川西町長だより　令和2年3月15日　あせらず冷静な行動を

川西町長だよりを更新しました

　新型コロナウイルス感染症の影響が広がっています。３月に入り、小中学校や高校が臨時休校になりました。卒業式や高校入試も規模を縮小し、最大限の注意を払い実施されます。野球やサッカー、大相撲などスポーツ競技も中止や無観客で実施されることになりました。町でも来月予定していた吉里吉里忌を始めコンサートなどイベントを中止しました。このように日常生活が限定され経済活動が低下、飲食業などサービス業、農産物も売り上げが落ち、厳しい状況です。一方マスクや消毒液が買えない状況から、店先からトイレットペーパーやティッシュペーパーが品切れになった話は驚きました。
　町の新型コロナウイルス感染症対策は、国の基本方針に基づき対応しています。第一に感染が拡大しないよう、衛生管理と会議開催の注意などのチラシを配布しました。会合などを先に送る、開催する場合は消毒や換気に注意するようお願いします。
　見えないウイルスとの戦いで先が見えないため、イライラや不安が増幅しています。プライバシー保護が優先され、町が知りえる情報はマスコミで知るのが現状です。緊急事態でありますが、国は感染状況を適切に説明し、危険性のレベルを段階ごとに示すなど、国民に分かりやすい情報提供を要望しています。
　現在、県内では感染者がいませんが、全国的には軽度の感染者が広範囲に移動し、感染を広げているようです。今後、人の往来が活発になりますので、十分注意していかなければなりません。しっかりとした手洗い、発熱やせきが出たら外出を控える、密閉された空間を避ける、換気をこまめにするなど、予防対策が大切です。症状が改善し、日常生活に戻ってきた人も増えています。根本的には、ワクチンや治療薬が開発されれば解決できますので、しばらく感染が広がらないようにみんなで頑張っていきましょう。
　「マスクは健康な人ではなく、病気の人に」というイタリアの校長先生の言葉が世界中に広がっています。注意深く、冷静に行動しましょう。