雪解けが進み春の陽光を浴びながら、4年ぶりに置賜農業高校の卒業式に出席しました。卒業生49人は、パンデミックが襲い緊急事態が宣言される中、中学校の卒業式や高校の入学式は縮小や延期を余儀なくされました。様々な制約を受けこの3年間で失われたものの大きさを改めて実感します。先生も生徒も見えない敵に向き合い、試行錯誤しながらできることを積み重ねた3年間でしたが、将来を見据えしっかりとした進路を選択してはばたきました。困難な中で学んだことを生かし活躍されることを期待しています。小学校、中学校の卒業生も状況は同じです。皆さんも苦難を乗り越えたくましく成長することを願っています。
感染者が減少傾向となり、国は新型コロナウィルス感染症を、5月8日に感染症の区分をインフルエンザと同等の5類に移行します。また感染防止にマスク着用を推奨してきましたが、今月13日から着用は個人の判断となります。ただマスクは感染防止に有効なので、混雑時や医療機関などで周りの人に感染を広げないために、また高齢者や基礎疾患が有る方などは感染から身を守るために着用を勧めています。本人の意思が尊重されるよう配慮をお願いします。
役場や学校等のマスク対応を検討した結果、今月中は来庁された方と接する窓口や執務室内はマスクを着用しますが、4月以降は国が示す個人の判断に移行することとしました。花粉症や喘息等疾患を持つ職員はマスクを着用していることもありますのでご理解をお願いします。
外出時のマスク着用が日常となって3年、海外の状況を見ているとマスクをしている日本人だけが特別な存在に見えますが、周りの人を気づかう国民性だなと思います。感染の出口が見えてきましたので、ワクチン接種など感染防止に注意しながら、社会経済活動を取り戻しまちづくりを再生してまいりましょう。コロナ禍、災害を乗り越え、生きることを喜び合える日々にしていきたいと思います。
全国川西会議総会が兵庫県川西市で開催されました。コロナ禍のためリモート開催が続きましたが、3年ぶりに首長・議長が一堂に会して対面での開催となりました。(残念ながら十日町市は公務が重なりリモート参加)昨年の災害時に川西会議の皆さんからご支援いただたお礼を直接申し上げたいと考えていましたので、実現できてよかったです。
川西会議は阪神淡路大震災で甚大な被害を受けた川西市を訪ねたことをきっかけに、災害時に互いに連携し支援することを目的に設立されました。首長が代変わりし存続を危惧しておりましたが、昨年の災害で川西会議の存在意義が再認識され、今後も継続していくことを確認しました。これまでもダリアやイベント参加など交流事業に取り組んできましたが、まちづくりや人材育成など相互に学びあう機会を増やしていきたいと思います。
川西市はフィンランドの伝統スポーツ「モルック」の“聖地”を自認し、まちづくりを進めています。参加者全員が体験し、子供から大人まで楽しめ交流活動には有意義な軽スポーツでした。記念にモルック一式をいただきましたので、興味のある方はご連絡ください。越田川西市長は45歳、小澤奈良県川西町長は40歳と二人とも若々しくこれからの活躍を期待しています。
今年は山形が会場ですので、ダリアの一番よい季節に開催できるよう準備します。
昨年の出生数が77万人と大きく減少し、昭和20年代前半の団塊の世代が270万人でしたので隔世の感があります。この少子化の危機的状況に岸田総理は「異次元の少子化対策」に取り組むとしています。与野党とも子育て支援の強化は共通していますので、具体的な政策を期待しています。また国と地方が協力して進めるとしていますので、財源も十分配慮してほしいと思います。
小倉將信こども政策担当大臣と面談しましたが、大臣からは「子育てを社会全体で支援する、子供の調子が悪い時周囲を気にせず休みが取れるような環境を創っていきたい」と話されました。男性も女性も子育てにかかわり、子育てには素晴らしい価値があることをみんなで認め合える町にしていきたいと思います。
