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川西町長だより(令和3年度)

更新情報
川西町長だよりを更新しました

令和4年3月 期待の農業青年に拍手

 長かった今年の冬も終わりが見えてきました。除雪費は3億円を超え過去最高を更新するなど豪雪の爪痕が大きく残りました。
 今年も感染防止のため、各学校の卒業式の出席を見送りました。卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。コロナ禍という経験したことのない事態の中で、制約の多い学校生活だったと思いますが、この経験や友情を思い出に、新しいステージで活躍されることを期待しています。そして勉強は一生続きますので、これからも切磋琢磨してください。
 連日、ロシア軍のウクライナ侵攻の報道に心が痛みます。無差別的な爆撃に世界中からロシア政府に抗議が寄せられています。国内でも国会や地方議会でロシアの暴挙に対し「即時停止」が決議されています。私も平和を脅かす武力行使を許してはならないと思います。歴史上、武力による制圧が新たな悲劇や憎しみの連鎖を生んできました。早期停戦と軍の撤退を強く望みます。
 間もなく春作業が始まりますが、明るい話題を提供してくれた中川秀人さん(玉庭)と佐藤悠さん(吉田)の活躍を紹介します。
 中川さんは、置賜総合支庁長から置賜地域農林水産業若者賞を受賞しました。奥さんとナカガワファームを立ち上げ地域農業の中核として活躍される一方、ユーチューバーとして農作業の様子などを積極的に発信、視聴数も多いことが評価されました。新たな発想で農業の価値を高めていることに感動しました。佐藤さんは、JA全国青年組織協議会主催の「青年の主張」大会で最優秀賞に輝きました。東京で就職後、東日本大震災を機に帰郷を決意、実家で就農しました。農林大学校等で研修を積みながら、新規に置賜では初の夏秋イチゴ栽培に挑戦、猛暑等に悪戦苦闘しながら頑張っています。主張では、健全経営の見通しや販売戦略、仲間とともに地域農業を守る決意が語られています。
 2人とも好青年で、今後の活躍が期待されます。

令和4年2月 旅立ちの季節

 今冬は低温に加え強風の日が多く、除雪の出動が増加しています。最大積雪深は178cm、累積積雪量は716cm(2月7日現在)を記録、平成17年以来の豪雪となりました。町では、町民生活の安全確保と雪害防止に努めるとともに、国・県に除雪経費等の支援を強く要望しています。春が近い感じがしますが油断しないでください。
 新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を振るっています。最大の特徴はたった2日で感染させるスピードです。知らないうちに誰かにうつしてしまっているようです。2月3日から米沢市・高畠町がまん延防止等重点措置が適用され、置賜全体の人流が止まりました。飲食店は予約のキャンセルが相次ぎ適用されない市町では協力金の対応もなく一段と厳しい経営に置かれています。町内事業者からも多数相談が寄せられていますので支援を検討しています。重症化リスクは少ないといわれていますが、これまで同様感染防止に努めてください。まん延防止は緊急事態と違いすべての行動を制限するものではありません。感染対策に注意しながら、学校、事業所などは業務を継続します。各種行事等も実施できますが、慎重に対応してください。置賜保健所では感染急拡大で在宅療養や入院調整など負担が増大しています。濃厚接触者の調査も困難になってきていますので、感染の可能性や発熱等体調の悪い方はかかりつけ医に相談してください。3回目のワクチン接種が始まりましたので、ぜひ早めに接種してください。
 1月、愛知大学で2、3年生の学生に対しキャリアデザイン講義をしました。公務員志望が多いということで、私の経験やまちづくりの考え方、期待される職員像を話しました。東北や町とは縁のない学生に、大きな感動や発見がある旅の大切さを話し山形へ興味を持ってほしいと思いました。今春初の町出身の奨学生が入学します。夢を実現する教育の充実のため大学と町が一層連携していきたいと思います。うれしい知らせです。

