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川西町長だより 令和3年3月15日 私たちは忘れない

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川西町長だよりを更新しました

 好天に恵まれ、長かった冬から春へ季節の変わり目を迎えました。コロナ禍の影響で、卒業式は規模を縮小して実施されます。感染が続き制約の多い一年でしたが、立派に成長した卒業生の新たなステージでの活躍を期待しています。
 4月末にいよいよ高齢者用新型コロナワクチンが町に届きます。4月中に山形県へ57箱届き、県から町に1箱配分される予定です。確実に配分される1箱は、一人2回接種で487人分の接種量となり、65歳以上の方から接種券の郵送など準備を進めます。ただし、ワクチンは世界的に不足し5月以降どのように供給されるのか明らかになっていません。安全な接種と的確な情報収集に努めます。ワクチンは感染と重症化予防、そして蔓延予防が期待されますが、接種は限定的ですので、今後もマスク着用など感染防止対策は続きます。
 2月13日深夜、福島県沖地震が発生、町内は震度4の大きな揺れを観測しました。気象庁は「東日本大震災の余震とみられる」と発表、10年目を迎えても大震災は終わっていないことを痛感しました。
 10年前、3月11日午後2時46分、役場はぎしぎしと音を立て経験したことのない強い揺れが5分以上続きました。収まるとすぐに災害対策本部の立ち上げと情報収集を指示しました。しぶきをあげたまっ黒な大津波がすべてのものを次々飲み込んでいくテレビ映像に、胸が締め付けられました。そして原発事故、放射能の恐怖が差し迫りました。最愛の家族や財産、思い出に包まれた故郷を一瞬にして失い犠牲となられた皆様に改めてお見舞いを申し上げます。
 被災地は国の集中的な復興事業により整備は進みました。一方、人口減少や高齢化の進行、漁業など産業振興や雇用確保等課題も多いと言われます。10年の歳月では癒すことのない深い悲しみや苦しみを、風化させてはならないと思います。今も続く余震のように、復興への歩みは続いています。


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