長年米づくりを真剣に取り組んできた成果によって、配分枠が確保されました。土づくりにしっかり取り組み、窒素(ちっそ)投入を抑え、米の特性を引き出すことが肝心です。つや姫は、香り・つや・食感に優れ、はえぬきやコシヒカリとは一味違う食味を持ち、山形米のイメージが強化されます。胸につや姫のロゴを付けたモンテディオ山形の活躍も鍵を握ります。頑張れ、モンテ。
 ダリヤの球根販売「スプリングフェア」、「こまつ市」が昨年以上ににぎやかに開催されました。
 ダリヤの種類はどこよりも豊富で、一般的な価格よりずっと安く、芽出しされ安心して買える球根販売は本当に好評でした。県内はもとより、遠く新潟、福島の方もおられました。併せて「かわにし花づくり銀行」が100名の会員でスタートしました。ダリヤなど庭先で花を楽しみながら、来年に向け増殖し拡大することによって、美しい感動するまちづくりの第一歩にしていきます。中小松の佐々木好美さんからは、実生から育てたしゃくなげの苗を銀行に提供いただきました。「実生からだと、花が咲くのに10年かかるので、あと5〜6年育てないと」と話されましたが、会員の皆さんの地道な努力を期待しています。
 こまつ市では試食がたくさんあり、おなかいっぱいになりました。置農生も出店し、華やかになりました。まだ農産物が少ないので、売り切れ続出でした。月1回の取り組みですが、もっと多くの皆さんの出店、来店を期待しています。
 最後に、先月「交通死亡事故ゼロ」2か年を達成しました。ご協力に感謝するとともに、犠牲者を出さない、事故を起こさない取り組みを強化します。ハンドルを握ればいつも危険と隣合わせ、油断しない、すきを見せない大人の運転を心がけましょう。来年1月17日を迎えると1000日達成です。目標に向かって安全運転をよろしくお願いします。

平成21年4月15日 引き出しをたくさん持て!

新年度が始まり、入学式、辞令交付式、各団体の総会と慌ただしく過ぎています。吉島小学校の入学式に出席しましたが、とても華やかな雰囲気で、かわいい一年生に出会い私の気持ちもリフレッシュしました。二年生の皆さんの成長も素晴らしい。
 置賜農業高等学校の入学式にも出席。昨今の目覚ましい活躍で、今年は本校120名、分校20名の大量の生徒が入学しました。手塚校長先生の式辞がとても印象に残りました。「二兎を追って二兎を得よ」「対話力を身につけよ」と呼びかけ、勉学と+(プラス)α(アルファ)の目標に挑戦し実現すること、そして現在の情報化の時代にあって、自分の気持ちを伝える言葉や相手を理解する力を磨いていこうと話されました。無限の可能性を持つ彼らが、3年後どんな成長を遂げるのか本当に楽しみです。
 さて、4月1日、役場は5名の新採職員を迎えました。辞令を交付し、先輩の前であいさつをし役場職員としてのスタートを切りました。私は「分からないことを自覚して、一生懸命努力することが大事だ」と話しましたが、これから日々勉強です。
 早速、組織・業務・接遇など役場全般にわたる研修を実施しました。私も一コマ、町職員としての心構えを伝えました。特に「役場職員は情報が命である」と指導しました。国や県の動向にアンテナを張ることはもちろん、町民の皆さんが満足度の高いサービスを享受できるための情報収集は、私たちの生命線です。どこに、誰が、どんな気持ちで生活されているのか、道路の状況は、農作業の進み具合は、病院の患者さんの動向はと次々と情報が求められます。新人には、「引き出しをたくさん持ちなさい」と話しました。さまざまな分野の引き出しに、情報を出し入れしながら上手に活用できる能力を磨いていかなければなりません。このことは、新人のみならず全職員が心がけることです。この5年間役場改革に取り組んできましたが、さらに信頼される役場に進化するため、町民の皆さんの叱咤激励をよろしくお願いします。

この記事に関するお問い合わせ先

担当課/ 総務課 行政管理グループ
TEL/ 0238-42-6610
MAIL/ お問い合わせ先はこちら