令和4年1月  共創のまちづくりをめざして

 新年あけましておめでとうございます。年末に寒波が襲来、猛吹雪の年明けとなりましたが、皆様には健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。正月休みは雪片付けに追われ慌ただしく過ぎてしまいましたが、壬寅年は景気回復が期待されていますので、皆様のご多幸を祈念申し上げます。
 コロナ禍は3年目を迎えました。秋以降国内では感染者が急激に減少、昨年と比べ人の往来が復活、久しぶりの再会を楽しまれた方も多いのではないでしょうか。新幹線や飛行機が満席になるなど明るい話題が多く聞かれました。世界的には新たなオミクロン株が大流行しており、国内でも感染拡大が心配されますので今後も予防が大切です。万が一感染が発生してもそこから広げない対策(適切なマスクの着用、手洗いの徹底、換気など)を私たちは学んできました。加えてワクチン接種による抗体の獲得によって感染や重症化を防いできました。いよいよ3回目のワクチン接種が始まります。任意接種でありますが、ぜひ多くのみなさんに接種していただきたいと思います。そして体調がすぐれない場合は早めに医療機関で受診し治療をお願いします。

歴史的な一年を振り返り

 昨年は、度重ねて新型コロナ感染が拡大しながら、57年ぶりの東京オリンピック・パラリンピックの開催、10月には岸田新政権誕生と総選挙など歴史的な出来事が続きました。6月の聖火リレーでは町から5名の方が参加いただきました。
 長年の課題であった役場新庁舎が完成し5月に開庁、新たな歴史を刻みました。障がい者団体はじめ多くのみなさんに参画いただきながら整備された役場は、高い評価をいただき視察も相次ぎました。一方、4年にわたり様々な議論を重ねてきた役場庁舎等跡地利用基本計画が12月にまとまりました。たくさんのみなさんにご意見を賜り心から感謝申し上げます。今後具体的な設計業務を担う事業者の選定、解体工事等に向け事業がスタートしますのでご協力をよろしくお願いします。
 年末、平成28年発生した職員の自死に対し公務災害認定が通知されました。改めてご冥福を祈るとともに事件を風化させることなく職員の働き方改革と職場環境の改善に取り組んでまいります。

ポストコロナを見据えて

 年末に各地区センター長のみなさんとの懇談会が開催されました。協働のまちづくりがスタートして18年目を迎えましたが、それぞれの地区にある課題を掘り起こし、みんなで話し合い課題解決に向けた地区計画を策定し特色ある地域づくりを推進してきました。現在その4期目の地区計画作りが進められていますが、センター長から人口減少や担い手の不足などその困難さが訴えられました。この2年間、新型コロナが猛威を振るい各種会議、行事が中止や書面決議となり人が集まることに抵抗感が生まれています。行事を実施するには段取りが必要で、準備段階から人の配置、予算、運営、後片付け、反省、報告など様々な業務が生まれます。まさに一人ではできず、いろいろな人の力が結集たくさんの人に参加していただき、達成感を得ることで人材育成や次につながりますが、それらの積み重ねがこの間で失われたことは大きな損失です。地区の代表であるセンター長にはご苦労をおかけしますが、人々が支えあって社会を作り私たちの暮らしが守られていることをみなさんに伝えていきたいと思います。
 そして何より大切なのは、「フェース トウ フェース」顔の見える関係です。マスクは今しばらく放せませんが、直接議論したり、行動することが何より大切だということを実感しています。「まちづくり」は多くのみなさんとの話し合いが基本です。今後とも町民のみなさんの声に耳を傾け、謙虚な姿勢で町政運営に努めてまいります。みなさんのご理解、ご協力をよろしくお願いします。