新年明けましておめでとうございます。昨年はコロナ禍や豪雨災害など困難なことに見舞われましたが、皆さまの懸命な努力により、少しずつ普通の生活を取り戻し新年を迎えられたことに感謝の気持ちでいっぱいです。本年が皆さまにとりまして健やかで幸多い1年となりますことをお祈りします。
1年を振り返り
昨年は災害の多い年となりました。新年早々から豪雪となり、過去20年で最大の積雪深194センチメートルを記録、除雪費も3億3千万円と過去最大となりました。1月には火災による犠牲者が発生するなど全焼火災3件を記録しました。6月には酷暑が到来、一方局地的な集中豪雨が度々発生しました。そして8月3日県南部に線状降水帯が発生し、山形気象台から県内初の「大雨に関する特別警報」が発表され、命を守る行動を発令しました。幸い人命に関わる被害は無かったものの、多数の床上床下浸水、道路河川の欠損、ため池破堤や農業施設破損、農地被害など大災害となりました。災害ごみや土砂撤去など町単独事業は迅速に対応しましたが、大規模災害は国の査定を受け復旧工事に入るため、来年度以降着工する個所もあります。一方現状復旧に加え防災の観点から強靭化にも取り組む必要があります。
6月メディカルタウン内に2診療所が開院、9月から宅地分譲が開始、11月商業施設が開業し、公立置賜総合病院を核として置賜圏域の医療が充実発展する姿が見えてきました。旧庁舎等の解体工事が進んでいます。様々議論を重ねてきた「にぎわいの丘」川西町地域振興拠点施設整備事業の基本設計が完成、建設に向け実施設計の中でさらに検討を進めています。
世界に目を向ければ、2月のロシアによるウクライナ侵攻、北朝鮮の挑発的なミサイル発射など世界平和に脅威を与えています。ロシアは経済制裁に対抗し原油や天然ガス、穀物等を供給停止し、世界的な原油資源高騰に円安が加わり、国民生活を圧迫しています。国は物価高騰対策を講じていますが、物価高に賃金上昇が追いつかず改善が求められています。
コロナ禍も第7波、第8波と感染拡大が続き、安倍元首相の銃撃事件や急激な出生者減少など、時代の変革期を強く意識する1年でした。
今年の抱負
コロナ禍も4年目を迎え、国は感染対策をしながら経済活動の再生に取り組んでいます。今年はインフルエンザ等と同等の対応に転換されることが想定されますので、今まで取り組んきた感染対策の経験を踏まえ、各種事業の推進を図ってまいります。
国道113号梨郷道路、国道287号米沢長井道路川西バイパスが令和5年度に完成し、置賜地区30分圏構想の実現に向け大きく前進します。長年整備促進活動にご尽力いただいた皆さまに感謝を申し上げます。現在両バイパスの結節点である(仮)川西インター周辺では、様々な事業が検討されており、道路整備による経済効果や地域振興が図られようとしています。併せて虚空蔵山西線整備が完了し米沢市とのアクセスが改善します。
小松地区の再整備を図る立地適正化計画の検討を進めます。地域振興拠点施設を核に街中のにぎわい創出をめざします。昨年の災害を教訓に、ため池の機能発揮、河川整備、ハザードマップの再検討、消防力や自主防災組織の強化、災害情報伝達の改善等地域防災力の向上を図ります。
3年連続中止となった「かわにし夏まつり」を始め、各種イベントを再構築し、交流人口の拡大や郷土愛を育んでいきます。
今年は「癸卯」年、「癸」は物事の終わりと始まりを「卯」は安全や温和、また跳び上がるを意味し、この組み合わせからこれまでの努力が実り、勢い良く成長し飛躍する年になるといわれています。今年は各種事業の成果を土台に、川西町のさらなる発展をめざしてまいりますので、これまで同様皆さまのご理解ご協力をお願い申し上げ、あいさつとします。
民生委員児童委員55名に厚生労働大臣や県知事から辞令が交付されました。委員は年間100日ほど活動されており、高齢化が進む中支え合いのまちづくりの重要な役割を担っていただいています。見守りや地域の課題を調整したり町へつなぐことをお願いしていますので、委員活動が過重な負担とならないようご協力をお願いします。退任された22名の皆さんに感謝状等が伝達され、長年のご労苦に対し感謝を申し上げます。
