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川西町長だより 令和元年6月15日 てんでこに逃げる

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川西町長だよりを更新しました

 天候に恵まれ早苗が順調に成長し、青田が美しい季節となりました。

 6月3日、新庁舎建設工事の起工式が行われ、工事の安全を祈願しました。施工は殖産・松田・藤島建設共同企業体、代表から「各種作業員が不足し厳しい状況ですが、頑張ります」と挨拶いただきました。令和3年1月まで20か月の長期間の工事となりますので、地元自治会始め関係者の皆様のご協力をよろしくお願いします。

 気象台は、6月7日山形県が平年より5日早く梅雨入りしたと発表しました。これから本格的な台風、豪雨シーズンとなります。

 平成30年豪雨は近畿、中国、四国、九州で、死者237名、行方不明8名、負傷者433名と豪雨災害では平成最大の人的被害となりました。

 この大災害を受け、国の中央防災会議は、豪雨災害に対する避難対策を大転換しました。変更点は、住民の命を守るには行政ができることは限界があり、住民主体の防災対策にするということです。住民は「自らの命は自ら守る」意識を持つ、行政は住民が適切な避難行動がとれるよう全力で支援するとしています。住民は子どもから高齢者まで災害リスクに対応し自らの判断で避難行動がとれる防災意識を強化します。行政は「自らの命は自ら守る」意識の徹底を図る防災教育の実施、災害時に避難行動が取れる情報を提供します。

 今までの避難準備・避難指示など分かりにくい情報を改め、警戒レベル1から5にまとめています。レベル5はすでに災害が発生し命を守るための最善の行動をとる、レベル4は全員避難、命を守るため安全な場所に移動、レベル3は高齢者等避難、移動に時間のかかる人は避難開始など明確な指示を発令します。発令する首長の判断、責任はますます重大になりました。常日頃から非常持ち出し品、家族の連絡先など「命を守る」ための行動を、家族や地域で話し合うことが大切です。

 「てんでこに逃げる」は東日本大震災の貴重な教訓です。


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