令和3年12月 町村会百周年

 二十四節気の大雪が過ぎましたが穏やかな天候が続いています。長期予報では積雪は平年並みですので、雪対策は万全にしましょう。最近の降雪は集中豪雨のように一気に降り積もる場合がありますので油断しないでください。一方、原油高によりガソリン、灯油が値上がりし寒さの厳しい雪国では家計を直撃しています。国の原油高騰対策等の情報収集に努め対応を検討します。
 全国町村会、山形県町村会が創立百周年を迎えました。第一次世界大戦以降空前の好景気により物価、給与等が急激に増加し、税収の乏しい町村は義務教育費の負担が増加の一途をたどり死活問題となりました。この苦難を打開するため、町村長は小学校教員俸給国庫負担増額運動を展開、全国の町村長の大同団結が必要であるとして、地方に道府県町村長会、中央に全国町村長会を組織すると決議、大正10年2月12日、全国町村長会が設立されました。県下227町村長が結束、同年10月24日山形県町村長会が創立しました。当時はスペイン風邪が大流行中であり、現在の新型コロナの脅威に感慨深いものがあります。財源の乏しい全国の町村は時代の変化に懸命に抗い、昭和初期には地方財政調整交付金制度創設の運動に取り組んでいます。昭和22年、新憲法とともに地方自治法が施行され首長公選により住民自治の促進が図られました。そして8月には名称を全国町村会と改め組織が整備されました。
 町村はいつも国民生活にとってかけがえのない役割を担い続け幾多の困難を乗り越えてきました。先月記念式典において「全国どの地域も活力に溢れ光り輝く新時代を切り開くため全力を尽くす」と百周年宣言が採択されました。私は「町村の発展なくして国の均衡ある発展はない」と訴えていきたいと思います。
 今年も町政運営にご協力を賜りありがとうございました。一日も早いコロナ終息を願いよいお年をお迎えください。

令和3年11月 知事を迎えて

 農家にとって苦労の多い一年となりましたが、各地区収穫祭が感染防止の工夫を凝らし開催されました。白菜や大根など秋の農作物は立派に育ち見事な出来栄えでした。需要が低下したため米価は下がりましたが、収量は農家の努力により作況は「やや良」となり10アール当たりの生産量は山形県が日本一となりました。今後の作付け継続に向けて米価下落対策を検討していきます。
 新型コロナ感染が急速に収まりホッとしています。町のワクチン接種率が90パーセントに達したことを踏まえ、この状態をできるだけ長く維持しながら厳しい経営が続く飲食店などの利用を進めていきたいと思います。町職員も感染防止の心得を守りながら各種会合を計画しています。完全復活とはいきませんがみなさんも町内経済の回復に向け検討いただければと思います。事業者も飲食するみなさんもお互いを思いやり感染防止に協力していきましょう。
 8日、吉村知事を迎え「知事と若者の地域創生ミーティング」が開催されました。参加者は川西中、置農の生徒さん、農家や飲食業、看護師、Uターンや地域おこし協力隊など8名のみなさんです。最初の自己紹介から、みなさんが都会にはない町の魅力や愛着を語っていただき感激しました。一人ひとり活動を紹介しながら意見を述べ合い、知事からコメントをいただきました。
 若者が定着するための雇用の創出、病児保育などの子育て支援の充実、町内で生産される米を原料としたパン製造など消費拡大への取り組みなど重要な提案も出されました。伝統文化を守っていく決意や草刈りなど少しずつでも周りをきれいにしていけば気持ちよいとの前向きな発言もありました。インターネットを活用した取り組みも印象的でした。緊張した雰囲気も次第にほぐれ、最後は笑顔で記念撮影をして和やかに終了することができました。参加者のみなさんにはこれをきっかけになお一層の活躍を期待しています。
 

令和3年10月 未来の子どもたちへ

 長く続いた緊急事態宣言、9月末でようやく終了しました。町内でもクラスターが発生しましたが、置賜保健所が広範囲にPCR検査を実施、感染者を把握、早期の治療に努めた結果、短期間で収束しました。ワクチン接種の効果も大きいようです。今後は徐々ににぎわいを取り戻すと思いますが、ワクチン接種、マスク着用、換気など感染予防に注意しましょう。
 先月、日本初の観光ダリヤ園の魅力が民放番組で放映された効果もあり、ダリヤ園がにぎわっています。新品種の命名が発表されダリアもクライマックスを迎えています。ぜひご来園ください。
 真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を受賞しました。真鍋さんは1960年代から大気中の二酸化炭素(CO2)が増えると気温が上昇することを研究、今日の気候変動(地球温暖化)予測の基礎を築きました。私は40年前聞いた「金魚鉢の水が徐々に温められ気づいた時には手遅れになるというゆでガエル理論」を思い出します。現在、シベリアの永久凍土が溶け出し、記録的熱波、豪雨災害が頻発し、温暖化の影響は計り知れません。CO2など温室効果ガスの排出を抑制する温暖化防止は地球的な課題です。日本も2050カーボンニュートラルを宣言、CO2の排出抑制と森林などの吸収による「実質ゼロ」にする脱炭素社会をめざしています。町も昨年末宣言、温暖化防止に取り組みます。
 今年度は環境省の補助を受け、再生可能エネルギー導入目標策定事業を実施、町内のエネルギー使用量や温室効果ガス排出量調査、再エネ導入への情報収集、将来像を検討、来年度再エネ導入など地球温暖化防止対策実行計画を策定します。山形県の特徴は自動車の利用や冷暖房の使用量が多いため家庭からの二酸化炭素排出量が多いと分析されています。地球温暖化は人間活動が原因です。省エネや再エネの活用、環境の保全など一人一人の行動が大切になります。次世代に何が残せるのかみなさんと一緒に考えたいと思います。
 