8月の大雨による災害の国の査定がようやく終了します。県内に大規模災害が多数発生したため査定に時間がかかりました。査定により事業費や復旧工法等が指示され実施設計、入札・契約、着工と一連のルールに従い復旧作業を進めています。「遅い」との声をいただきましたが、査定を受けないと国の補助事業に採択されませんのでご理解いただきたいと思います。
この度は激甚災害に指定されましたので、通常の災害復旧の補助率がかさ上げされ、道路河川等公共土木事業は66パーセントから83パーセント、農地は84パーセントから95パーセント、林道事業が82パーセントから90パーセントの補助を見込んでいます。また関連して町債の償還時に地方交付税が拡充される等支援が強化されます。住宅等復旧支援や小規模災害復旧工事など町単独で実施できるものは率先して進めてきましたが、大規模な復旧工事は来年度以降に繰り越さざるを得ないものもあります。
国県の指導を得て鏡沼などの復旧方針が固まりましたので、説明会を開催しご理解を得ながら進めてまいりますのでよろしくお願いします。
今年はコロナ禍に加え、豪雪や豪雨など町民生活にとって厳しい一年となりました。一方、非常時に駆けつけていただいたボランティア、全国川西会議や町田市の職員など多くの皆さんの行動に胸が熱くなりました。皆さんの願いに応えられるよう完全復旧に全力を尽くします。
良い年を迎えられることを祈念し、1年間ありがとうございました。
先月末の霜害によりダリアが枯れ、残念ながらダリア切り花収穫デーを中止しました。水害から立ち直りきれいな花が咲き誇っていただけに悔しい思いで一杯です。天候に翻弄された一年を象徴する出来事でしたが、来年のために球根の掘り出しが始まります。またたくさんの皆さんに喜んでいただけるように頑張ります。
今冬の除雪作業の無事を願い安全祈願祭が実施されました。私たちの生活や経済活動を守るため、今年も町道268キロメートル、54台の除雪車を10業者によって除雪作業を実施します。作業は早朝2時から準備に入り、朝7時半の終了の計画ですが、最近は降雪が異常で、降り方が一定でなく予定通りいかない場合も発生します。吹雪の時は何回も出動しなければなりません。また路面には様々な障害物がありそれらを細心の注意を払いながら運転します。肉体的にも精神的にも除雪作業は過酷な労働のため、各事業者はオペレーター確保に大変苦労しています。この様な状況を踏まえ、町は地元の理解を得ながら路線の見直しを行い、初めて除雪延長を縮小し効率化を図りました。今回の特集記事をご覧いただき、町民の皆さんには作業の安全にご理解と協力をお願いします。町道に面していない方は自力で除雪されていることを理解し、みんなで助け合い、厳しい冬を乗り切っていきましょう。
今月20日開催の県女子駅伝競走大会の南陽・東置賜チーム壮行式が開催されました。5区間20・5キロメートルを臙脂のタスキでつなぎます。中学生区間に本町から、荒木結心(ゆね)さん、竹田栞(しおり)さんの2名がエントリーしました。二人とも実力は抜群で素晴らしい走りを見せてくれると思います。応援自粛も解除されますのでご声援よろしくお願いします。
ダリアが色鮮やかな季節となりました。先月再開したダリヤ園も災害に負けず咲き競っています。1日に災害視察に訪問いただいた谷防災担当大臣や吉村知事からも再開を「明るい話題で良かった」と評価いただきました。今年のダリア栽培は、6月からの猛暑、8月の豪雨そして長雨による日照不足と生育環境には恵まれませんでした。厳しい状況の中懸命な努力により勢いのある花が見ごろを迎えましたので、多くの皆さんに楽しんでいただきたいと思います。
9月の米の作況は「やや良」と発表されましたが、豪雨や天候不順は収穫に大きな影響を与えています。もち米の胴割れ、未熟米や刈り遅れによる品質低下が報告されています。一番大切な出穂時期に冠水した影響は大きいようです。さらに水害で水田の中に土砂など異物が流入しコンバインが破損する被害も出ています。流入した土砂撤去等は来年の作付けに間に合うよう稲刈り後に作業を進めていきます。災害復旧もようやく国の査定を受ける段取りとなりました。町内には大小百ケ所以上のため池があり、人家に直接影響を及ぼす防災重点ため池は17か所あります。重点ため池は県が主体となり計画的に整備され、ハザードマップも作成されています。復旧と併せ大雨や地震等に耐える整備を要望しています。
