川西町は、平成17年度に「川西町環境基本計画」を策定し、様々な環境対策とともに地球温暖化への対応策に取り組むことにしています。
石油燃料に替わる新エネルギーの利活用を図るため、平成17年度に独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助事業を受け、「川西町地域新エネルギービジョン」を策定しました。さらに翌平成18年度には、新エネルギー導入対象となる施設の調査として、「川西町新エネルギー導入詳細ビジョン策定調査」を行いました。これは、山形大学大学院の多賀谷教授を委員長として、行政・事業者・町民代表で構成する「川西町新エネルギー導入調査委員会」を設置し調査したものです。その結果、既存設備の老朽度や設備更新費用、緊急性等を総合的に考えた場合、フレンドリープラザに雪冷房システムを設置することが効果的であり、普及啓発効果も非常に高いとの報告を受けました。この報告を受け、雪冷房システムを導入することにしました。
川西町フレンドリープラザに導入している雪冷房システムは、「融解熱交換冷水循環方式」といわれるものです。貯蔵した雪から得られる冷水を機械室の地下冷水ピットに貯め、熱交換器を通して、施設の冷房装置の循環水を冷やし、冷えた空気をつくる仕組みになっています。
雪を貯蔵する貯雪庫は2棟あり、「エコスノードーム」と名付けています。大きさは延床面積394平方メートル、軒高8.2メートルで、貯雪計画量は963トンとなっています。この給雪量で年間334時間の冷房能力があり、フレンドリープラザの冷房能力を十分確保しています。