令和3年9月 ノーマライゼーション

 8月中旬以降、天候不順が続きます。長雨や日照不足により農作物に影響が出て、野菜の値段が高騰しています。ダリヤ園のダリアも生育が不良で花芽の成長が進まず大輪を咲かせるのに苦労しています。またコロナ禍のためコメの需要が減少し在庫が過大となっているため、  米価の値崩れが心配されていますが、収穫も芳しくなければ二重に厳しい出来秋となります。今年は春先から凍霜害が発生するなど一年を通じ不安定な天候が続いています。今後台風等も心配しなければなりませんが、安全な農作業に十分注意してください。
 9月5日、東京パラリンピックが閉幕しました。様々な障害を持ちながら選手の真剣な競技は私たちに大きな感動を与えてくれました。障害の種類や程度に応じながら多様な競技種目に驚きました。私は、手足に重い障害を抱えながら体幹だけで全力を尽くす水泳の選手たちに目頭が熱くなりました。個性豊かな選手たちの活躍はこれからの社会が目指すべき姿を現しています。ノーマライゼーション、障害のある人もない人もすべての人が個人の持つ能力を最大限に発揮できる社会を実現していきたいものです。それは年を重ねても変わりません。東京大会はすべての人々に社会の構成員として役割を果たすことができる可能性を持っていることを再認識させてくれました。ずっと記憶に残るすばらしい大会でした。
 一日一日夕暮れが早くなり、児童生徒の下校と買い物や帰宅の時間が重なり、交通事故の危険が高まる季節となります。先月19日、町内での交通死亡事故ゼロを4年間達成できました。米沢警察署、交通安全関係団体、地域の見守り隊、ご家族の皆様のご協力に感謝申し上げます。ゼロを一日でも長く続けたいと願っています。
 21日から秋の交通安全県民運動が始まります。ドライバーのみなさん、ビームライトを活用ししっかり前を見て、スピードに注意し運転してください。事故のない安全安心な川西町にしましょう。
 

令和3年8月 レガシー2021夏

 暑中お見舞い申し上げます。先月実施した「かくれ熱中症予防のセミナー」から、「体は朝起きた時がもっとも脱水しているのでまずはコップ一杯の水を飲む」、また食事から水分を多く摂取するので「食事をしっかりとる」ことも大切です。睡眠、休息を十分とり、元気に暑さを乗り越えましょう。
 コロナ禍の中、東京オリンピックが終了しました。日本選手団の大活躍にみなさん歓声を上げられたのではないでしょうか。史上はじめて1年延期、無観客、感染防止と選手たちは、様々な制約の中で全力を出して競い合いました。テレビ観戦しながら、選手やスタッフ一人ひとりが最高の舞台に立つため膨大な練習やケガ、過酷な予選を戦い抜いてきたことが紹介され、熱い感動が胸にこみ上げてきました。メダルを目指す真剣勝負に手に汗を握り、一方出場できなかった選手を含め東京大会を目指したすべてのみなさんの努力に大きな拍手を送りたいと思います。そして3年後のパリを目指す戦いが始まります。
 オリンピック開催と同時に心配されたコロナ感染拡大が止まりません。感染者数が毎日過去最高を更新しています。緊急事態宣言された都府県はワクチン接種が進まない世代の感染が急増し、感染をコントロールできない事態に陥っています。本町の接種状況は、55歳以上の方が約90パーセント接種しましたが、54歳以下の方は約31パーセントしか進んでいません(8月10日現在)。できるだけ早く接種できるよう今後とも国と県に対しワクチンの供給を強く求めてまいります。
 会食、飲酒などマスクを外したときに感染する傾向がはっきりしてきました。改めて会食はいつも顔を合わせている人と、マスク着用、三密防止、換気に注意しましょう。全国的に感染が拡大しており、県外との交流も慎重な対応が必要です。お盆の帰省は今年も我慢してほしいと思います。