5年に一度の第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会が盛大に開催されました。山形県代表として川西・米沢から6頭が出場、審査に臨みました。5年前の宮城大会に比べ数段レベルの高い競技会となり、九州勢の壁は厚いものの良く健闘しました。結果は4区で優等賞10席に選ばれるなどすべての牛が優等賞入賞を果たし山形県として過去最高の成績を獲得しました。特別区置農生の発表も素晴らしく生徒にとって良い経験となりました。大会出場のため優秀な雌牛を選抜、調教など組織を挙げて努力を積み重ねてきた生産者の皆さんに心からお祝いを申し上げます。この成果を土台にさらに精進されることを期待しています。
想像もできなかった豪雨災害から早くも一か月が過ぎました。住宅の床上床下浸水をはじめ、道路、河川、農業施設や農地、林道等の公共土木災害、農作物や商工事業者の被害など調査が進み、大規模な災害が明らかとなり国から激甚災害の指定を受けました。町一番の観光施設であるダリヤ園も無残な姿に変貌してしまいました。
この間被災された皆さんは生活の再建をめざし懸命に頑張ってこられました。侵入した土砂をかき出し、大量の水を吸い込んだ畳や家具を運び出し、床板をはがし床下の土砂撤去や乾燥等対応に追われてきました。600人のボランティアや災害協定を結ぶ県内外の役場職員、町建設業協会の皆さんに支援いただきました。炎天下の重労働に感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございました。農家にも多面的機能や中山間事業を活用し用水路や農地の応急復旧に取り組んでいただきました。
先月から総務省、農林省、国交省、内閣府など大臣や幹部の皆さん、県選出国会議員に緊急要望活動を実施しました。状況を説明しながら小規模自治体が被災しており人材の派遣や財政支援を強く要望しました。これから本格的な査定や工事が始まりますので、被災した市町が互いに連携を図りながら早期復興をめざします。
ダリヤ園も置農生やチーム白猿に土砂を撤去いただききれいな芝が復活しました。ダリアの再生に向け流出土砂を園内へ戻し、病害虫防除、追肥、芽かき作業に追われてきました。その努力が実り、ダリアもきれいに咲きそろってきました。沿線の皆さんのご理解を得ながら再開できればと思います。
今朝までの 日常瞬時に 流されて 泥畳積む 炎天の下
山口由紀子さん(堀金)の秀作が朝日新聞の短歌投稿に入選されました。歌に込められた「あたりまえ」の有難さを感じるとともにこの災害を教訓にしていかなければと強く思いました。
8月3日山形県で初めて置賜6市町に大雨特別警報が発令されました。同じ所に豪雨が降り続き、人命にかかわる災害が予測される緊急事態時に気象台が発表します。午後7時発表、町は直ちにレベル5に相当する緊急安全確保を町内全域に発令しました。消防、警察、町職員、各地区自主防など多くの皆さんに協力をいただき、町民の命が守られたことに心から感謝申し上げます。活動中も豪雨は収まらず次々と水が押し寄せ、道路は冠水し移動できない状況が発生しました。「胸まで水につかっている」との救助要請に心配しましたが「救命ボートで救出完了」との報告に安堵しました。
夜が明け最上川の水位が下がり町内の被災状況が明らかになりました。令和元年台風19号を上回り羽越水害に匹敵する大災害となりました。被災された皆さんに心からお見舞いを申し上げます。浸水して堆積した土砂を懸命に掻き出している様子に胸が熱くなります。19号で被災された皆さんは再び水害に見舞われ落胆は計り知れません。
今回の豪雨は8月一か月分の雨がたった14時間で降りました。そのため降った雨が怒涛のように下流を襲い河川や道路、ため池を破壊、田畑を冠水させました。被災状況は調査中ですが、未曽有の大災害となりました。破壊された道路は大震災の津波の被害と酷似しています。