令和3年7月 災害へ総点検を

 緊急事態宣言の中、東京オリンピック2020が開催されることになりました。私たちはテレビでの応援となりますが、最後まで無事に開催されることを願っています。オリンピックをめざした男子バレーボールの高橋健太郎さんは、最終メンバーに選ばれませんでしたが、今までの努力に敬意を表します。世界の舞台でプレーする彼の活躍は私たち町民の誇りです。3年後のパリオリンピックを期待しています。
 今年も豪雨災害に見舞われたみなさんにお見舞いを申し上げます。尊い命や財産を奪う災害を毎年目の当たりにして、災害がどこで発生してもおかしくない状況となっています。
 世界の平均地上気温はこの百年間で約0.8度上昇、今世紀末には0.3~4.8度上昇すると予測されています。国内で1時間降雨量が50mm以上の短時間豪雨の発生件数は、30年前と比べ1.4倍増加し、今後2倍以上に増加すると予測されています。確実に温暖化が進行し、巨大化する台風、線状降水帯による集中豪雨、竜巻など自然災害と背中合わせといえます。
 これを踏まえ町と山形河川国道事務所、山形気象台、置賜総合支庁をインターネットで結びテレビ画面を通じて情報を共有しながら、災害対策本部設置訓練を実施しました。各地区を結ぶ情報網整備など課題を明確にしながら、国や県と直接対応できたことは評価しています。
 朝の連続テレビドラマで「天気予報は準備する時間を与えることだ」の場面が印象的でした。観測衛星など機器が進歩し、身近な所の天気を正確に予測できるようになりました。気象庁は大雨や洪水警報の危険度分布を「キキクル」で公表していますので、アクセスし「命を守る行動」につなげてください。危険がせまったらどこに逃げるのか家族で話し合いましょう。「自分は大丈夫だ」と思い込むより、「もしかしたら」と早めに行動することが大切です。

令和3年6月 コロナ収束を願って

 山形県のシンボル サクランボが凶作です。4月に開花間近のつぼみが数度の霜害と低温により結実しませんでした。他にもブドウやリンゴも被害を受けており、農家は大打撃です。多くのみなさんが楽しみにされている山形の味をお届けできないのは本当に残念です。サクランボ農家のみなさん、来年に向け頑張りましょう。
 6月6日好天に恵まれ、東京2020オリンピック聖火リレーが県内を駆け巡りました。川西町は高畠町区間で歴史的なイベントに参加、山形県実行委員会から堀金の伊藤藤夫さんが最終ランナーを務めました。伊藤さんらランナーは、満面の笑みを浮かべ沿道のみなさんに手をふりながら、力強くオリンピックの魅力をアピールしてくれました。町内各小中学生の代表もサポートランナーとして盛り上げ、聖火を見守った誰もがコロナ感染の収束と安全に大会が開催されることを願いました。
 コロナ感染対策に有効であると証明されたワクチン接種は、ワクチン配分が限られているため多くのみなさんにご心配をおかけし申し訳ありませんでした。現在、集団接種は町内の医師・看護師等多くのみなさんのご協力により安全に接種が進められ、2回の接種を終了した方もいます。今後一日当たりの集団接種の予約数を拡大するとともに、開業医の先生方には積極的に接種を受け付けていただいておりますので、ご相談ください。集団接種の予約は電話とインターネットで受け付けますが、本人だけでなくご家族や地域のみなさんのご協力で予約できますので、コロナ禍を収束させるためぜひ接種してください。
 また、65歳以上の方の接種状況を見ながら64歳以下のみなさんの受付も開始しますので、町報等町からのお知らせにご注意ください。もし接種当日キャンセル等が出た場合には、貴重なワクチンをむだにすることなく学校や幼児施設の先生等へ接種し、安全に業務が実施できるよう配慮していきたいと考えております。

令和3年5月 新庁舎で業務開始

 代掻き、田植えが始まり、一番忙しい農繁期を迎えました。、コロナ禍の影響で秋の米価が心配されますが、水が張られた田は美しく、私の好きな風景です。どんな環境に置かれても千年単位で作り続けてきた稲作技術は、日本の文化資源です。川西町の原風景を作る水田を次世代に引き継いでいきたいものです。
 近年、山間部でイノシシが田畑を荒らしています。猟友会に駆除をお願いしていますが、イノシシは嗅覚が鋭く罠には寄り付かず、夜行性のため銃も使えません。その上繁殖力が強く一気に被害が拡大します。電気柵設置や草刈りなど環境整備を地域全体で取り組む必要があります。大事な美田を荒らされるのは、本当に残念です。
 5月6日、新庁舎が開庁し業務が開始されました。多くの町民のみなさんから「明るくてよい雰囲気だね」とお褒めの言葉をいただきました。カウンターから働く様子が一望できますので、職員も新しい環境で緊張して仕事をしています。段々慣れるでしょうが、今の緊張感を忘れず、業務を改善していきたいと思います。「用事がないと役場に行けない」との声もお聞きしますが、町民のみなさんの役場です。ぜひ見学に来てください。3階部分はギャラリーとして活用できますので、企画がありましたらご相談ください。
 同じく5月6日から待望のワクチン接種が始まり予約された全員が無事終了しました。「痛くなかった」という感想でした。心配されたワクチンの確保もめどが立ち、国が求める高齢者の7月中の接種完了は実現できそうです。
 接種は医師会、薬剤師会、看護師のみなさんなどの全面的なご協力で実施しています。今後は集団接種に加え、各医院で接種できますので医院にお問い合わせください。関西や首都圏ではウイルスの変異株が感染を拡大し医療のひっ迫が起きています。もっとも有効とされるワクチンが効力を発揮するまで、今まで通り感染防止は徹底していきましょう。

令和3年4月 もう少しの頑張りを

 新型コロナ感染拡大によりはじめて緊急事態宣言が発出されて1年が経ちました。不要不急の行動自粛が求められ、休校休園をはじめ各種総会や行事が中止や延期などの対応に追われました。現在も第3波、第4波といわれる感染拡大が襲い、緊張した毎日が続きます。一方、マスク着用、手洗いや手指消毒、換気や3密防止により、感染を防止できます。会食などマスクを外した時に気を付け、たとえ感染したとしても、そこから広げない取り組みを強化し、ふつうの生活に戻れるまで頑張りましょう。
 感染予防の切り札として期待されるワクチン接種が、医療関係者から始まりました。救急対応する消防署員も接種しています。今月から65歳以上の方を優先して接種するため、集団接種の案内や予約券を発送しました。私の所にも届きましたが、この券で希望通りすぐに接種は受けられません。電話で予約を受け付けた方に接種となります。先月の町報から1か月経ちましたが、町へのワクチン供給は1箱480人分しか示されておらず、65歳以上5700人分がどのように届くのかまだ見通しが立ちません。心配をおかけしますが、情報が入り次第お知らせしますので、ご理解をお願いします。
 今年は桜の開花とともに、入学式、入園式が行われました。子どもの成長を楽しみにされてきたみなさん、おめでとうございます。学校では今年もマスクを着けた生活が続きますが、コロナに負けないで頑張ってください。夏までには、各学校の教室にエアコンが設置され、学習しやすくなりますので楽しみにしていてください。新1年生は昨年かもしかラリーを実施できませんでしたので、地域のみなさんの見守りもよろしくお願いします。
 5月3日には午前と午後に分け、昨年度と今年度の成人式が行われます。事前の感染対策を徹底しながら、簡素な式典となりますが、大事な節目を迎えた新成人をお祝いしたいと思います。困難を乗り越え成長されたみなさんと会えるのを楽しみにしています。
 


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