町は被災された皆さんの一日も早い生活再建を最優先に全力を挙げます。また道路や水路等の復旧は災害を繰り返すことの無い強靭化を図っていく必要があります。国の制度は原状回復が原則で、それでは次の災害の備えにはならないことを強く訴えていきます。今後被災された皆さんとの話し合いも大事にしていきたいと思います。
町建設業協会、町田市職員やボランティアなどたくさんの皆さんが復旧作業に協力いただいています。また義援金や物資の支援もいただきました。感謝、感謝です。
6月中の梅雨明けとともに一気に猛暑が到来し、10年に一度の暑い夏が来ました。一方急な雷雨や豪雨は予測が難しく警報が出されるたびに注意を呼び掛けています。今年の夏はコロナ対策に暑さ対策を加えお体をご自愛ください。
来月11日3年ぶりに夏まつりを開催します。飲酒の自粛など感染対策に取り組みながら安全に実施したいと思います。多くの皆さんに花火の打ち上げにご協賛いただきありがとうございます。「夏まつり楽しみにしています」との声をいただきうれしく思っています。みんなが楽しめるようご協力をよろしくお願いします。コロナ禍ではありまが、“明るいやまがた”夏の安全県民運動、ダリヤ園開園、地酒と黒べこまつりなど社会経済活動を取り戻していきたいと思います。4回目のワクチン接種も始まりました。暑いですが換気に注意し、体調不良の時は早めに受診するなど感染への備えを怠らず、充実した楽しい夏にしてまいりましょう。
皆さんはマイナンバーカードを持っていますか。カードは今後運転免許証や健康保険証などにも活用され、0歳からすべての国民が取得できます。6月末時点での町の交付率は国や県全体を上回るものの47パーセントの取得にとどまっています。総務大臣から一層推進するようメッセージが届いており、国を挙げて取り組みの強化を図っています。特に9月末までにカードを申請をすると最大一人2万円分のマイナポイントが付与されますが、子供や中高生の交付が少なくもったいないと感じています。役場では申請の手続きを支援していますが、スマホならどこからでも申請できます。また役場から出前で手続きができるよう検討しています。赤ちゃんにも申請いただければポイントが付与されます。夏休みを利用し多くの皆さんにゲットしてほしいと思います。詳しいことは住民課(電話42-6615)にお問い合わせください。このお得な期間に申請してはいかがでしょうか。よろしくお願いします。
東北南部も梅雨に入り、梅雨前線の北上、南下を繰り返し恵みの雨の季節となります。今年は暑い夏との予報ですが、梅雨明けまで洪水などに十分注意しなければなりません。記憶に新しい九州北部豪雨、西日本豪雨、球磨川豪雨など大災害が毎年この梅雨の時期に発生しています。気象庁は大雨警報とともに、豪雨が同じ地点に降り続く線状降水帯の予報を発表することになりました。警報等が発表された場合は速やかに「命を守る行動」を取ってください。
防災研修では「住民の命を守るのはトップの判断」「からぶりになっても避難指示を早めに出す」と指導を受けています。人は様々な危険が迫っても、経験や周りの人の動きを見ながら「大丈夫だろう」と心の安心を求めてしまいます。そのため「逃げ遅れ」など犠牲者が発生しています。雨が止んで「何もなくて良かったな」と言えるようにしましょう。
日頃の備えとして①我が家の災害は何か、町のハザードマップで確認。②緊急連絡先を確保。家族以外にも隣近所の助け合いも大切です。③安全な避難場所を確認。町の避難所だけでなく親せきやホテル、早めに車で安全な場所に移動し車中避難も。④非常持ち出し品の準備。薬や水・食糧、保険証など貴重品は後で後悔しないように。今はコロナで分散避難や頑丈な建物への垂直避難も。
ゲリラ豪雨、竜巻など予告なしに発生する場合があります。最新の気象情報に注意してください。
雨が河川へ急激に流入し水害が発生するのを防ぐため、水田の貯水能力を生かす「田んぼダム」が有効と言われています。町内で実証実験中ですが、農家の皆さんには災害が予想される場合、尻水口を閉め田に水を貯めるご協力をお願いします。国は水害に備え、流域治水対策を強化していますが一気には解決できません。身の回りの水路や側溝の清掃、草刈りなど日頃から水の流れを良くしておくことも大切です。一人一人が協力し、いざという時に備えていきたいと思います。
3年ぶりに移動制限のないゴールデンウィークは天候に恵まれ、イベントや行楽地はたいへんにぎわいました。皆さんも楽しい思い出を作られたのではないでしょうか。3日は川西町成人式を開催、久しぶりの再会に歓声が上がりました。4日にはマウンテンバイクまどかカップが開催され、他の大会が中止されているため県外からも多数の選手が参加しました。パークゴルフ場も県内外から利用者が多くたいへん盛況でした。
先月第66回県縦断駅伝競走大会が開催され、南陽東置賜チームが前人未到の総合優勝10連覇を達成しました。すばらしい偉業に、選手、スタッフ、応援いただいたすべての皆さんに感謝を申し上げます。下位に低迷している時期から小学生に走ることの楽しさを伝えながら中高校生選手の育成を図り、さらに大学、社会人として力をつけチーム力を上げてきました。また、毎年強化を図る実業団チームが加わり、盤石の態勢が作られてきました。
私もずっと応援してきましたが、東日本大震災やコロナ禍による大会中止もあり10連覇以上の長い期間、努力してきた選手の皆さんに感動しています。特に仕事と家庭、競技を両立させてきた社会人の皆さんに感謝しています。これからは連覇の重圧をおろし、初優勝を目指した時のような新鮮な気持ちで頑張って欲しいと思います。
連休が明け今年度事業が本格的に進みます。コロナ・ウクライナ問題をはじめ原油や原材料の高騰などにより物価が値上がりし、町民生活に大きな影響が出ています。国・県の動向を注視しながら対策を講じていきます。コロナ禍はまだ収束しませんが、ワクチン接種が進み重症化予防など効果が表れています。「のどが痛い」「熱がある」等の症状が出た場合は早めにかかりつけ医を受診してください。今しばらくは油断できませんが、コロナを恐れることなく一人一人が感染を広げない行動に努め、活気を取り戻していきたいものです。感染に十分注意しながら各種イベントや会合も開催に向け準備していきたいと思います。
小林英喜新教育長や新採職員3名を迎え、新たな人員体制で業務を推進してまいりますのでご協力よろしくお願いします。
令和4年度は「かわにし未来ビジョン」に基づき継続して事業を推進していきます。旧庁舎跡地を利活用する地域振興拠点施設整備は基本設計、実施設計の策定や旧役場庁舎、中央公民館の解体工事を進めます。メディカルタウン整備は、順調に工事が進み6月には内科、整形外科の2つの診療所が開院、秋には商業施設の開店や宅地の分譲が始まります。また都市計画マスタープランの見直しや羽前小松駅前の土地利用を検討します。置賜の骨格となる梨郷道路や287号川西バイパス整備は来年度供用に向け予算が確保されました。町道虚空蔵山西線も5年度の完成に向け着実に進めてまいります。災害に負けない河川等の整備は国の支援を生かし計画を進めます。再生可能エネルギー導入計画や地球温暖化対策実行計画を策定し、家庭、事業者、町が協力し2050年カーボンニュートラルをめざします。
このように長年議論を重ねてきた町の土台作りが進むことから、今年の町政運営のテーマを、「まちづくりを前へ」としました。皆さんとスクラムを組み町の発展を前に進めてまいりましょう。
俳優の渡辺えりさん(山形市出身)をゲストに第8回吉里吉里忌が開催されました。劇作家協会での井上先生とのエピソードや井上演劇の真髄、現在構想中のシベリア抑留問題など、話題豊富に楽しく語っていただきました。約700人間的な行動をどう断ち切るか考えさせられました。井上先生は「本を生かしてください」と話されていましたが、本から真実を読み取り、語り合い未来を創造することが私たちの使命と改めて肝に銘じました。
今年は新たに「吉里吉里忌」や「ひさし忌」を季語とする俳句を募集、句集も作成されました。中学生も投句してくれるなど参加者と一緒に吉里吉里忌を盛り立てていただきました。